お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(3517)立志伝敢闘編
17/05/24
2010年(平成22年)11月中旬。
訪問して来た最初の人は、宅急便のオジサンだ。鳥取の漁港から、注文していたぶりの小さいのが着いた。いつもだったら、大型の10キロクラスしか注文しないのだが、何と1匹30円だったのだ。3匹で1セット、24匹で700円だったのだ。
その代わり、配送料金が1050円。つまり、中身の方が安かったのだ。日曜日だし、その処置に困った。すぐに、お局様筆頭サービス提供責任者に連絡した。彼女は、今日はガイドヘルパーの講師として遠くの会場に出掛けている。
帰りは、夜の7時くらいになるとのことだった。私は、その時間帯は明日のケアマネジャー更新研修の為に前日宿泊し、戻って来ないホテルに向かっている。困ってしまい、そのまま箱のまま、キッチンに置いた。同時に、愛媛のミカンが届いた。
 9時過ぎに、研修センター管理者が雇用契約更新に来た。実習型雇用制度を利用して、当社に入社したが、彼の経験豊富な分野に配置して十分な実績を上げてくれた。まだ、30代半ばで若く、将来も希望が持てる。
よって、大幅な昇給をした。大きな負担になるが、なお一層奮起して貰いたいとの期待を込めて契約書を作成した。
 その時に、今後の研修センター運営と人材の問題を掲げた。彼は今後、主体となっている基金訓練の来年廃止について懸念を示していたが、
「基金訓練そのものは来年3月までの時限立法なので、当然期限が来ると廃止となる。しかし、そのあとに同じような制度として恒久的な法律が国会を通過する予定だ。窓口となっている雇用能力開発機構は、来年3月に廃止になる。その代わり、これも廃止の目玉となっている筈の高齢者・障害者支援機構が窓口になる。しかし、ハローワークが募集の窓口になるかどうかは未定だ。委託を受ける業者が独力で募集を行う案がある。今のうちに、その力を蓄えておかないと、制度は残ってもこれまでのように受講生が集まるかどうか不明だ。」
そんな事を言い、
 「問題は、配下の無能な高学歴社員の問題だ。以前からきつく注意をしているが、書類のミスが多く、それが外部の人とのトラブルに発展している。日にちが違う、会場などの地図が無い、申し込みがあっても資料を送らない。指摘を受けると、謝罪しない。先日も、ある講師から間違いを指摘されて、『自分で直してください』と返事したそうだ。挨拶も出来なければ、目上の人に敬語も使えない。社内でも、偉そうに自分の楽な方法を各事業所に押しつけようとして、断られると、私に言うと言い脅迫するような言い方をすると、事業所の担当者から相談があった。」  そのような、管理者としての注意をした。
 携帯電話が鳴っているのを気付いていたが、出なかった。話が終わって席に戻り、着信を見ると、10時に会う約束していた東京からのお客さんだ。時計を見ると、もう10時5分になっている。
慌てて連絡をした。待ち合わせ場所は、隣のSC内の喫茶店だ。10分後に着いた。仙台の先輩の紹介で、ソニー生命保険の営業マンの相手をすることになった。わざわざ来て貰わなくてもと思ったが、何度もここにきているという。それだったらと、会うことにしたのだが、保険に入る積りは今のところ、全く無い。
 四方山話をして、本題に入る機会を彼は狙っていた。私は、生命保険に興味が無いので、他の話をしていた。しびれを切らして、
 「保険の話を少しさせて貰います。」
そう切り出したので、一応聞く姿勢を示した。
営業トークとしては、何となく迫力が無い。何を言いたいのか、分かってしまうというか、保険加入をすでに決めて話を聞く者にとっては聞く気持ちになるようなトークかも知れないが、その気持ちが無い者にとっては残念ながら、聞いているのが辛い。
「何か困っている事はありませんか」
 と、盛んに言うが、無いものは無い。
そう簡単に、保険だけで困った事など生まれるわけがない。十分な保険に入っているのは、私が去年病気になって、妻が相当の保険に入って居たのが分かった。
 「ソニーは電気屋なので、すごいソフトがあって年収などを入力すると、その人の一生の金銭的な予測が可能なんです。」
 「そんなもの別にソフトなど無くても出来る。問題は、予測されない事態、例えば勤務している企業が倒産して無収入になった時の対応とか、病気の配偶者を抱えて親族も居ない介護者が倒れた時の支援だとか。人が困った時の、人的対応をどうするかだ。そんなもの、ソフトがあっても出来ないでしょう。定年まで決まった賃金など、いまは保証も予測もできない。」
 そう言い返した。
少したじろいで、諦めて話を終った。
もう、時間が無い。次は、認知症を妻に持つ夫の入院先に向かった。昨日、約束の時間に訪問介護管理者が、他のカンファレンスに出席して結局会えなかった。

一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報