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トップハート物語(3635)立志伝敢闘編
17/07/25
2011年(平成23年)1月中旬。
そのイベントの打ち合わせに、大東本社管理者が参加している。その管理者はまだ30代だ。イベントとは別に、どうしても顔をそろえると仕事の話になってしまう。
 「加算条件の関係で物凄く苦労している。支援関係は次々新規が入っているし、それに伴って介護もここ1週間だけで4ケースも新規が有った。通院介助も続けて入って来ているし、その為に加算条件の資格者がどうしても不足するので、ギリギリ動いている。また、地域で幼児のガイドを中心として移動介護も続けて入って来る。直接利用者からとか市役所から、とか口コミで纏めて入って来るようになった。移動介護のプロジェクトを作らないと、と真剣に考えている。」
 「だから、俺が前に言ったろう。移動介護の専門チームを作るようにと。介護タクシーも必要だったら、追加して手当するから。」
 そう言ったが、中々いい顔をしないのはどうしてだろうといつも思う。
それに最近気づいて来た。
 彼女は、加算条件をクリアしていても、加算無しにしたいのだ。そうする事によって、事務処理の手間が不要になる。
 「私たちサービス提供責任者や管理者が情報伝達の書類作成で時間が取られている。それが無くなれば、実践に出られる。実践に出られないと、資格者の時間提供数の割合が不足する。新たに入れた介護福祉士は、実務経験が不足しているので、サービス提供責任者の割合ではクリア出来ない。」
 「だったら、3年の実務経験のない介護福祉士は除外したらいい。直ぐに、解任しなさい。特に、彼の能力に疑問があり事務作業が全く出来ないと言っていたし。解任したからと言って、何の問題も無いでしょう。」
 そう、言って示唆した。
 しかし、返事がない。
「現在の在席しているヘルパーさんに介護職員基礎研修の受講をさせるようにしたい。」
と彼女から言って来たので、研修会を設定すると決めたのだが、それをなかなか実行しようとしない。
 「加算を辞退した場合、何か問題がありますか。」
 「それをもとに、ヘルパーさんの賃金を上げている。また、社員の給与もあげている。人数も増やしている。それを下げるのか、加算を辞退した事によってマイナスになる収益をどう確保するのかを示して欲しい。それをもとにして、毎年昇給をしている。それを辞退した事によって、本当に収益が確保できるのかを示して欲しい。それだったら別に構わない。」
 そう言った。
黙った。
何かを考えて、悪化させる方向を求めている。
 黙らせるために言ったのではない。自分の待遇を確保するためには、どんな努力が必要なのかを感じて欲しいのだ。何も努力しないで、収益が上がり、配分が多くなるのならそれに越した事は無い。自分達の給与水準はそのままで、表現は悪いが楽をする事が出来る方策を示して欲しいと言うのが、私の言葉だ。
 一番良いのは、独立採算制にすることだ。自分達の思い通りに、運営してその配分を自分達で決めて受ける。私の構想としては、売り上げの7割を人件費として配分する。その個々の配分は自分達で決める。
一般管理費を1割。つまり、事務所経費全部を8割で賄う。会社関係の経費をあと2割で賄う。
 そんな提案をしたかったのだが、何か追い詰めているような気がして止めた。何れは、そのような形にしたいと思っている。その醸成に努める必要があるのだ。人材確保も個々の事務所に委ねてそのようにしたい。
そうしたら、私も好きな事が出来る。好きな事をする代わりに、自分の収益も自分で確保する。
 そんな事を、彼女と話しながら思っていた。9時過ぎにピザの宅配を頼んだ。美味しかった。
 「この婚活パーティーで必要な金銭の掛かる物を幾らでも言ってくれ。ビンゴやゲームのプレゼント品が、みんなに当たるようにしたい。来て良かったと思えるようなものを考えて。」
 「このイベントで知り合ってもっと話をしたいというカップルやグループに、ホテルの喫茶店でその後話し出来るような珈琲券やケーキのプレゼントなど。」
 「時間は3時間ですか。」
 「一応、ホテル会場の確保は3時間だが2時間で終わりにして、その後の1時間はその会場で知り合った方と、暫く過ごして貰えるように飲み物や食べ物を準備して有る。とにかく、寂しい人を作らないように。」
 そう言って、念を押した。
 外に出ると、寒さが身にしみたが、心は温かかった。若い人との心の継続は難しいのかも知れない。


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