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トップハート物語(3708)立志伝敢闘編
17/09/08
2011年(平成23年)2月下旬。
 今月は28日間と、先月より3日少なく
「モニタリングに回れるかどうか。」
新人ケアマネジャー宏美さんは心配していた。
大東市の居宅介護支援事業所エスパルのケアマネジャー菊ちゃんは、深く潜行して私に精神的にも負担を掛けまいと何も言って来ない。彼女は、黙っても遣る性格なので安心している。
非常勤ケアマネジャーは、件数的に少ないので安泰だ。
 朝一番で、昨日、家族の悩みを相談したいと言っていた智美さんが来た。
 「朝早くから申し訳ありません。昼間お忙しくて、いつも居ないのでこんなに早く来させて頂きました。」
 そう言って、一気に家族介護の悩みを相談された。
 徳之島に置いている義理の父親と手元に引き取っている義理の母親。一人は認知症で既に手遅れで予防などは出来ない。徘徊や不穏な言動、不潔行為などありとあらゆる症状が出て、
「どうしたらいいか、悩んでいる。」
という。
また、もう一人の要介護者は手元に転居させて面倒を見ているが、パーキンソン病で寝たきりに近い。そのような状態であっても、深夜から早朝、勿論昼間も何とかして支えている若いお嫁さんだ。
 「まだ32歳の若さで、子供3人育てながらどうしてこんなに色んな問題が降りかかるんでしょうか。」
 「何を言っている。俺なんて生まれた時から孤独で、誰も頼る人が居なかった。人生を諦めて、生きて行こうと決めて仕事だけ一生懸命にしようとして来た。人生なんて、ずっと苦難の連続だ。自分だけなんて悲観するな。一生懸命に努力したら、必ず解決する道が生まれる。自分の人生が始まった時に終わると諦めていたものが、今の妻が俺と結婚してくれた事によって新たな人生が生まれた。だから、今は妻への恩返しと思って生きている。」
 あれこれと、自分の人生を責める彼女に人はもっと苦労しているなどと偉そうに話して、どうしたいのかのニーズを聞き、その手段を話しした。
 遣る気を起して、30分ほどで事務所に戻って行った。午前中に配達を依頼したモノがあったので、ギリギリまで待っていたが来なかった。S急便だと聞いた時には、まず約束は守らないだろうと思って諦めていた。結果的には、外出中の2時半に連絡が社員から、荷物が着いたとの連絡があった。
 9時過ぎに、基金訓練の実技中に怪我をしたから生活費などの保証をしてくれと要求して来ている受講生から電話があった。当社の顧問弁護士から連絡が来ないというのだ。
 「文書で通知すると言っていました。」
 「名前と電話番号とファックス番号を教えて下さい。自分で掛けます。」
 そう言って来たので、教えた。
 電話を掛けたようで、10時過ぎに再び電話があった。何しろ、録音している音が聞こえるので、余計な事は言えない。それから、始まった速射砲の様な話。
 「私は、何も長期間に亘って多額の賠償金を求めている訳じゃない。卒業できるまでの生活資金が無くなったので、それを見て欲しいと言っているんです。」
 返事をしない。
全て弁護士に依頼しているので、と答える他ない。今度は、他の同級生の話を持ち出して
 「Yさんは、1月17日から休んでいるのに、ちゃんと生活資金は貰えて、卒業を目指して実習にもみんなと一緒に行ける。おかしいじゃないですか。本人に聞いたけれど、うまく事務所がしてくれたと言っています。私も彼女より休んで居ないのですから、生活資金を貰って、出席しなくても卒業できるようにしてくれないと不公平でしょう。みんなで、ハローワークに行って不正を訴えましょうと言っています。」
 「そう言われても、担当者に聞かないと何とも言えません。事実を確認します。」
 「Yさんが休んでいた時には、毎日のように事務所から電話があって、出席して下さいとあったのに、どうして私には無いんですか。不公平でしょう。」
 「それも分からないので、確認します。」
 「私は、社長に話を聞いて欲しいんです。クラスメイトがみんな、私に毎日沢山連絡をして来るんです。労災適用して貰えとか、保険に入っている筈だから補償して貰わないと安心して受講できないとか。私は、何も駄々こねて卒業したくない訳じゃないんです。私も、Yさんと同じようにして貰って3月に卒業させてくれますか。今のままでは卒業は難しいですよね。」

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