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トップハート物語(3649)立志伝敢闘編
17/08/02
2011年(平成23年)1月下旬。
土曜の朝である。お局様筆頭サービス提供責任者と支援費サービス提供責任者が事務所に来た。翌日の婚活パーティーに出す商品を受け取りに来て、一緒に来たお局様筆頭サービス提供責任者が、
 「個人的にお話があります。」
 そう言って来た。
 サービス提供責任者は商品を持って出た。応接セットに座って、話し始めた。交通事故の件の話しは、直ぐに終わった。その後、
 「このような事故が、昨年と一昨年と連続して起こしているのは、仕事が忙しくなった時に発生していると思う。私も、少しゆっくりしたい。」
 「時々そのような事を言っていますが、はっきり言ってどうしたいんですか?」
 「給与を減らして貰ってもいいから、もう少しゆっくりしたいんです。勉強するとか、講師は好きだからそのまましたい。はっきり言ってお金は有るし、生活に困らないし。時間が欲しい。」
 「分かりました。そらなら、私が考えている事をお話しします。NPOの理事長は私で副理事長は貴方です。今度、NPOは重要な位置になります。その実質責任者として働いてくれますか。介護と自立支援の指定をまず取得する積りです。」
 「私は、PCも出来ないし申請書などの文書も作れません。」
 「だから、今度出産後に復帰して来るMちゃんと、現在基金訓練を受けている3月卒業の人で一人入れますので、そのメンバーで新たな部屋を借りてスタートしますか。」
 「いや、今の部屋のままで結構です。」
 「それは駄目です。指定を取るのに、別部屋じゃないと無理です。」
 困惑した顔になった。
 これまで、度々若い者に仕事を譲ると言って置きながら、あれこれと口を出して、全て自分の思うように強制して来たので、その申し出を額面通りに受け取れないのだ。
自分が連れて来たヘルパーさんや、他から連れて来て押し込んだヘルパーさんは、みんな50代から60代の高齢ヘルパーさんなのだ。そのうえ、上の資格も持っていないし、連れて来て
 「私の顔があるから、10万円以上の保証をしてあげないと、彼女らは生活出来ない。」
 そう言って、シフトまでこじ開けて押しこむ。
その為に、収益率が悪化して来るのだ。常勤は事務所に居る事になる。
 余りの強引さに、全員と言っていいほど、心の中では敵対視している。しかし、その実績や行動力や、外部への押しの強さで誰も彼女を凌駕する者はいない。ただ、
「下の者を育てる。」
と言いながら潰しに掛かる事がたびたびで、可哀そうな目に遭った社員が多い。
功罪相半ばしていたが、最近は罪の方が多くなった。手に負えなくなったのだ。
 その申し出には、当然応じたいと思った。しかし、飛び付いたのでは、彼女のプライドもある。いつものように、そのプライドを傷つけない地位を準備したのだ。暫くして、
 「分かりました。お任せします。」
 そう言って、その件は終わった。
 今度は、翌日に迫った婚活パーティの件だ。参加申し込み人数は、既に目標の100人に達していて、断る方向になっている。しかし、問題は来る人数だ。日程が近付くに従って、少しずつキャンセルが出て来た。
インフルエンザだとか、親族の不幸だとか、友人が行かなくなったからだとか。しかし、それに見合う新たな申し込みが続く。結果的には、定員の100人近くは大丈夫そうだった。
 その責任者兼進行者にお局様筆頭サービス提供責任者を指名したのだ。張り切って、中心となって進めていた矢先に、交通事故に遭ってしまった。その打ち合わせに参加していた、本来婚活パーティーの参加者だった本社管理者がその位置を取って替わった。
当然、誰もがお局様筆頭サービス提供責任者の意向を受けて替わったものと思っていた。
 「彼女が勝手に司会を私から自分に変更しているけれど、誰も彼女に頼んだ訳でもなく、勝手にやっている。」
 そんな事を急に言い出した。
 そういえば、打ち合わせに参加しているNPO法人常勤理事智子さんの話だと、
「話し合いの進行をしている本社管理者の言葉の端端に、お局様筆頭サービス提供責任者がどうでもいいような口を挟んで、進行が出来なくなって、まったく誰も何も言わない雰囲気になって。」 
 などと言っていた。
 折角、自分の高揚の場であったこのパーティーの司会を彼女に取られてしまったのだ。その件に関して、
 「若手の幹事10名が最初は外れていたのに、どうして突然出て来たのか、自分の意思ではなく誰かに強制されたのではないのですか。若い人たちは、進んでするのではなくお金が貰えるなら遣る的な発言があったので、幹事にしなくて良かったと思っていた。」
 「若い者は、自分達が苦労して結果を得る気持ちが無いから。」
 と、私に同調していた。

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