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トップハート物語(3760)立志伝敢闘編
17/10/05
2011年(平成23年)3月18日。
まだ、8時になったばかりの時間に新人ケアマネジャー宏美さんからメールが来た。
 『認知症を妻に持つ夫から連絡があり、電話を下さいという事です。』
 直ぐに連絡すると、話し中。
 暫く置いて、連絡すると既に電源が切れていた。その旨、新人ケアマネジャー宏美さんに連絡する。介護管理者に連絡して、朝にヘルパーが入っている時にその夫から連絡が来た。
 「妻が、薬が合わないと言っている。眠れなくて、気持ちが悪いと言っているので、病院に連れて行ってくれませんか。」
 「今日、主治医が往診に来る筈です。紹介状を貰わないと行けないので、その時に依頼してくれませんか。」
 「分かりました。それで何時に迎えに来てくれますか。」
 「まず、主治医の了解を得られないと行けませんので、諒解を貰ったら手配しますので。紹介状を頼んで下さい。」
 「先生は何時に来ますか。」 
 「大体、一般の診察が終わった昼過ぎです。」
 「先生に、佐藤さんから言ってくれませんか。」
 「症状などの話しをしないと行けません。折角今日往診に来るんですから、自分で言って下さい。」
 「佐藤さんから言って貰う訳に行きませんか。」
 「出来るだけ自分で言うようにして下さい。」
 「分かりました。処で、ヘルパーさんにお願いした預金の解約はどうなって居ますか。」
 「それは、本人から説明しないと分からないので、ヘルパーさんに連絡させます。」 
 「分かりました。病院に行く介護タクシーは、何時に来るんですか。」
 「何度も言っているように、先生の諒解を貰わないと手配は出来ないんです。まず、その事を言って紹介状を書いて貰って下さい。」
 延々と続く、同じ話。
誰が来るのか、何時に来るのかなど、何度も同じ事を繰り返す。一旦切って、また掛かって来る。
「まだ来ない、何時に来るのか。」
の繰り返し。
結局、先生の往診があったが、主治医から何の指示も無く連絡も無かった。どんな些細なことでも、自分では言わず私に言ってくれとういう。対象は個人的な付き合いのある方に対してでも、私から何か言わせようとする。
この時も、突然、訪問しているヘルパーさんと替わると言って替わったが、何の話か分からないヘルパーさんとは勿論会話に成らない。こんな内容の日々なのだ。
 外に出て、ちょっとした仕事と歩きを組み合わせて動いた。11時に、70歳新人社員と打ち合わせがあり、事務所に戻った。先日行われた、本社のある大東市が行っている受注した介護プログラム育成事業の、合格者の結論を得るための会議だ。
2年間介護福祉士養成学校に通って資格を取得するという制度で、受講料は勿論無料だ。その上、月20万円余りの給与が出る。通学時間は勤務時間とみなされて、週40時間の勤務だ。月曜から金曜までの平日は通学6時間。土曜日か日曜日に当社に出勤となる。
経費総額2年間で1000万円程度掛かる。全て、公費だ。その対象者は無職の者となっていた。
 試験、面接の結果は僅差とはいえ3人の面接官の意見は集約されていた。28歳と53歳の女性が最終選考に残り、53歳の女性に決まったのだ。しかし、私の懸念材料は2年間終わった段階で55歳だ。ここから実務を積み重ねて行く。ケアマネジャー受験資格まで5年加算すると60歳になってしまう。
その間、これまでと違って介護福祉士のレベルアップの為の指針が示されたが、医療などの知識も得る必要がある事から困難を極めると思っていた。
 「私の考えは、何も思い入れの感じ無い人ならそのままで合格通知をして終わりだ。しかし、あの方は素晴らしい方だ。直ぐにでも、当社で働いて欲しい方だ。その方が、このこれからの厳しい現実を知らないと困るので、それを話ししたい。そのうえで、合格を受け入れるということであればそれでいいし、それではなくもっと自分の年齢に合う道があるとしたらその道を歩んで貰う判断材料を提示して、当社で責任を持ってこれからの介護人生をサポートしたい。合格は彼女だが、シングルなので子供さんに立ち会って貰い今後の事も考えながら結論を出して貰う機会が欲しい。」
 そんな内容の結論に達した。
 70歳の新人社員は、大手電器メーカーを69歳まで勤めあげて退職し、当社に来た。その能力は、判断力、行動力、事務処理能力などどれをとっても秀でている。私の判断が間違いないかを確認した。
諒解だった。その旨、合格者に連絡を取るように言って、マンションに戻って昼食を急いでして、再び事務所に戻った。

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