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トップハート物語(3516)立志伝敢闘編
17/05/24
2010年(平成22年)11月中旬。
夫婦の了解を貰いたかった。夫にグループホームなどの話した時にも、
「妻と話しをして決めたい。」
と言っていたのだ。
動けない夫は、益々食事も出来なくなり、流動食も厳しい状態だ。早目に、対処しないと支払い分も大変面倒な事になる。どこの口座から、どこの銀行へ入れて、どこからどの支払いを振り込むのかを確認しないと行けない。
それも、第三者立ち会いのもとに確認したいと思っていた。その集合約束時間が4時なのだ。それを逃すと、私は5時半から大東市民会館で予定があり、外せないのだ。
 私は、4時10分前に病院駐車場に到着した。それから、訪問介護管理者が妻を連れて来るのを待っていた。4時になっても来ない。訪問介護管理者は、いつも時間は守る。おかしいが、少しは待とうと思ってクリスマス会の音楽を選定するために、CDを掛けた。
10分過ぎになった。まだ来ない。おかしい。堪らず、連絡した。
 「今どこに居る?」
 「利用者のお宅です。カンファレンスが長引いてしまって。まだ終わって居ないんです。」
 「ここには何時頃来れるんだ。」
 「いまから、それじゃ行きます。」
 「行くってどのくらい掛かる。」
 「奥さんを連れて行くので3、40分掛かります。」
 「それじゃ間に合わないじゃないか。折角、早く設定したのに。俺は、5時前に出ないと行けない。そうしないと、次に間に合わない。」
 「済みません。どうしたらいいですか。」 
 「奥さんはショートにいつ戻る?」
 「明日朝9時には出ようと思っています。」
 「それじゃ、無理だ。折角奥さんと旦那さんとでこれからの事を決めて貰おうと思っていたのに。支払いだけ諒解貰おうか。明日はどうなっている。誰かに立ち会って貰わないと。俺は、月曜日はケアマネジャーの更新研修会があるから、明日じゃないと。」
 「済みません。何時でも合わせます。」
 「9時半と10時に人と会わないと行けない。午後1時に病院でどうですか。」
 それで決まった。
しかし、19日にショートから出る際にどうするのか決められなかった。そのまま、ずるずると在宅での対応をすると、例え夫婦の希望とはいえ、金銭の負担が多大だ。
 そのまま、大東市民会館に向かった。5時半には、かなり早く到着した。お世話になっている議員の政経セミナーだ。5人出席だったが、一人欠席で4名だ。私は苦痛ではないのだが、他の者を強制的に連れて来る訳に行かないので、選考した。
拒否反応の強い人は避けて、時間を取って付き合いのいい社員を選考した。NPO常勤理事の智子さんはいつもの通り。同じ1期生の、ケアプランセンターの管理者と大東本社の若手でサービス提供責任者だ。会館前で待ち合わせをして、待合室で話し込んでいると、顔馴染みの議員から声を掛けて来て、会場に入った。
 多くの議員、各種団体の長が次々と挨拶する。やっと終わって、少し間が空いたところで、議員に一緒に写真をお願いして外に出た。ロビーで写真を写し、準備されて居た食事には手を付けずに近所の寿司屋に入った。
いつもここに来ると入る寿司屋で、もう顔馴染みだ。この食事を提供するので、と言って社員に付き合って貰った。ここ一帯では、この寿司屋がピカ一だ。入ると、大きな車海老が水槽で動いていた。
 「これは、養殖じゃありません。海老は、放って置けば幾らでも大きくなります。」
 「それじゃ、大きいのを一人ずつ焼いてくれる。」
 そう注文した。驚いて、
「一人ひとりですか。」
と聞き返していた。
 それから、いつもの超おいしい寿司をいつものコースで10種類食べた。終わってから、お好みを各々頼んだ。
 クリスマス会の話しや家庭の話などして、ボーナスが欲しいという話を一番年上の者が言っていると言う事を言った。
 「クリスマス会は心に残るが、金は一時的なものだ。本当にそう思うなら、給与を下げて収益が上がったもので分配したらいい。自分達で運営して、自分達で給与も賞与も決めればいい。それが、ボーナスというものだ。介護も支援も人件費で赤字だ。それ以外、研修会での収益が何千万円もあるのでその分配をしている。その事業に対して、多くの社員が何か動いているなら分配できるが、頼んでも何の協力もしないで分配だけ寄越せと言うのはおかしいだろう。俺だって、役員賞与も株主配当も1円も貰っていない。」
 そう言うと、黙ってしまった。

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