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トップハート物語(3696)立志伝敢闘編
17/09/02
2011年(平成23年)2月中旬。
 「今研修を受講している生徒の中で、誰かいい人材がいたら報告するように。今までで居なかったか。」
 「やはり、基金訓練となるとどうしてもいい人材を見つける事が出来ないです。」
 何を言っているのか、自分の代わりが見つかったら好き勝手な事が出来なくなり、現場でケアをしないと行けなくなる。その返事は当たり前だ。
 11時半過ぎに出て、認知症を妻に持つ夫のケアカンに行った。今日のテーマは、入院中の経費に対する各種保険の請求処理と希望するデイサービスの検討だった。入院保険の方は2か所に掛けていて、手続きを訪問介護に指示した。
デイサービスは、再度確認するとこれまで自分が行きたいと言ったところではなく
 「リハビリの有る処に行きたい。」
 そう言い始めた。
 「医師の指示が無いと行けないので、今日主治医が来るので相談します。」
 そう言って、
 「今の計画でも、既に限度額を超えています。デイケア1日当たり食事代を含めて1万円位の現金での負担になりますよ。また、訪問看護緊急訪問では、何度もベットから落ちたと電話を掛けていますが、今度からいつもの早朝や夜間だったら6000円位取られますからね。」
 そう言って、諒解を貰った。
 ただ、その了解とは、リハビリ目的の訪問看護を取り止め、てデイケアに行く事も止めるという諒解だ。
 途中で、主治医が来たので同行の新人ケアマネジャー宏美さんと外に出た。近くのホテルの4階和食の店で昼食を摂る事にした。折り入っての話があったのだ。それでも、席に着くと彼女から話し始めた。
 「昨日聞いた、10周年記念式典やクリスマス会を今年はしないことを決めたんですか。」 
 「ホテルの会場の予約は取ってある。まだキャンセルはしていないが、もう、嫌になっている。それだって、自分達が手当を出せと言っている日曜出勤になるよ。俺は、金は別に惜しくないが、その考え方が嫌なんだ。別に問題は無いだろう。日曜出勤が無くなって、イベントはもう沢山と言っているのが無くなったんだから。みんなの言っているその通りにしただけで、誰にも損は無い筈だ。特に拘っている金銭面での社員の問題は無い筈だ。そのお金で、大東本社の事務所を何倍かの広い処に移転させようとしている。」
 その話はもうしたくなかった。
 打ち切って、
 「実は了承を貰わないとけない事がある。駄目だったら駄目だと言ってくれないか。」
 「何でしょうか。」
 「俺が今ホームページに連載しているこの会社の物語が平成14年7月に掛かった時に、君が出て来る。それも、嫌な思い出かも知れないので嫌だったら嫌だと言ってくれれば、掲載しない。不慮の事故で息子さんを亡くしたのが、その年の7月17日だった。それを、明日の掲載する原稿を作りながら、朝知った。これは、諒解を貰わないと、と思っていた。その亡くなった葬式で、初めて君に会った。憔悴しきった姿だけが脳裏に残っている。介護管理者の嫁さんとして居た訳だが、その時には何の繋がりも無かった。その事が切っ掛けで、落ち込んで引き籠っている君を無資格のまま私を頼って、義理の母親が俺に預けた。その切っ掛けの場面を書かないと行けない事になった。」
 「別にいいですよ。やっと私が出て来るようになりましたか。明日は読ませて貰います。」
 暫く、あの当時の事を思い出しながら話をした。
 今年6月の10周年記念を目途に配る積りで記録し始めたホームページへの連載。色んな事があり過ぎて、全く進まない。200回近くで、まだその頃なのだ。人には自分の胸に仕舞って置きたい事もある。それを、あえて表に出そうとする私の行為に、間髪を置かず了承してくれた。
その無資格の、引き籠りの女性がこの8年間に大きな変貌を遂げていた。
 その席に2時間以上座り食事と会話を楽しんだ。
 事務所に戻って来たが、今日もNPO法人常勤理事の智子さんの顔が見えない。彼女の事も心配だ。やる気が全く失っているようで、どう修正したものかと悩んでいる。
多くの人生に囲まれて、多くの人生の舵取りをしないと行けない。一人ひとりが一番いい人生を歩んで欲しいと思っている。

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