お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(3697)立志伝敢闘編
17/09/02
2011年(平成23年)2月中旬。
 仕事に埋没していたが、途中から仕事に対する気持ちが希薄になった。何をする訳でもなく、気分転換に外出したかったが、宅配便が午前中に来るので事務所に待機していないと行けない。
と、10時半近くにメールが入った。大東本社の70歳の新人社員からだ。何だろうと、携帯を取った。最初に目に入ったのは、
 『朗報です』
 と、いう文字だった。
 それを見て、思い出した。今日、抽選会があった。本社のある大東市で、「介護福祉士養成プログラム」というプランがあった。無職で無資格な求職者を採用し、介護福祉士養成校に2年間通学させて資格取得した後に、社員として採用するという無駄なプログラムだ。
こんな無茶なプログラムが当り前のように発案される。現在、基金訓練と称してハローワークを通じて委託のあった求職者にヘルパー2級や介護職員基礎研修などの資格取得と就職支援をしているが、それほど高邁な考えを持ってこの世界に飛び込んで来る者は見当たらない。
 それが、いきなり介護福祉士養成だ。予算が一人当たり750万円掛かる。受講料250万から人件費20万など2年間の総額だ。その金額を受け取って通学させる訳だが、通学時間は就業時間とみなされ週40時間の勤務時間を守る。
そうすると、月曜日から金曜日までの通学で30時間を費やすル。週10時間を会社での就業に充てる。資格は無いのだから、他の業務に就く事になる。当社は、沢山あるのでメリットが多いので応募したのだ。
 悪法でも法は法というが、その法が存在する限り益となるなら利用する事にしている。それを受け入れる事業者数が定員の3人を超えたので、その抽選会があったのだ。8事業所と2名の計10か所が応募した。書類選考と辞退で5社が選定された。そして、抽選会で3社が残ったようだ。
 当選後の説明会と打ち合わせが終わり、昼に詳細に報告があった。そして、
『午後2時に直接事務所に行き、今後の打ち合わせをしたい。』
とメールして来た。
一旦部屋で食事をしてから、事務所に戻るとファックスが来ていた。当選事業所3か所の名前を見て、不快になった。ひとつは当社だが、もう一つは当社に立ち上げの時に在籍していて、本社を破壊しようとした奴の会社だ。
もうひとつも知り得ているグループホームだ。
 問題は、2年間勉強しながら通学し、1週間に1日仕事もして貰う人材をどう確保するかだ。意欲があり、我慢強く、人柄が良く、若い人が良い。それには、原則ハローワークでの求人だが、ホームページや独自のルートで見出しても良いと成っている。
そうすると、やはり安心できるのは社員の知人とか親族だ。これから検討することとした。
 今回の抽選に際する、資料の作成などは私がほとんど下書きを作成して、清書を彼がした。今後は、彼に手続きの全てをして貰おうと思っている。そして、2年間の通学中も彼の指導のもとに過ごして貰おうとしている。
流石、大会社でそれなりの地位で過ごした良識ある方で、70歳とはいえその能力は管理者に引けを取らない。
 この日、話をする中で、本社事務所移転の話しをしたが、
 「確かに、多くの実績を上げ続けて売り上げも上昇しています。しかし、ここで広い事務所で多額の金銭を掛けるのをもう少し待つように言いました。配置替えをして、机を組み替えて工夫をしたら結構広く成り余裕のある事務所になりました。実力を蓄えてからでも遅くありません。不動産はこれからも下がり続けますので、慌てる必要もないと言いましたら、みんなが賛同してくれました。」
 「有難うございます。分かりました。」
 私が、大東本社を捨ててこの守口に来た時から半減した売り上げも、7割まで回復して来た。管理者をして、
 「毎日が楽しい。」
 と、言わしめている。
 「この抽選の後、通学する介護福祉士養成校の希望が3社とも同じになってしまってそれも抽選となりました。最初は、抽選順を決めるじゃんけんで勝ちまして、本抽選でも私が当選しました。最初の抽選と合わせて3回とも私が勝ちました。本当にホッとしました。昨夜は、当たるだろうかと不安になって眠れなくて。社長は、今年は運が良いから必ず当たる安心しろとおっしゃっていたのですが、やはりくじを引く者としては心配で心配で。」
 「とにかく御苦労様でした。その運を囲っては駄目だから、本社のみんなで人選の協議も含めて当選したお祝いの宴席を作りましょう。すし屋でもステーキでもしゃぶしゃぶでも、何でも希望する処をみんなで話し合って言って下さい。」 
 そう言って、送り出した。


一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報