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トップハート物語(3567)立志伝敢闘編
17/06/20
2010年(平成22年)12月上旬。
次の利用者まで少し時間があるが、早目に向かった。近隣に駐車場が無いので、近くのスーパーに停車した。何か買わないと悪いと思って、帰りには美味しい食パンを購入。
そういえば、昨日、認知症の妻を持つ夫の入院手続きの件で子息の住んでいる、奈良県に行った。その時に、近くに国宝の鐘楼とか山門、金堂がある古代の有名なお寺に行った。
その近所も住宅密集地で、駐車場が見当たらなかった。やっと見つけた駐車場は、近くの民家の空き地のようだった。そこには、料金箱が置いてあって
 『終日500円です。お金をここに入れて下さい。おつり、領収書の必要な人は後ろの株式会社○○○○迄お出で下さい。』
 と、書いてあった。
 見学したあと帰りに、その文面を読んで、一瞬
 「500円じゃなく50円を入れて帰ろうか。」
 そう思うと同時に、連れて来て貰ったNPO法人常勤理事の智子さんにそう言った。
 しかし、行動は違っていた。領収書が欲しいので、その会社を探して見つけて、
 「済みません、領収書が欲しいのですが。」
 にこやかな、旦那さんと奥さんと思えるような方が出て来て、
 「わざわざありがとうございます。あの白い車ですよね。来たばかりですよね。500円ですが、300円で結構です。」
 「有難うございます。」
 そう言って、気持ち良い気分になったが、やはり見ていないようで見ていたんだと、冷や汗が流れた。
 こんな遠くまで出掛けて、病院や施設の個人情報や入院、入所同意事項事などに家族のサインを貰いに来る事すらケアマネジャーの職務とかけ離れているが、それは自分の思いがあると同時に、
 『衣食足りて礼節を知る。』
 の変形バージョンだ。
これが、金銭的な余裕のない会社だったら果たしてそうしたか。
 視覚障害の方が65歳になったので、介護保険を使用する事になった。そのケアプラン作成担当になったのだ。1時間ほど話をして、次の気が重い仕事に移った。認知症を妻に持つ夫の、再三に亘る電話に対応だ。
訪問介護事業所やケアプランセンターが同じ被害に遭っている。一日中電話を掛け続ける。しかし、誰も見舞いに来ない。やっと、昨日近所の奥さんのお友達が来たようだ。5時に、訪問介護事業所の管理者と待ち合わせて病院を訪問した。
沢山のトラブルがあり、困った困ったが、関係者の口癖になっている。病院側も、最近は相手しない。
 まず、利用者の財産の管理だ。利用者は勿論、家族の一任を受けて現在私が管理している。
 「通帳や財布はどこに行っているんですか。」
 「私が預かっていると言っているでしょう。」
 「それを持って来て欲しい。」
 「持って行くのは良いですが、誰が管理するんですか。」
 「私が自分でします。」
 「病院では盗難が多いから、持って来ては駄目だと言われているでしょう。」
 「妻に管理して貰う。」
 「奥さんは、認知症がひどくて入所しています。」
 「息子にして貰う。」
 「息子さんは、関わりたくないと来ないでしょう。」
 「それなら、自分で管理する。」
 この繰り返しを何回もするのだ。何度もキレて、
 「私だって、他人のお金など預かりたくないのです。返しますから、どうするか、誰が管理するのかちゃんとして欲しい。」
 「佐藤さんしかいない。」
 と、言って最後は私になるのだが、もうそれでもうんざりだ。
毎日毎日同じことを繰り返す。特に金銭の問題は一番嫌な事だ。それも、他人の金だ。色んな協会を確認したが、400万円近くの多額の金を事前に収めて、死後までの面倒をみる形式だ。
また、社会福祉協議会の財産管理制度は申し込みが多数あり、面接するまでに2か月。実際の契約まで3カ月程度掛かるのだ。それまで、誰も受け入れてくれない。

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