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トップハート物語(3558)立志伝敢闘編
17/06/15
2010年(平成22年)12月初旬。
 日曜日の午前中は、誰も来ないし気も寂しい。午前中は、事務所で仕事をして、午後はマンションに戻った。テレビを見て昨日のすき焼きの残り汁でうどんを煮込み、卵をといで中にうどんを入れて、すき焼きの残り物を乗せて食べた。
横になって、いつの間にか眠ってしまった。3時頃に起きて、このままだらだら過ごす訳には行かない、と休みたいという気持ちと葛藤した。遣る事が沢山あるのに、進まない。気が向かないのだ。
それでも、10月に、大東本社のある大学に行ってレクチャーした新たな制度の創設に対する資料作成が進まなかった原因の、ネーミングが決まったのだ。その舞い上がる気持ちを感じながら、今日はもういいかという気持ちになった。
 そのだれる気持ちを何とか支えるために、街に出て散歩する事にした。いつもわがまま言って付き合ってくれるのは、NPO法人常勤理事の智子さんだ。早速依頼して、車を出してくれた。車で走ること30分。
全国で一番長い商店街と言われるアーケードを歩く事にしたのだ。3キロあると言われているので、歩幅60㎝として片道5000歩、往復1万歩になるので商店街のスタート地点に行き、駐車場に車を入れた。
 夕方4時に成っていた。最初は、歩くだけと決めていた。歩き始めて、直ぐにクリスマス気分にさせるサンタクロースとトナカイのオブジェがあり当然写した。百金の店があり、クリスマス会の必要物品があるかどうかなど理由を付けて入ったが、何も無かった。
そう言えば、大東本社のサービス提供責任者が、
「クリスマス会に使用する衣装やかつらなどの販売している店を教えて下さい。」
と言ってしつこいので、調べてメールで送った。
段々と、そのムードが盛り上がって来ている。
 日曜日の夕方とあって、人通りは多く肩擦れ合う、又はぶつからないように避けながら進んだ。熊本県のキャラクター「くまモン」が、商店街の年末抽選会場にいたので、写真を一緒に取って貰おうと順番を待っていたが、同じ奴が何度も写して、中々順番が来ない。
その内に、キャラクターの中に入っている方が立っているのも大変らしくて、シャッターに倒れ込むようにより掛かった。それでも、同じ奴が、それも3人家族で夫婦と母親らしい人物が、何度も何度も一緒に撮影を繰り返す。
ついに、座り込み、口の間から息を吸い込むような感じなって、何度も苦しげに上を向いていた。大変なんだなと思って、諦めてそこを離れた。
 暫く、ケーキ店や色んな店を眺めていると、「くまモン」が逃げるように、足早にこっちに来るではないか。そのオタクの様な変な家族が、追いかけて来る。それを、私が振り向き逃げる「くまモン」を受け止めるように抱き抱えて、そして肩を組みポーズを取って写して貰った。
 途中で、
 「ここは美味しいケーキで有名だよ。食べようか。」 
 その誘いに、
 「まだ半分も歩いていないから、往復した帰りに寄ろうか。」
 そう言って、再び歩き始めた。
 私が、この大阪に来た時に所属していた会社があったビルが見えた。千代田第一ビルの10階に会社があり、私はここに来た時にその部屋から階下を眺めたものだ。私の役員としての部屋もあった。以前立ち寄ったお好み焼き屋お寿司屋など懐かしい街並みだった。
 演芸場や神社を見て、写真に収めた。いよいよ引き返す。歩数を確認すると、本当に5000歩程度だった。戻り始めると、認知症を妻に持つ夫の子供から電話だ。全く関わりたくないと、どんな状態になっても会おうとしない。
それは、その家族の問題なので関知しない。出来る事だけをしているが、食欲が全く無く危ないと思われていた夫が、今日の朝の介護管理者の報告で、
 「土日、病院に行っていないと思いますが、全く食べられなくて、食べても嘔吐してげっそりしていたのですが、このままでは施設に入らないと行けないとい言うと、急に食欲が出て来て嘔吐も無く、太って来ています。」
 そんな話と続けて、
 「ケアマネジャーに連絡しても、出なくて何度か掛けてやっと奥さんが出て、直ぐに切れたと言っています。」
 「そんなバカな。ここに奥さんなんていないし、着信履歴も無い。」
 「幻覚だと思います。それに、貴重品が入っていたカバンを持って来てくれと何度も言っています。金が無いとか、どこに行ったんだとか何度も看護師さんにもぼやいているようです。」
 「分かった、今度一緒に行くから、貴重品を点検するのを確かめてくれないか。」
 そう言ってあったが、子供からの電話は

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