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トップハート物語(3752)立志伝敢闘編
17/10/01
2011年(平成23年)3月16日。
 そう言って始まった、最初の単元。人材育成関係のキャリアパス政府プランの説明をした結果、ある男性からの質問があった。
 「最初に話を聞いた時には、この業界はこれからも国の重点産業で成長分野だと言われて、やる気が起きたのですが今日の話しを聞いて、遣る気が無くなった。」
 その私の説明の仕方が不味いのではないかと言うようなニュアンスをとうとうと言い出したので、
 「それでは、どのように言って欲しいんですか。現実を話しただけですが。」
 「頑張れば、なんとか成るとか。」
 「頑張るってなんですか。具体的にどういう事ですか。抽象的で分からない。これから、多くの困難があり、それを克服して行くのは自分の力なんです。自分に力が無いのに、頑張っているのにとか愚痴を言っている奴なんて相手にされない。頑張っているなどの評価は自分がするんじゃない。相手または第3者がするもんだ。頑張っているのに、このくらいの給与だとか簡単に言い過ぎる。頑張ったって出来ないものもあるし、それまでの努力不足もある。そんな軟弱な事を言って、これからどうする。」
 じっと彼は私の眼を睨んで立っていた。
 私は続ける。
 「自分が切り開かないと、道は作れない。人から、同情的に頑張っているねと言われて、遣る気が出て、厳しい事を言われたから遣って行けないなんて、面倒くさい。そんな人間誰が引っ張っていく。うちの会社の事を言って申し訳ないが、みんな厳しい環境の中で生きて来て、当社の実施する研修を受けて当社に辿りついて、色んな道に挑戦して行く。それぞれに、私はこのような厳しい情報を与えながら、自分で道を選択する事を待っている。一言も言わない。自分で選択したら、資金的な援助や教育の機会などを与えて、必ず実行したら結果を出させるようにする。俺は補助的な事しか出来ない。それを、サポートして夢の実現を図り自信を付けさせて、自立の道を探らせる。多くの社員が、その方向に進んでいる。他人にああ言われたから、厳しい現実を聞かされたから、どうのこうのなどと言っている暇があるのかどうか、実際に勤めて初めて分かる。自分はどうしたいんだ。」
 「頑張って、介護福祉士までは行きたいと思っています。」
 「頑張らなくても、介護福祉士など取れるよ。問題は、それを取ってどうするかだ。介護福祉士など、一番下のレベルだ。そんなのは、普通にして居れば取れる。それが頑張るでは、悲しい。」
 などと、調子に乗って言ってしまった。
 他の生徒は、私の言葉にうなずく。ある男性の生徒が発言をした。
 「最初の講義を受けた時には、なんて高圧的な奴だろうと思っていた。その時には、社長だとは知らなかった。しかし、多くの情報を得ると悪く言う人は一人も居なかった。お宅に入って間もない人や長い人の話しを聞いているが、誰も悪くは言わない。何かをしたいと思うと、全て面倒を見てくれる。最後まで受講料から受験料から登録料まで、経済的な負担が無くて自分の希望する資格が取れるようにしてくれる。本当にいい人だとみんな言っている。不思議と、悪く言う人が一人もいない。」 
 などと、何度も言う。
 余り言われると恥ずかしくなり、
 「そうですか、高圧的な人物は違う人だったんじゃないですか。そんなに褒めてくれてありがとう。」
 などと言って、頭を下げた。
 質問した彼は、私を睨んでいるが視線を逸らす。
 一旦休憩に入ると、相談として色んな受講生から話があった。その中で、お局様筆頭サービス提供責任者が受講中に辞めるという言葉を吐いたという。
 「あの先生は本当に辞めるんですか。」
 「病気だから。口癖で、どこでも長年言っている。言い続けて、ずっといる。あと、10年居るんじゃないか。」
 だれにでも、どこでも言い続けている。辞めないで、と言われるのを待っているのだ。
本当に面倒くさい。
 その間、研修の監査員が入って来て写真撮影していた。実際に遣っている処の証拠だ。それが終わって、合間に研修担当の高学歴社員と嘘つきせんと君が来た。嘘つきせんと君の開口一番、
 「済みません、私の電話での聞き間違いで東京から来たんではなく、この地域の雇用能力開発機構から来たんです。聞き間違がってしまって。」
 「どういう事だ。」
 高学歴社員が答える。
 「東京からわざわざ来るとは、何か問題でもあったんでしょうか。」
と聞いたら、
「いや、大阪から来たんですよ。」
 と、言われたと答える。
 本当にバカな社員を採用したものだ。

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