お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(3532)立志伝敢闘編
17/06/01
2010年(平成22年)11月下旬。
早朝に、事務所を出た。大東市での研修の為だ。市民会館で開催される、就職支援の最終の授業だ。授業といっても、決まった内容ではなく職業訓練の時間だ。11月末に修了するコースが2コースあり、合計60名が巣立つ。
今日の担当は、その中の2級ヘルパーを取得して卒業する受講生に対する就職支援だ。昨日まで、実習がありこの日から再び就職戦線に向かう。実習前に何度か就職のためのアクションを起こすように言ったのだが、全くというほど動かない。
それぞれが、12月から仕事が無くても大丈夫なのか聞いても、
 「いや仕事が無いと収入がありません。」
 と、返事する。
 「何で、何時間も授業を空けて就職活動をするように言っているのにしないんだ。」
 「まだ、実習が済んで居なかったので、どんなものか分からないから。」
 「そんなこと考えていても、何も決まらない。受けたからって、採用になると決まっている訳じゃない。どんな質問を受けるのか、就職活動の実際の受ける感じはどんな風なのかを早く感じ取って、自分の考えを修整しないと。」
 常にそんな話をしていた。
 この日も、出欠を取って外に出て貰った。就職活動だ。それをしないで、教室に残っている者が10名ほどいた。中には、決まっている者も居たがほとんど決まらない。実習中のエピソードなどを話す者が居て、聞いていると自分の事が大事なのだが、同じ年代の男性が働いていてその人が言っていた、労働と待遇の話をしていた。
 「大体、今仕事を希望する者は、自分の条件だけしか頭にない。給与が20万以上だとか、社会保険加入だとか。週休2日、9-5時勤務。呆れ果ててものが言えない。誰もそんな条件を聞いている採用担当者は居ない。時間の無駄だ。いいですか、20万円の給与を貰って社会保険加入だと25万円は掛かる。その金額の倍額を得る仕事を出来る人材を探している。出来ますか。どれだけ、収益を上げられるかが問題なんです。それが出来ないくせに、自分の事だけ言う。」
 「私は、電気設備やボイラー管理なども出来るのでそれを生かした職場、その合間に介護をしても良いですが、そのような職場を探しているんです。」
 「そのような施設とか当たりましたか。」
 「いや、施設で働いている知人に聞くと、そんな仕事は無いと言っている。それに、男性が介護をするのは無理だと。受け入れてくれる事業所が無いと。」
 「当社でも、移動介護では沢山あります。そう言っても、男性でも出来る仕事はありますよ。私も、通院介助や入浴介助、たまに家事援助などを5年も6年もやって来た。朝から夜までやって来た。そのような能力のある人に対して、仕事を持って来るのは我々経営者の仕事だ。とにかく、座ってあれこれ考えても始まらない。色んな募集に対して、受ける姿勢が無いと何も生まれない。」
 そんな事を、30分も話をしていた。
 9時半から11時半頃まで受講生と過ごし、一旦事務所に戻った。午後2時から、他のクラスの就職支援の個人面談があった。夏、授業中ビールを飲んでいざこざを起こし、役所などの介入を招いた主因となった受講生だ。
その原因を探ると、彼に対するいじめが浮かんで来た。退学という話を私一人が拒否して、受講を継続させた。それに対して、いじめた人間が主体となって匿名でメールや電話役所に、
 『授業中酒を飲んでいる奴が授業を受けるのはおかしい。』
 そんな内部告発を行った奴が居た。
 それに対して、いじめを容認する訳に行かない。その原因を作った奴を退学させると申し出に、私の主張を認めて貰い継続された。しかし、全国の基金訓練を行っている職業訓練校に対して、そのような事例に対する厳しい処置をするようにとの通達が出た。
 その彼が、あと何日かの授業を残すだけで、期待に応えてここまで来た。実習施設からの評価は高いとの報告も受けている。
「これが終わったら、独立するためにもう一度施設等で学ぶ。」
という。
 「その節は大変ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません。」
 そう何度も言っていた。
 断つ事はいつでも出来る。生かす事が大事なのだ。人のチャンスを奪っては教育の看板を下ろさないと行けない。
 土、日と二日間歩き過ぎたので、足が痛い。膝の横の筋肉か筋から太もも、腰に掛けてのラインが痛い。雨も降っている事だし、静かに過ごした。夕方、スーパー銭湯に入りマンションに戻って来ると隣の住宅に住んでいる利用者の奥さんが掛けて来て、
 「岐阜に住んでいる妹が送ってくれました。食べて下さい。」
 そう言って、柿が沢山入っている袋を出した。私は柿が苦手なのだ。

一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報