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トップハート物語(3738)立志伝敢闘編
17/09/23
2011年(平成23年)3月13日
故郷仙台は燃えている。
『爆発とともに骨組みだけになった原子炉建屋。福島第一原発で何が起きたのか。12日午後3時半に起きた爆発を巡り、国や電力会社は慌ただしく情報の確認や釈明に追われた。
 東京・内幸町の東京電力本社では、午後5時ごろ、記者が広報担当者を取り囲んだが、「ちょっと確認しています」と繰り返すのみ。「タービン建屋付近で白煙が上がった」と言った後、別の担当者が「原子炉建屋かもしれない」と翻すなど、情報の混乱ぶりが明らか。
 経済産業省原子力安全・保安院は当初、午後5時15分から記者会見を開くとしていた。しかし、開始直前になって、延期。広報担当者は「首相官邸とも調整をして、情報を集約してから会見する。非常に厳しい状況だ」。
 結局、会見が始まったのは午後6時。爆発からすでに2時間以上経っているのに詳細な情報はほとんどない。「どこで爆発が起きたのか」「状況をもっと詳しく」「原子炉は安全なのか」といった質問に応対した中村幸一郎審議官は、「確認しているところ」「情報を収集し、分析し、検討することが大切」と、同じ文言を繰り返すばかり。記者から「説明がなければ住民も安心できない」と詰め寄られた。
 午後6時前から記者会見をした東京電力も情報のなさを強調した。説明をした原子力運営管理部の担当者らは「確認中」を繰り返した。
 原発の現場作業をしていた東電の関係社員ら4人は病院に運ばれ、意識はあるという。原子炉に水を入れる作業をしていた。ただ、「原子炉建屋の屋根が崩落したのはテレビで確認した」と語るなど、現場から情報が得られていない様子。作業の中身や放射性物質の拡散の状況などについては、「わかりません」「確認します」で終わった。
 午後7時半過ぎ、東電が記者会見を開いたが、爆発について「原子炉建屋内部はどうなっているのか」と問われ、小森明生常務は「放射線濃度が高いので安全の確保を含めて時間がかかっている。建物の中をくまなく見るのは難しい」と述べた。
 「原子炉はコントロール下に置かれる。冷静に対応してほしい」。
 東京電力福島第一原子力発電所1号機で12日に起きた原子炉建屋の爆発事故で、枝野官房長官は同日夜、記者会見を開き、爆発の事実を認めた上で、詳しい原因を説明した。ただ、爆発から約5時間後にようやく行われた説明に、識者らは「不安に思っている住民のためにも、もっと早く正確な情報を伝えるべき」と指摘する。
 「爆発は建屋の壁が崩壊したもので、中の(原子炉が入っている)格納容器が爆発したものではない」。午後8時40分頃、枝野官房長官はこう切り出し、今後、深刻な事態に陥る可能性がほとんどない、と強調した。「水蒸気が、格納容器の外側の建屋との空間に出て水素となって、酸素と合わさって爆発した。ちなみに、格納容器内には酸素はないので、爆発することはない」
 この日午後5時45分から行われた1度目の会見では、「何らかの爆発的事象」などと表現するにとどめ、重大な事故につながる可能性から、いち早い情報を求める質問が相次いだが、「分析をしっかり進めているところ」などと慎重な姿勢に終始していた。
 一方、政府は同日、住民の避難指示の範囲を、福島第一原発を基点に半径10キロから20キロ圏内にまで拡大したが、この点について、枝野長官は「具体的な危険が生じるものではないが、万全を期すため」と述べ、不安が高まる地元住民に、冷静に行動するよう呼びかけた。
 誰も説明できないのか-。東京電力福島第1原発1号機で12日午後3時36分ごろ、大きな爆発が起きた。東日本大震災と大津波に続き、原発の建屋の外壁が吹き飛ぶという前代未聞の事態。放射性物質漏えいは、人体への影響は。募る疑問に国、東電とも、何も答えぬまま時間だけが過ぎ、危機意識の欠如をうかがわせた。
 経済産業省原子力安全・保安院の中村幸一郎審議官らは爆発後、断続的に記者会見を開いたが、「情報を収集しながら対策を検討したい」「詳細について確認中」と述べるだけ。
 周辺住民の生命を脅かしかねない事態にもかかわらず、「情報がない。確認中だ」と繰り返した。記者が「最悪の事態を想定していないのではないか」と声を荒らげても、「最大限努力する」としか答えず、かみ合わないやりとりが続いた。
 これに先立ち記者会見した枝野幸男官房長官も同様に「しっかりと把握して対応したい」「住民の安全については万全を期す」と繰り返すのみ。「節電」「取材の安全性」などについて一方的に話しだし、肝心の爆発についてはほとんど答えずに会見を終えた。
 東京都千代田区の東電本店では、吉田薫広報部長らが「ご心配をおかけして申し訳ありません」、爆発の影響などを尋ねられても「しっかり評価しなければ分からない」と、踏み込んだ回答を避けた。』

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