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トップハート物語(3502)立志伝敢闘編
17/05/17
2010年(平成22年)11月初旬。 
再び自分の住んでいるマンションに戻る。途中短い距離だが、ワンセグで大学駅伝の様子を見ながら歩いた。早稲田大学がいい位置に来ているという。嬉しくなって、急いだ。昼近くになると、安心感が出て昼食の準備に取り掛かった。
今日は、直ぐに出来るものとして喜多方ラーメンを作る事にした。お中元の売れ残りで、各地方のラーメンセットを買って置いたのだ。適切にこしらえて、ラーメンライスを食した。食べ終わると、再び布団の中に。
あとは、終わるのを待つだけだった。完全勝利だ。これで、箱根駅伝に弾みがついた。
 3時前に事務所に入った。認知症を妻に持つ夫の実績調整と、妻のケアプラン作成だ。夫の実績は、半月はいつもの通りの支援だったが、残りは入院なので調整しようが無い。
家に居るのなら、家事援助を認知症の妻に振り替えることも可能なのだが、無理になった。そうなると、妻の負担が大きくなる。夫が緊急入院した半月のうち、10日がショートステイ。残りは、デイサービスを利用した在宅生活。
その在宅も、24時間対応で夜は、夫の希望通りヘルパーさんが宿泊した。不穏な言動が続き、一人での生活は無理なので仕方が無い。
 NPO常勤理事の智子さんが出勤して来た。私が、ケアマネジャーの業務をする段階では居宅介護支援事業所の事務員となる。実績入力の途中の段階で、点数オーバーになる。当社関係の訪問介護を途中から自費に変更する。
多くの24時間対応なので、介護保険の出た分を介護保険で計算をする訳に行かない。その金額で行けば、その家庭が破たんする。介護管理者に電話をする。
 「悪いけれど、介護保険請求は入院した段階で自費に変更してくれないか。ショートステイだけで、点数オーバーしている。」
 「分かりました。実績を別に上げます。」
 夜間泊まりが6回、一晩15000円。それ以外の、対応時間が72時間あった。全部、生活援助で計算しても1時間当たり1500円なので、相当な金額になる。そのうえ、ショートステイの介護保険料の負担と食事代金。
デイサービスもあるし、訪問介護の介護保険料もある。そして、入院費用もある。
「全部現金で支払います。」
と言っていたが、先日
「概算で二十万円位です。」
と言ったら、
「払えない。」
と言い出した。
これからが大変だ。一応、順調に回復して、リハビリテーション病院に転院する事になった。
 ヘルパーさんから、
「妻が一時戻って家に入っている時に、工務店が来て名刺を渡されて、ケアマネジャーさんに電話をくれるように言ってくれますか、と言われました。」
という。
連絡をした。風呂を直した時の、未収金が残っているという。
 「ある病気で入院されて、ICUを出てやっと話が出来るくらいになったところです。主治医にまだ複雑な話は出来ないと言われています。順調に回復して、リハビリ病院に転院します。今月中には、ある程度の話は出来ると思います。記憶がまだ完全ではなく、回復途上です。刺激的な話は出来ません。支払いの件も、もう少し待って下さい。必ず、今月中に本人に話しをします。」
 「病院を教えてくれませんか。」
 「どうしてですか。」
 「お見舞いに行きたい。」
 「ですから、今は複雑な話をしてはいけないと言われているので、待って下さいと言っているでしょう。市や社会福祉協議会などと話し合って、金銭的な管理もクリアにするようにします。お宅の金銭的なものは必ず伝えますから。」
 そう言って、切った。
 クリスマス会の会場となるホテルの担当者から連絡があった。
「料理や景品などの見本をお持ちしたい。」
という。
火曜日にする事になった。水曜日に、そのホテルの寿司店でクリスマス幹事会を開催する事にした。20代1名と30代9名の計10名の幹事だ。夕方6時から開催通知をメールで送った。全員から30分以内に参加の連絡が来た。
 NPO法人常勤理事の智子さんと、出来あがった認知症の妻である利用者のケアプランを持って、施設を回った。まだ、6時前だが暗くてまるで8時に思えた。夜の国道を疾走する車内には、ポップスの音楽が流れている。
 「終わったが、どうするか。どこか食事でもする。」
 そう言って、誘った。
 彼女は、これから新規事業として情報を得るために密偵を命じた本格的な婚活会社の登録に入る。結構、信頼の置ける上場企業だから、審査が厳しくまだ登録は成っていないが15日までに終える。
彼女は、見るからに優しく人を癒す能力を自然と兼ね備えている。その彼女だったら、直ぐに大勢の申し込みがあるだろう。先日まで、試験的に加入していたその類の組織からも、何人からも交際申し込みがあった。
資産家や公務員などだったが、何れも不気味な男ばかりと気が重くなり負担が強くなったので退会届を出した。
 いつも行く、デパ地下で珈琲を飲んだ。クリスマス会には出席出来るかどうか、
「実際に何か決まって交際が始まり誘いがあったらクリスマス会の出席を断るかも。」
と言っていた。
もう、彼女とのコンビが始まって11年目に入ろうとしている。

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