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トップハート物語(3471)立志伝敢闘編
17/05/01
2010年(平成22年)10月下旬。
NPO常勤理事の智子さんは、金銭的な欲がほとんどなく、自分がどのくらい貰っているのか余り興味がない。親が全部管理しているのだから。エステに通っているようだ。確かに、その効果が表れてスタイルが良くなり顔が小さくなって別人のようになって来た。
もう少し、世間の相場などに興味があれば、私が一生懸命に支払っている金額に感謝するのだろうが、全く世間に疎い。他の者が聞いたら怒ってしまう。だから、先日まで探査で関わって貰って居た婚活会社でも、
 「介護でそんなに貰っている訳がないでしょう。」
 と、不審がられたという。
 そんなこんなしている間に、午後の時間が始まった。午前中の続きなのだが、時間が細切れで追われているような感じで、疲れて来る。段々と意欲が無くなり、いつもだが気持ちが他に行っている。
午前中に、私がグループの発表者だったが、まとめた内容に合点が行かずに私一存で発表を控えた。考えが小さいのだ。やはりメンバーの小粒化があるかも知れないと思っていると、他のグループの発表を聞いて躊躇して良かったと思った。
大きな考え方が発表されたからだ。午後になると、司会も発表者も替わった。相変わらず、声が小さくて参加を放棄する気持ちが所々出て来て、私は他の事を考え始めた。
 そうなると、私を指名する回数が多くなり
 「珠に佐藤さんに声を掛けないと。」
 「佐藤さん、眠いんですか。」
 とか、メンバーが笑いながら言い出して、それを受け入れるような発言をして、また笑いを誘った。
 年齢的に高い方なので、みんなで小馬鹿にしているかも知れないとやっと指名される意味の一部が分かって来た。それならそれでと思うのだが、特に認知症がテーマなので、今も過去にも多くの方に悩まされているので、現実的な考えと彼女らの綺麗事に纏めようとする方向が一致しない。
 『地域や近隣の理解と支援を受け、ターミナルになるまで在宅で家族の援助を受け笑顔のある生活を送る』
 などと、アホらしくなる。
 どこに近隣や地域が困難認知症の方をサポートしているか。返って近隣の方は迷惑そうに、クレームを付けたり物珍しそうにするだけだ。地域包括支援センターに相談しても、市に相談しても四六時中徘徊や24時間不穏な行動をする認知症の方をどうやって解決していいのか全く案は無い。
事業者に丸投げで、知らんふりだ。ましてや、
「民生委員との協力。」
などと言っていたが、どこにそんな能力があるのか。デイサービスでもショートステイでも、不穏な言動がある方は、お断りだ。そんな現実と闘っている私と、表面だけの言葉に酔っている方達とは、ステージが違い過ぎるのだ。
 多勢に無勢なので、大人しくバカを装っているのが一番だと、それに徹していた。案外と楽で、発言をしなくてもいいし考えもしなくて良い。それが、ケアマネジャーと名称を得た事に満足感に浸っているおばちゃんたちの中で決められた時間を過ごす道だ。
そう思っていると、突然、隣のズレた感覚の男性が
「佐藤さんに発表して貰ったらどうでしょうか。」
と言い出した。
既に発表者が決まって居て、原稿を読み返している者が居るのに、余計な事を言うなと言いたかったが、彼の言葉に誰も乗って来なかったので、私も言うのを辞めた。
 終わりの時間が来て、やっと終わった。NPO常勤理事の智子さんが近くの百貨店に行って居て、車で迎えに来てくれた。そのまま、事務所に戻りひと仕事して帰ろうと思っていた。
電話が入った。認知症の妻を抱えた夫が入院しているのだが、妻はショートに行っている。その家に用事があって訪ねた者が、介護支援事業所に電話を掛けて来たという。以前、そのお宅のお風呂の改造で私に介護保険の住宅改修の書類を書いてくれと言って来た人物だった。
 「私の仕事は意見書を書く事なので、申請書類は業者であるお宅で書かないと。」
 と、断ったのだが
 「今までのケアマネジャーは、書類も全て書いてくれました。」
 「それだったら、そのケアマネジャーに頼んだらいい。」
 と、言ったが書類を起こさず、現金で処理したようだ。
 その集金だろう。
新人ケアマネジャー宏美さんも個人情報なので、全ての情報はお話し出来ないと断った。しかし、誰かに連絡を取りたいというので、
 「息子さんに連絡して、必要があれば連絡するように伝えます。」
 と、返事をした。
 息子さんに、夫婦の現状を話して、その事を付け加えた。
 ケアマネジャー更新研修は、11月15日で最終だ。後1回だ。内容の無い更新研修会だ。そういえば、新たな合格者を生むのかケアマネジャー試験が今日24日にある。当社は社員4名、非正規雇用者4名で8人程度受験する。結果はどうなるか。
去年から合格点数が大幅に下がって50%の正解率で合格ラインになった。


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