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トップハート物語(3493)立志伝敢闘編
17/05/12
2010年(平成22年)11月上旬。
病院に向かう途中で、会場予約の為にホテルに連絡した。25日クリスマスなので、その前後を確認した。やはり、25日はディナーショーで駄目だったが、
「その前後の24日か26日なら大丈夫です。」
という。
2時間単位だが、私は年間100万円以上そのホテルを利用しているので、いつでも融通を効かせてくれる。日にちは、みんなに聞いてからと今日中に連絡する事を約して一旦切った。
 30分程度待たされて、医療ソーシャルワーカーとの話になった。方向は、既にリハビリテーション病院に決まっているのでどこにするかと、ネックの解消だ。
そこで、指摘されたのは、本人、家族、医師などの了解のもと現在の利用者の生活大部分を私が一任されているという事だ。ケアマネジャーの分際で出過ぎだという言葉こそ吐かなかったが、ありありだった。
その批判の中心となったのは、金銭的なものを私が預かっているという事だった。妻が完全に認知症で判断能力が無い。家族は、全く関わりたくないと、医療関係の署名なども拒否。その代わり、全て私に一任すると本人が病院側に言い伝えてある。
 やっと、判断能力が回復しつつある夫は、短期記憶がまだ戻って居ない。
「複雑な話しはまだ難しい。」
と医師は言っているが、毎日訪問するので今まで私が来た事すら覚えていないとか、深夜に何でも連絡が来るという事は無くなった。それでも、金銭の話はまだだと思い時期を探って居た。
 「金銭的な管理をケアマネジャーがするという事は・・」
 「分かっています、私の逸脱行為だという事は。それでも、誰かはしないとどうしようもない。家の、通帳や現金や財布を置いたままにして置くんですか。支払いや督促などが来ているので、利用者に確認しながら指定された処から出して支払い出しています。」
 「それでも、それをいつまでも継続する訳に行かないでしょう。」
 「当然です、私だって何時までもする積りはありません。その時期が来たら、利用者に相談しようと思っています。」
 「これから、発生する支払いなど誰がするのかを決めて、そこをクリアにしないと次のリハビリ病院を紹介は出来ません。」
 「わかりました、どうするか本人と相談して決めて対応します。」
 「本人は、判断能力や契約当事者能力が無いと思います。社会福祉協議会での金銭管理制度を利用したらどうですか。」
 「それは本人と話し合ってから決めますので。地域包括や市役所とも相談しています。取り敢えず、本人がどう判断するか聞きます。本人が、自分がすると言ったら、誰も駄目とは言えなくなります。」
 私は、このまま本人に言えば、本人は金銭的な執着心が強いので、自分がするという筈だ。かなりの枚数の通帳と現金を利用者が病室で管理が出来るのか。それでも、私が管理する事でうまくシステムが働かないなら、それはそれで良い。返って、トラブルが発生し、誰も得をしない。
 最後に、
 「確かにケアマネジャーの仕事の方向があります。しかし、制度だけがその方を擁護するものではありません。高齢者みんながおんなじパターンだったらそれは制度を知って居て、制度を使えばいいでしょう。しかし、それぞれがそれぞれの特徴を持っているんです。それを、ケアマネジャーとしての職務とそれを離れた部分を併せ持って行かないと系内場面もあります。利用者が、本当に判断能力が無いか見て頂ければ分かると思います。支払いや計算能力は戻って来ました。ただ、動けないとか自分の家では無いという環境に対応出来ないだけだと分かると思います。」
 そう言ったが、長年患者をオートメーション式に区分して知識として持っている制度に合わせて、処理しているだけのソーシャルワーカーにはイレギュラーというものは無い。制度からはみ出している者は、制度の中に強引に入れるのだ。それが、優秀なソーシャルワーカーなのだ。
 一旦外に出た。クリスマス会の日程をいつにするかをアンケートを取った。20名の社員に一斉にメールアンケートを送信した。18対2で12月26日に決まった。やはり日曜日を取った。私は、クリスマス会なので24日のイブの方が雰囲気的に良いと思っていたが、仕方が無い。
 そうしているうちに、その記念病院から電話だ。その利用者が、食事をしている時やリハビリの最中におう吐を繰り返すので、検査をするというのだ。その同意をして欲しいという。説明を受けた。少し心配だ。
 その時に、利用者のベットに行った。私の顔を見て、腰が痛いからいつも言っている病院に行きたいという。説明して、この病院が対応する旨を伝えると、今度は
 「リンゴとラッキョウ、梅干しを買って来てくれ。」
 そう言い出した。そして、おにぎりにゴマ塩を掛けてくれとか、冷たいから温めてくれとか、段々といつものように我儘が出て来た。

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