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トップハート物語(3624)立志伝敢闘編
17/07/19
2011年(平成23年)1月上旬。
 成人の日のお祝いが各地で行われた日だった。私たちのその日は、15日だった。私は自分のその日の事はよく覚えていないが、仙台から就職した川崎市で迎えた。当時の芥川賞作家の庄司薫さんが、ゲストで来ると聞いていたが、私は行かなかった。
雨が降っていた事は覚えている。寮に居たのか、いつもの宿直をしていたのか定かではない。印象の無い成人式だった。その日を境に、タバコを吸い出したのか。
 あれから幾星霜。居は川崎市から東京都大田区、品川区、北区を経て千葉県松戸市。そして、現在の埼玉県大宮市に替わった。仕事もそれに倍の比例をしながら、変遷を繰り返した。
 もう今では関係の無い日だったが、もうひとつ≪えびす講≫の日だった。私はあまりなじみが無かったが、この大阪ではお正月に匹敵するくらいのイベントの日だった。
ずっとニュースでは知っていたが、関わる事は無かった。だからいつものように、祝日だが事務所に来て仕事をしていた。大東本社とこの守口の介護及び支援の勤務実績が出ていた。
その時間数と業務内容をもとに、ヘルパーさんの給与計算をした。大幅に売り上げが伸びた割に、登録ヘルパーさんへの支払いが前月より伸びない。つまり、常勤社員が多く働いてくれたという事だった。
「クリスマス会効果だ。」
と、みんなは言う。
つまり、やる気が出て来たという事だ。
 NPO法人常勤理事の智子さんから電話があり、
「これから出勤します。」
という。
しかし、これといってして貰う事は、思い当たらない。いつも、自分一人で仕事をしている時には、なるべく静かにして置いて欲しいのだ。そうとは言えないので、遠回しに食事をする事に気を向けた。
簡単に食事をしていると、
 「今日は出掛けるところは有りませんか。車の準備は要らないですか。」
 「特別、今日の外出は無い。明日は、研修で出掛けないと行けないので8時半には出発しないと。そのあと、市役所に行く。どこか行くところがある。」
 「えびす講に行きますか?」
 「行ってもいいけれど、場所分かる?」
 「分からないです。地元なんですが、行った事が無い。」
 そう言われて、調べた。
 分からないが、一番有名なのは隣の兵庫県だし、一番近くて活気がある神社をインターネットで探した。準備までに1時間掛かる、彼女だが出発まで気長に待っていた。
2時半に事務所を出て、車で1時間。近辺まで来ると、大勢の人の移動が見えた。当然、周りの駐車場は満杯。何度か行き来したが、空きは無い。仕方がなく、遠くに移動した。移動している国道に突き出るように表示して有る駐車場のイルミネーションが空きを示していた。
そこに入ろうと、左折すると、その路地から出る車が斜めに止まって居て入れない。
 運転手を見ると、ややこしい奴と一目で分かる風体だった。何やら事らを見て、サングラス越しに睨みつけて怒鳴っている。目の前に空きの駐車スペースが見える。バックする訳に行かない。埒が明かないと思ったのか、相手は窓を開ける。こちらも開ける。
 「ここは一方通行だ!!」
 横を見ると、確かに一方通行の表示があった。
不味いと思って、後ろに下がろうとしたが、続けて
 「ここの駐車場に入りたいのか?」
 「はい。」
 「構わない、構わないから入ってしまえ。」
 そう言って、道路をふさいでいた車を移動させてくれた。
 私たちは、違反を犯しながら収める事が出来た。
 「やっぱり、一目見ただけで良い人だと思った。」
 「そんな事無い、怖がっていたじゃない。」
 「それにしても、今年は本当にいい年になりそうだ。」
 そんな話をして、恵比須神社に向かった。
 大勢の人で賑わい、途中から動かなくなった。参道から境内に入り、全く動かない。多くの人ともみ合いになりながら、やっと賽銭箱の前に辿りついた。
賽銭を投げ入れて、神頼みをした。後ろに居たNPO法人常勤理事の智子さんが、私の隣に居た中学生くらいの男と弟らしい兄弟を指して、
 「この子たち、賽銭を盗んでいる。」
 大きな賽銭箱のヘリは10センチ以上有り、そこに沢山のお金が置いてある状態になっている。賽銭箱まで辿り着かない人が、後ろから投げ入れるのでそこに沢山あるのだ。
それを、取ってはポケットに入れている。
 「お前、金を盗んじゃ駄目だぞ。」
 「はい。」
 と、言っても続けているので、再度注意して、押して賽銭箱前の位置から押し出した。
 犯罪が犯罪と思わないのが大阪の文化なのだろうか。
 小さい笹竹を貰って、戻って来た。
 押し合い圧し合いで、体中が痛くて疲れが残ってしまって、いつのまにか寝てしまった。

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