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トップハート物語(3680)立志伝敢闘編
17/08/18
2011年(平成23年)2月初旬。
あれほど催促して置きながら、まだ取り掛かって居なかったのか。
 パネル交換で10万弱だった。
 食事を摂って、再び新人ケアマネジャー宏美さんと合流して出発する。車に向かう途中、体験学習者を連れていた介護管理者に遭う。事務所に待機して事務処理をする事に成ったとの事だったので、体験者を連れて行く事にした。
体験するなら、介護の実習だけでなく周辺の業務もと思った。新人ケアマネジャー宏美さんの運転する車両で、まず、認知症の妻を入所の方向で決めたので、その申込書を受け取りに行った。特養、老健を回り、利用者宅へ。
 栄養失調の診断を受けた利用者の区分変更申請手続きをする為に、モニタリングに行った。元気な利用者だったが、確かにやせ細って、いつもの元気は半減していた。私は、担当を離れて半年以上を過ぎたが居宅支援事業所として訪問した。
新人ケアマネジャー宏美さんを教育するために同行したのだ。小1時間ほど話を聞き、戻った。今度は、入院して、人格が変わったという利用者宅に行った。
 2週間、心臓病で入院していた。院内介助で完全看護でも家族の付き添いを求められた。当社に、家族が泣きついた。24時間1万円という条件を受け入れた。戻って来た時には、認知症が進んでヘルパーの受け入れを拒否した。
昨年8月から新人ケアマネジャー宏美さんの担当にしたのだが、うまく行かないようだ。
 「私が入って行くと、『何しに来た』と言って睨みつける。玄関に仕切りに居て、お経のようなものを上げる。家族に言われて、市役所に電話を掛けようとすると、『どこに何で掛けるんだ』と、殴り掛かるような凶暴な言動に驚きました。あれほど、ニヤニヤして好きなヘルパーさんが入っていると喜んでいたのに、そのヘルパーさんでも入れなくなって、戸を抑えて絶対に入れない。」
 そんな内容の事を聞いた。
 私自身、何人もの認知症の利用者に対応していたので、その状況を把握して置かないと、と思って、訪問に同行したのだ。自宅に行って、ブザーを押したが全く返事がない。家の中での音が聞こえるのだが、電気も点いて出て来るのかなと思ったが、出て来なかった。
4時を過ぎていたので、体験学習生を戻した。5時にヘルパーさんがケアに入るので、再び向かった。自宅に向かう道すがら、
 「もし、ヘルパーさんが玄関の前に居たら一緒に入ろうとするが、居なくてうまく入れたら刺激しないように、外から音や声で確認して戻ります。ヘルパーさんの邪魔になっては申し訳ないので、誰も入っていない時に行きたい。」
 そう言って、通りから横道に入る時に、少しずつヘルパーさんが居るかどうかを伺った。
 居ない、姿が見えないという事は、うまく入れたという事だ。
 「やっぱり今日のヘルパーさんは、お父さんが好きだったヘルパーさんだし。俺だって、あのヘルパーさんだったら直ぐに受け入れる。小柄で可愛くて、しとやかで優しくて。みんなから愛されて。あんなお嫁さんを持っている旦那さんは幸せだ。まだ、30代前半だからな。」
 そう言って、立ち去ろうとした時に玄関が空いた。
 どんな形相で、私と久しぶりに対面するのだろうと、一瞬緊張した。驚いた事に、硬かったがにこやかだった。
 「こんばんは。少し痩せましたね。」
 そう言って、手を上げて殊更にこやかさを演出した。
 同じ顔が帰って来た。だいぶ痩せて、大変なようだったが、にこやかに答えて返事をしていた。
 「何か、希望がありますか。して欲しい事とか。」
 「知らないヘルパーさんが来て困っている。今来ているのは、知っている人だから良いけれど。」
 「分かりました、知っているヘルパーさんに来て貰いますね。洋ちゃんは覚えていますか。」
 「覚えているよ。」
 「それじゃ、明日から洋ちゃんも来て貰いますね。」
 喜んでいた。

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