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トップハート物語(3711)立志伝敢闘編
17/09/09
2011年(平成23年)2月下旬。
 暖かな日和だった。コートは勿論、この頃は着用していない。最近は、薄手のジャンパーになっていた。それも、邪魔になるくらい暖かかった。天気は良いし、思わず休日出勤したNPO法人常勤理事の智子さんに、
 「どこかに行きたいね。こんな天気は旅行日和だ。」
 「どこに行きたいんですか。」
 「どこでもいいよ、京都とか奈良とか城崎温泉とか。」
 「行きますか。」
 「それは無理でしょう。智子さんは朝に会社に来る事も出来ないのだから。出発時間が帰りの準備をする時間になるのだから。」
 そんな事を言いながら、事務所を出て認知症を妻に持つ夫の許に行った。
昨日昼に訪問したが、熟睡していた。起こすのも悪いので、黙って帰った。やはり、訪問介護が入っている時じゃないと駄目かと思ってお昼の時間に訪問した。
介護管理者がケアをしていた。
 「来た時には、やはり眠っていました。」
 昼夜逆転で、深夜とか早朝とか電話をして来る。
 2月は28日しか無く、オーバー分は少なかったが31日間ある3月は大幅に自己負担が増える。その説明をした。そして、訪問看護の契約を確認した。
 「訪問看護の契約をしたと思いますが、これから緊急連絡をして訪問を受けると1回何千円と掛かります。私どもに、何度も夜間など連絡して来ますが今度は、緊急連絡は訪問看護になります。それでいいですか。」
 「看護なんて一度も来た事が無い。」
 「そんな事は無いです。先週まで医療保険で週2,3回訪問しています。先週は火曜日に来て契約を交わした筈です。」
 「契約はしたけれど、何もしてくれない。」
 「そんな事は無いです。ちゃんと記録をしていますから、便のコントロールや医療行為をした筈です。ここに書いてあります。」
 そう言って、記録を見せた。
 それでも、記憶にないとか来ていないとか言いたい放題。いつもこんな調子だ。何もしてくれない、そんな金は無い。依頼する時には、
「定期預金を解約して支払います。」
と言って置きながら、いざ金額を示すと
「来ていない。何もしていない。」
と言い、お終いには
「払うお金が無い。」
そのくせ、テレビなど新式の3台も購入したり、訳が分からない。
 腹立たしくなり、呆れ果てた。精神的症状でもあるのなら仕方が無いが、そんなデータは無い。哀れな老人を演じていたが、金銭の話しになると目をかっと開き、だらだらした言葉がはっきりとした言葉に替わる。
長居をすると不快な気持ちになるので、あれこれと引き留めようとする言葉を遮って、外に出た。訪問看護に提供票を届けて、一旦戻った。
 余りの自費金額に何とかして減らしたいと、訪問介護に相談した。ケア時間や夜間の取り扱いなど提案したが、断られた。完全な認知症の妻と寝たきりの夫では、介護保険内で収めるのは厳しい。
そこに、勝手に主治医が頼んだ訪問看護が入って来た。限界ではないか。
 夕方、部屋で休んで居ると当社に元在籍していて、現在はケアハウスの管理者から電話があった。以前から依頼されている訪問介護2級講座の受講生に対して、受講料を格安の5万円にすると言っていた。
2名が今日受講している筈なのだが、朝に連絡があって
 「65000円請求されていると言っていますが、5万円しか無いのでどうしましょう、と言って来たんですが。」
 それを受けて、担当者に確認すると
 「そんな金額など言っていません。領収書も言われた通り5万円で用意しています。」
 それを彼に言った結果、夕方の電話では
 「なんか勘違いしていたようで、済みませんでした。」 
 と言って来た。
 何やら駆け引きをする積りだったようだが、嫌な思いをした。私に怒鳴られた社員は可哀そうだった。
 妻にクレジットカードを使用するたびに、
 「何に使った、負担はどうするの。」
 と、口うるさく言われていたが、やっと自前の処理が出来るカードが届いた。
決済する口座を新たに開設して、利用明細の送付先を自宅から今住んでいるマンションにした。これで、煩く何だかんだと言われる事が無くなった。記載されている内容を見て驚いた。ひと月の利用限度額が300万円だった。
 今度新たに借りる事務所の契約書を自宅に送った。保証人は私個人であり、印鑑登録をしている登録印は自宅にあるからだ。

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