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トップハート物語(3513)立志伝敢闘編
17/05/22
2010年(平成22年)11月中旬。
 そう思っていると、
 「この時給の1000円は高いですが、これでいいんですか。」
 「はい、別に構いません。」
 「いや、障害者の方を雇用する会社は、最低賃金で雇用する会社が大半です。それに比較して、高過ぎます。訂正しますか。」
 「いや、これで結構です。」
 「それは、上限が決まって居て決められた額ですか。5万円とかにして、それ以上勤務は出来ないように決めておられるんですか。」
 「いや、別に何時間でも結構ですよ。」
 「変えるなら、変えられますが。」
 「それで、結構です。」
 そう言って、その話は終わった。
 そのうえで、
 「今現在、障害を持っている方で採用できる枠はあるんですか。」
 そこで、同席していたお局様筆頭サービス提供責任者が口を出す。
 「いや、今はこれ以上無理です。当社は、事務的な専門の者がいないので、ずっと付いて置く訳に行かないから。」
 何度か念押しされたが、お局様筆頭サービス提供責任者が口を挟んで、私の考えが伝わらない。
同席している、市の障害課長が
 「この方は、この地域で沢山の障害関係の事業所がありますが、その中でピカ一の障害者に対する知識と対応能力を持った方です。」
 そう、言われているのに、どうしてそんな冷たい気持ちを持っているのか。
 そう思って黙って居た。私が、何度も聞くので堪り兼ねて
 「どなたか、対象者が居るんですか。」 
 「いや、支援学校の卒業生が沢山希望されているんです。みんな真面目で、一生懸命に仕事をされています。実習もされていますし。」
 「どうしても、事務的な仕事になりますから、パソコンを使用出来ないと駄目です。出来る人は居ますか。」
 「何とか、ゆっくりだったら出来る人も居るかも知れない。」
 「当社は、マンションの2階や3階にある事務所がほとんどで、エレベータが設置されていません。その点が問題です。唯一、研修センターがそれに該当するので、その方の受け入れが可能になったんです。」
 「それがクリアできれば、受け入れ可能でしょうか。」
 「事務的な仕事で、苦労している社員が沢山居る。それを何とかするためには、ある一定の入力が出来る方が必要となります。」
 そう言うと、お局様筆頭サービス提供責任者が再び口を出す。
 「見直しが必要な入力では難しい。再度確認するなら、自分でやった方が良いと思ってしまう。」
 そこで、話しは終わった。
 私の受け入れるという気持ちは、何とか職場の確保やリハビリ的なものなのだが、お局様筆頭サービス提供責任者は仕事としての考えだ。まさか、障害への精通者とはケアの対象だとしか見えないのではないだろうな、との懸念を感じた。
 2時に待ち合わせて、1時間程度で話しは終わった。今回の重度の精神と身体の障害を持っている対象者は、後日面談を経て採用になる。何度も出来レースではないですねと確認されたが、もしそうであっても問題は無いんではないか。
事前に、どのような職場で、また会社としてはどのようなバリアフリー化が必要でなどと事前に打ち合わせをしてから決めても、何の問題も無いのではないか。それを、どうして、事前に擦り合わせをしてはいけないのか。
雇用を確保する事に何の問題があるのか。助成金を貰うから、事前に雇用を約束したり接触したりしては駄目だというが、それは何でだ。
 歩く必要を常に考えるようになったが、なかなかその機会が生まれない。今日は秋晴れで、よい天気なので、近くの巨大な万博公園に行った。以前、世界博覧会がこの場所で開催されて、その跡地が公園になっている。
そこに行って、散歩がてら運動を兼ねようと車で5分程度の公園に行った。近くに居ながら、10年目で初めて足を踏み入れた。各種の森や大きな池などが点在しており、博覧会当時に設置された各国のオブジェが少し残って居た。爽やかな散歩道が沢山あり、多くの森がある。
その中を散歩して、異様な光景が気になった。多くの高齢者が固まって居る。それの全部が、男性なのだ。あちこちに固まって居て、歩くのも少し構えてしまう。
 山あり谷あり、林がありそこを抜けると、バラ園があった。オランダの風車と一面赤い小さな花を付けた畑があった。棚田や沼がある。広葉樹林やクヌギやドングリの実が落ちていた。
サギが盛んにくちばしを池の中に入れて何やらついばんでいた。爽やかな光景が、このような街の中にある。大きな走行音を遮断する林に囲まれて、喧騒から隔絶されて居て久しぶりにリフレッシュが出来た。

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