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トップハート物語(3497)立志伝敢闘編
17/05/14
2010年(平成22年)11月初旬。
その授業を進めている間に、地域包括支援センターから留守番電話が入って居た。毎日、病院を訪問している認知症を妻に持つ夫の対応について、回答があるというので連絡をした。
金銭管理をする者が居ない。
「その制度を運用している社会福祉協議会と打ち合わせをしたい。」
という。
しかし、私はまだ大東本社の位置に居てこれから昼食を摂る積りだった。木曽路やサンマルクなどの候補から選んだのは、お寿司の長次郎だ。
「3時頃なら、対応出来ます。」
と返事をしてその頃に連絡をくれる事になった。
駐車場に着くと、今日唯一欠席した受講生から連絡が直接携帯電話に入った。
 「先生、どうして今日は来られないんですか。」
 「どこに。」
 「俺の家にですよ。何か用事があると言って来られないって連絡が来たんですが。俺が突然休んだから、来られないんですか。」
 ここで、どうやらアルコールの力を借りて電話しているなと感づいた。
 「どうして行くの。そんな話全く聞いていない。」
 「今日は俺の家で、飲む約束じゃないですか。」
 そんな事を言い始めた。
 その相手に30分掛かった。それでも、今までの経験からこの手の相手では短い方だ。
 美味しいお寿司を食べたあと、事務所に戻った。
 新人ケアマネジャー宏美さんの沢山ある報告を受けた。その中で、困ったのは認知症の妻の受け入れを、
「現在入所しているショートステイから、19日辺りまでで無理という回答がありました。」
という事だ。
 4時に地域包括支援センターから連絡が来て、センターの管理者を紹介者に4時半に社会福祉協議会に入った。ここが行っている金銭管理制度を初めて聞いた。かなり安く、これだったら負担がほとんどなく受け入れる事が出来るのではないかと思う。
30分ほど、話が終わり夫の入院している病院に入った。ここに向かう時に、夫から、看護師さんが電話操作をして掛けてくれて話しが出来た。
 「相談事が沢山あり、今日来てくれますか。」
 「大丈夫ですよ。今日の夕方行きますから。」
 「私は、今入院しているんですよ。」
 「分かっていますよ、毎日行っているでしょう。」
 「いや、顔を見て無いから分からない。」
 「奥さんもいつも連れて行っているでしょう。」
 「いや、会って居ない。」
 そんな調子で、まだ、はっきりした記憶が出来ないようだ。
 記念病院へは毎日訪問しているので、勝手知ったるになってしまった。ナースステーション前を通って病室に直接入る。
 「沢山あると言っていましたが、何の用件ですか。」
 「沢山あったけれど、忘れてしまった。」
 「わかりました。私の方から、話があります。そろそろ、先月の支払いが発生します。沢山のお金が掛かります。特に、奥さんが毎日ショートステイを利用されていますし、奥さんと旦那さんが希望する毎日24時間対応は、お金が沢山掛かるので時々家に帰すようにして夜間はヘルパーさんが付き添っていますので、多くのお金が掛かります。幾ら掛かってもいいと言っていますが、現実的にすべてひっくるめて、実際払うお金が20万位掛かります。今月は、先月からの半月分ですが次の支払いは、40万以上掛かると思います。奥さんのショートステイだけで、介護保険を20万位オーバーします。泊まりを入れたり訪問介護を入れたり、デイサービスを入れたりすると大変な額になります。奥さんをグループホームに入れますか。」
 あれほど、定期を解約してでも一括で掛かったお金は支払うと何度も言っていたのが、
 「払えないから、分けて支払う。」
 「訪問介護は何とかしますが、ショートステイなどは無理ですよ。」
 「頼んだ、果物はまだかな。梅干し、パイン、りんごをカットしたものを買って来てくれ。」
 「その頼むのも、何度も言っていますがヘルパーさんにお金を支払わないと行けないんですよ。」
 「まとめて買って来るように、ヘルパーさんに言ってくれませんか。」
 「まとめてもなにも、毎日自分があれこれと頼んでいるんですよ。」
 「それじゃ、我慢する。」
 そう言っていたのだが、帰ろうとすると
 「果物はどうなったかな。いつ買って来てくれるんだ。」
 呆れ果てて、それでも病気だから仕方が無い。
 やはり金銭的な問題があり、制度を利用する他ないのか。
本人は、この段階では、社会福祉協議会に依頼すると返事をしているのだが。

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