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トップハート物語(3733)立志伝敢闘編
17/09/20
2011年(平成23年)3月12日。
東日本大震災翌日のニュースから。
『津波は、海岸線から約2キロ離れた志津川高がある山の麓まで達した。山にぶつかってさらに北に向かった。
 町から建物の姿は、ほぼ消えていた
 仙台市中心部から国道4号を南下した。名取市の境、名取大橋を渡ると、無残な光景が広がった。数え切れない住宅が、がれきと化していた。
 名取川河口から逆流した茶色い津波が、家々を押し流した。上空からヘリコプターがサーチライトを照らし、取り残された人を捜す。遠くで、赤い炎が夕空を不気味に染める。住宅が燃えているようだ。津波が消防車などの行く手を阻む。
 近くの会社員渡辺昭さん(54)は「河口から一直線に津波が来た。3人ぐらいが流されているのを見たが、救助されたようだ。火災の方向に自宅がある。心配だ」。赤く染まる空を見詰めた。
 宮城県によると、同県気仙沼合同庁舎に約200人、公立志津川病院に約300人、県庁に約100人が避難し、県内で100万戸が停電している。仙台市内では火災が各所で発生し、同市内の学校5校の屋上に避難した児童や住民らが取り残されている。市立中野小学校では約600人が屋上で救助を待っていたが、自衛隊や消防のヘリによって12日未明までに約150人が救出された模様だ。
 仙台市宮城野区では男子中学生1人が波に流され行方不明になった。太白区向山の旅館が倒壊し、3人が閉じこめられた。
 石巻市北上町白浜で住宅10棟が津波で流された。同市では落下物により1人が死亡し、内海橋で多数の行方不明者が出ている模様だ。名取市の仙台空港の滑走路は浸水している。南三陸町、女川町では津波により住宅などが水没。東松島市内では裏山が崩れ70人が取り残された。
 通信会社社員の関敏ひこさん(61)は仙台市中心部にある35階建てビルの21階で仕事中に最初の揺れに遭遇した。「まるで荒海の船内のようにオフィスが上下に揺れた」。周囲の書類やパソコンなどが飛び散る。女性社員ら同僚を気にかけながらも、とっさに机の下に潜り込むのが精いっぱいだった。窓の外を見ると、向かいの高層ビルが振り子のように揺れ、10メートルはあるアンテナが折れ、垂れ下がっていた。仙台駅の方からは黒煙が上がっているのが見えた。「仙台に一体、何が起きたんだ」。
 5強を記録した柴田町の職員は「緊急地震速報が地震がくる15秒くらい前に出たので警戒はできた。しかし、長い揺れが2~3分続き、立っていられない状態だった。多くの人が机の下に入っていた」と話す。役場ではロッカーなどから書類がたくさん落ち、ロッカーも倒れた。庁舎周辺の住宅の屋根瓦が落ちた。
 涌谷町では、地震発生当時は議会開会中だった。横揺れがひどく、職員は何とか立っていられるほどの揺れを感じた。03、05年にも大きな地震があったが、今回はそれ以上で、揺れはなかなか収まらなかった。午後5時半現在、町内で道路の陥没が10カ所以上起き、5、6カ所は道路の通行が困難だという。
 仙台市によると、同市沿岸部では津波を避けて建物屋上などに計約1万人が避難している。
 避難所になっている仙台市若林区の文化センターでは、約400人が灰皿にろうそくを立てて、身を寄せ合っていた。80歳の母親と避難した会社員、小林茂雄さん(53)は「母の体調が心配だ。いつまでここにいるのか分からない」と不安そうに話した。母親は肺の病気を患っており、酸素ボンベが必要だが、あと1晩しかもたないという。また同区の主婦、成田妙子さん(69)は「避難所にはラジオもなく情報が何も入ってこないので不安だ」。
 東日本巨大地震で自動停止した東京電力福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)の正門前で、放射線量が通常時の約8倍、1号機の中央制御室では、同約1000倍に達していることがわかった。
 経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭院長が12日午前6時過ぎ、記者会会見して明らかにした。
 制御室の線量は毎時150マイクロ・シーベルト。そこに1時間いた場合の線量は、胃のレントゲン検診の約4分の1程度に当たる。
 同原発1号機では、格納容器内(建屋)の圧力が異常に上昇し、同日午前6時現在、設計値の約2倍に達している。経済産業省原子力安全・保安院によると、この圧力の異常上昇は、圧力容器(原子炉)から放射性物質を含んだ水蒸気が建屋内に漏れたことで起きていると見られる。圧力の高まった水蒸気が建屋から漏れ出し、施設外建屋外の放射能レベルを上げている可能性が高い。
 東京電力は、建屋の弁を開けて外に水蒸気を逃し、圧力を下げる方針だが、電源系のトラブルで実施できていない。
 これを受け、政府は、午前5時44分、周辺住民の避難指示範囲をそれまでの半径3キロから10キロにまで拡大した。』

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