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トップハート物語(3524)立志伝敢闘編
17/05/28
 シングルなので、彼が居ようがいまいが関係の無い事だ。私は、社員やヘルパーさんを支えている家族への謝恩の気持ちなのだ。恋愛感情など、私には関係の無い事だ。彼を家族として迎えるなら、その家族で宴会などをすればいい。
 付き合っている人だとか、大東市の居宅支援事業所エスパルの管理者が、
 「隣の小学校3年生を孫のように可愛がっているんですが、クリスマス会に連れて行っていいですか。」
 と、言われて駄目だと断っている。それと同じだ。
 いくら親しいと言っても、会社という組織にはそぐわない。私は、それまで彼女をこの会社を支える将来を託す人材だと思っていた。これで、その思いは悲しい結果となった。それは、人の上に立つ者の考え方ではないからだ。
 特に異性に溺れたんでは、考えや決断が鈍る。私も、勿論何度も溺れている。しかし、姿勢だけは前を向いていて、質しているように見せられる。
 そのような話しが終わり、ヘルパーさんに入金する為に、外に出ると大東本社管理者から電話だ。
 「相談したい事があります。」
 「どうしたんだ。」 
 「ちょっと電話では。」
 「何時頃出るんだ。」 
 「今すぐに出ますから、30分後には着きます。」
 そう言って、11時に事務所で待ち合わせた。
 来るまでの間、ATMに向かいながら、何か起こったのだろうかと考えた。一番考えられるのは、退職したいという事か。
 または、他の者が退職したいというのではないだろうな。或いは、問題が何か起こったか。あれこれ考える。もしかしたら、もっと仕事が増える事が起こったんではないだろうかなどと、短時間の間に、多くの事が考えられた。
 部屋に最初入って来たのは、サービス提供責任者として当社では一番若い20代の彼女だ。その顔を見た段階で、管理者の退職は無くなったんで、ホッとした。
 管理者と2枚看板が揃った。
 「何か嫌な事が起こったか?」
 「いや、嫌なことかどうか。実は、8月退職した男性支援費責任者が処理していた内容について、市役所からクレームがありました。ある障害の方を、自宅から職場まで移動介護で送って行ってます。どう考えても、1時間半の行程なのに、3時間の請求をしています。本当にそのような時間が掛かるのかと確認されました。ヘルパーさんに確認すると、『1時間半だけれど3時間で記録を書くようにとの退職した男性社員の指示だった』そうです。その事を家族に確認すると、その男性社員が『交通費の家族負担をしなくて済むように、このような処理をします』と説明されたようです。その退職した男性社員に確認しようと連絡をしているんですが、電話に出ません。そこで、遡ってみると、2年前からそのような処理をしていて20万以上の支援費を余分に受け取っています。少なくても、その半分はそれに該当します。まだ、市からは9月分について問い合わせを受けているだけですので、どのような姿勢で説明に行ったらいいのか指示をお願いしたいです。」
 「そんな事、考える必要も無い。その男性社員が過去このような進め方をした事を、引き継ぎして指摘を受け確認した内容とそのまま報告して、返金をするとの申し出を行って下さい。」
 「何10万にも成りますが、それでもいいんですか。」 
 「当たり前だ。とにかく、負債はきっちり早く処理した方が良い。」
 「そうですね、その方が良いと思います。全て、精算して1から出直す姿勢で行きます。しかし、その水増ししてしまった1割負担を利用者がしています。それはどうしましょうか。」
 「それも、返金しなさい。その際に、事情を説明して正常にしたいと納得して貰いなさい。」
 「代わりに、その中で処理するとしていた交通費を貰わないと行けないのですが。」
 「そんなの遡って請求出来る訳が無い。大した金額じゃないから、要らない。」
 「そのほかに、その男性社員が行った個人的な約束がまだあって、障害者の通学にバス停を起点とは出来ないのですが、してしまっている利用者が居るんです。」 
 「それは、事情を説明して納得して貰う他ない。だから、俺は何度も言ったろう。あいつは、黙って一見真面目そうだが悪い奴だ。きっと、この会社を潰すとすれば奴だと言った。みんなは、表面でもくもくと真面目にしていると『辞めさせないで下さい』と、何度も言っていた。あれもこれも不正をしていたので、どうしようもなくなって逃げ出したんだろう。被害額が確定した段階で、彼に請求をするから。」
 そう言って、その件の話しは終わった。あとは、クリスマス会の企画話だった。意外にも、管理者は若いのに関わらず、被り物や仮装が大好きだという。みんなに、仮装をして貰おうと思っている。

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