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トップハート物語(3467)立志伝敢闘編
17/04/29
2010年(平成22年)10月下旬。
「分かりました、嘘つきせんと君を入れてもいいんですか。」
 「いいよ、俺は参加しないから別に何の感情も無い。」
 「予算はいくらまでだったらいいんですか。」
 「幾らでも結構です。何人くらい?」
 「この事務所だけですから70人くらいです。会場を探していたんですが、今回は駅前の店で3500円位で。それでも、幾つかに分かれるのですが。それでいいですか。」
 「俺の誕生会をした会場は?」
 「あそこは高いんです。ひとり5000円くらい掛かったと思います。」
 そう言った話をしていたところだった。
 当然、取り仕切るのはお局様筆頭サービス提供責任者なので、具体的な話をした。
 「みんなに何かいつものように抽選の商品を出して下さい。」
 「結構ですよ、まだ時間があるから考えます。」
 「もし、私で良かったら買って来ますよ。一人1000円位でどうですか。」
 「幾らでも結構ですよ。」
 そう言ってその話は終わった。
 次が本題だったのか、何度も他の者からも聞いている事項だ。
 「また、社長も年だからもし倒れたらこの会社は終わりです。次の世代が可哀そうなので、どうするのか考えてやって下さい。」
 「どうもこうも、自分達でやればいいじゃないか。」
 「遣れって言っても、誰が主となってするんです。」
 「みんなで決めればいい。俺はそれでいい。」
 「資金が無い。」
 「そのまま、介護と自立支援を上げるから。」
 「それ以外の、研修関係はどうするんですか。」
 「それは関係ないだろう。いつでもいいから、上げるよ。」
 「一番利益の上がっている事業を持って行くんですか。」
 「それは関係ないでしょう。皆さんは、介護と自立支援だけしているのですから。」
 それで話は終わった。
 事務所に居るみんなが抱いている不安は、大部分をこのお局様筆頭サービス提供責任者が煽っている。
現在の、この地域の介護と自立支援には大いに私は将来の不安を抱いている。伸び悩みがあるのと社員を増やしているのだ。経費が増大していて、収入が減っているとなれば、将来に禍根を残す。
それに、職業訓練の研修関係の講師などには本社のメンバーが全員参加しているのに対して、遣らないとこの地域の管理者は動かない。また、新たな資格取得に対しても動かない。つまり、現状維持を図って動かないから、段々とじり貧になっている。
それに引き替え、本社は、少し不安だったのだが、このところ市や地域に信頼を大いに受けて、特に自立支援などの依頼が頻繁に来るようになり、メンバーが不足するとの訴えがあった。
本社の新たに投入したメンバーや居宅介護支援、研修センターやレンタルなどの組織は活性しており、当然このままでもやって行ける。お局様筆頭サービス提供責任者が言って来た、この地区の売り上げは素晴らしいものがあるがそれだけでは遣って行けないのは、目に見えている。
それは、お局様筆頭サービス提供責任者以外のスタッフ全員が理解しているので、迷惑な論議となっている。
 私が、お局様筆頭サービス提供責任者に言いたかった事があったのだが、彼女から言って来た。
 「職業訓練第1期生の奴が設立した会社に、当社を辞めた吉田が行っている。介護福祉士を紹介してくれと言って来たんで、紹介した。」
 「そいつの介護福祉士の証書を使って、助成金を貰う為に虚偽申請をしている。実際は採用していないのに、架空の雇用に利用するために証書を借りた。」
 「私は、それは知らない。」
 「そんなことない、本人が来てお局様筆頭サービス提供責任者に相談して証書だけ貸してくれる人を紹介して貰ったと言っている。そんな不正請求に関わった事が発覚したら、大変な事になって来る。俺に人数が足りないとその話を持って来たが、そんな不正に関わりたくないから、無かった話にしてくれと言った。会社は関係ないからね、個人で紹介したんだから。」
 「そんなことない、雇用した筈だ。」
 「じゃ、幾らで雇用したんだ。その他に、実習型雇用で助成金を貰う申請をしていて同じクラスの人間を採用して、その人間が実質的な被雇用者だ。架空の内容をでっちあげた事に加担した事が発覚したら大変な事になる。そんな事をして恩を売っても何にもならない。」
 彼女のいつもの安易さに強く戒めた。
 夜布団の中に入って居ても、何となく不快な気持ちになって眠れないし、起きていてもだるい。暫く、目をつぶってテレビの音声を聞いていた。目覚めた時には、午前3時近くだった。何となく頭が痛い。

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