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トップハート物語(3570)立志伝敢闘編
17/06/21
2010年(平成22年)12月中旬。
「それにしても、あの夫はとんでもない事をする。いつも、我儘で自分勝手で、だから子供どころか身内も誰も見舞いに来ない。奥さんだって直ぐに帰ってしまう。『お前は俺の妻だろう。もう少しここに居ろ』などと怒鳴る。誰も来ないから、1日中電話を掛けまくっている。困ったものだ。本当に手を離したい。面倒を見ないと行けない奥さんが居るから我慢しているのに。」
 本当にこの夫とは縁を切りたいと思っているのだ。
 電話を切ると、直ぐにその夫が入院している病院のソーシャルワーカーから電話があった。ついに、その夫の転院先が決まったのだ。急性期病院は2か月が限度なので、来週火曜日でその期限が切れる。
 決まった病院は、幾つかの市をまたいで県境に近い山の上だ。何度か訪問したことがあるが、軽自動車ではスムーズに車が登らないのだ。そうなったら、これで縁を切りたいと思った。それでも、財産管理の事があるので、少しは付き合いをしないと行けない。
遠くなったので、これからは縁も遠くなるだろう。
 問題は、妻だ。高齢者専用賃貸住宅に入れようかと思っている。その条件を検索し始めた。それでも、夫と妻の了解を得ないと行けない。夫の言葉を信じたために、とんでもない事になった。
いつも人を信じる自分の気持ちに悔しさを思いながら、ホテルに向かった。約束の時間に少し遅れて到着した。クリスマス会幹事全員で10名が集まった。まず、ホテルの会議室で打ち合わせだ。
最後の詰めをする為に集まったのだが、ホテル側の質問に答える形式になった。現時点での参加者は250名となった。会場の人員の配置やテーブルやステージなどの配置。カラオケなどの音響の準備や操作方法。スポットライトやビデオなどの準備と料金。
 会場の他に控室や使用していい部屋など。2階の大宴会場と小さな部屋を全部貸し切る。他にも、3階の部屋を借り入れる。その次は、料理の内容や時間。幹事10人だけは食事は別で、すしやサンドウィッチを頼む事になった。
 「上寿司の桶をいくつ頼みますか。」
 そう、ホテル側から聞かれて大東本社のある幹事は、
 「何人前ですか。」
 「10人前で、ひと桶で十分だと思います。」
 「それじゃ、2桶で。」
 「えっ、サンドウィッチも頼むんですよね。ひとつで十分だと思います。」
 「いえ、ふたつ。」
 「お前馬鹿か、充分だと言っているじゃないか。」
 「サンドウィッチも注文されるんですよね。」
 「はい、10人分。」
 「多過ぎると思いますが。」 
 と、ホテル側が窘める。
 そのほかでも、
 「何かお土産でも。」
 「お酒かワインやシャンパンなどでも。」
 と、勧めてホテル側がカタログを出して来た。
それを見て、そのサービス提供責任者が、
 「これで。」
 と、言ったものは15000円程度のワインだった。
 「お前馬鹿か、全員にこれを配ったら300万円を超えるぞ。」
 話に成らない。
分担した彼女の担当は、ディエットのカラオケだったのだが、自分が出る。その商品は、最初はカップルのホテル宿泊券だった。それが、自分が好きだからとビール券になった。
 ビンゴの賞品もおせちとかケーキとかだったのだが、変更となり金券1万円が20枚になった。ここの大阪の人間は、金かね金というような感じで、不愉快になった。
 詰めても詰めても、時間が不足する。これまで、充分時間があった筈なのに、全く進んでいない状態だったのだ。何を話し合っていたのか。5時半からの打ち合わせは、2時間に成ろうとしていた。
 「もう、ここいら辺で食事に行かないと時間が無くなるよ。」
 そう言って、促した。
 管理者が準備して来た、通しのシナリオ原稿の打ち合わせが出来ていない。不良消化のまま、1階の中国料理の部屋に向かった。


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