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トップハート物語(3501)立志伝敢闘編
17/05/16
2010年(平成22年)11月初旬。
 今日は全日本大学駅伝を見るための1日と決めていた。朝はいつもの通りに出勤して、記録を書き込んで、ホッと一息。気付いたら、もう8時は過ぎていた。スタートが8時10分だが、部屋のマンションまで1分も掛からない。
それから、9時45分まで部屋で見ていた。その時点では、応援している早稲田大学が苦戦していた。事務所で10時から、基金訓練生の職業指導面談があった。マンションの入り口に立っていたので驚いたが、
 「どうぞ事務所に来て下さい。」 
 そう言うと
 「いや、まだ早いので時間までここで待って、10時になったら行きます。」
 理由が分からない。
 以前も、授業時間外に面接しようと思ったら
 「どうして時間外にされるんですか。授業時間中にして下さい。」
 そう言われた。
 就職しようという気構えが全く無い。最近はこんな考えに慣れて来たので、冷めた気持ちで対応している。時間に、事務所に入って来た。
 「もう5カ月目で、今月で修了ですが、就職活動はしていますか。」
 「いえ、まだです。」
 「大丈夫ですか。自信があるんですか。そんなに慌てなくて生活して行けるんですね。」
 「いや、直ぐに就職しないとやって行けないんです。」
 「どうして、活動しないんですか。人材センターに登録するように言ったり、福祉介護就職合同面接会など、沢山の情報やハローワークなどに行くように時間を確保したりしているでしょう。」
 「やはり、実習が終わってみないとどこに行ったらいいのか決められないです。」
 「私は、何度も言っているでしょう。何も、求職の申し込みや面接を受けたからって、決まる訳ではないですよ。沢山の、若い人たちがこの世界を目指している。多くの学校や、職業訓練生が毎月卒業してこの世界に出て来る。あなただけが、就職を希望されて居る訳ではないですよ。介護など、どこでも同じ仕事です。変わって居る事はありません。組織が違っているだけです。」
 「体が弱くて、実習も延ばして貰ったんです。やっと、少しは元気になったんですが。元々腰が悪くて。夜勤など駄目だと思います。」
 「体が弱くて、腰が悪いならこの仕事は難しいですよ。」
 「デイサービスが合って居ると思います。」 
 「運転免許は持っていますか。」
 「持っていないです。」
 「ほとんどが、必要と条件に書いてあるでしょう。」
 「中には、あればなお可というところもあります。」 
 「いいですか、何度も言うように、あなただけが応募者ではないですよ。免許を持っている人がいれば、その人が優先という事ですよ。自分で、考えないで、少しは電話を掛けるとかして応募してみて下さい。そうすると、自分の置かれている立場が分かります。」
 「実習で、電話を掛ける時間が無いんです。」
 「実習でも、昼休みなどあるじゃないですか。」
 「電話を掛けられる雰囲気ではないんです。」
 「外に出て、電話くらい掛けられるでしょう。掛ける気が無いんじゃないですか。」
 「終わる時間も5時で、デイサービスは終わっているし。」
 「何を言っているんですか。5時はまだやっていますよ。それに、ひと月の実習期間を設けていますが、実習に行くのはそのうち8日だけじゃないですか。後の残りの時間は、一体何をしているんですか。」
 「・・・・・」
 「とにかく、行動するのは自分ですよ。本人が何もやる気が無いのに、私がそれに何かをするとか言う事は出来ない。まず、行動を起こしてから、その結果等を見て相談しましょうか。」
 そう言って、送り出した。
 11月の卒業生が60人居る。その就職活動をサポートする訳だが、意欲が無い。自分でする気持ちも無い。それでいて、生活する金が無いという。チャンスや機会が沢山ある。それがあり過ぎて、国が面倒を見過ぎるので意欲が無い。
何とかなると高をくくって居る。そのように、この40年間教育を続けて来た。その結果が、今の国のあり方だ。どうしようもない国になりつつあり、無気力な人間が多くなる。これから、就職支援をどうやって行ったらいいのか、蛇行している。
 折角、起業のサポートをする積りで目を掛けて来た受講生でも、自分を顧みず、
「正社員として自分の能力を生かしたい。」
と言って来た。
70歳だ。意欲は分かる。しかし、常識を失っている。それでいて、自分では何もしない。世間を知ってから、自己主張をして欲しい。自分の位置を知って欲しい。

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