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トップハート物語(3444)立志伝敢闘編
17/04/17
2010年(平成22年)10月中旬。
 「それから、色んな特典がある人の説明があって、本来から18万円掛かる登録料を無料にするので、こちらに参加しなさいと言われて。これは、広告などしないので内部資料で裏の取れた方のみの、高級パーティだと。参加料は3万円です。登録料はそのかわり要らないと。」
 「多分、直ぐにお見合いや結婚までに行くとコンサルタントが踏んだのだろう。俺もそう思う。」
 「そこで、本当は登録者だけに見せるのだけれどと言って、沢山の登録者を見せて貰って、誰が良いと言われたけれど分からないと答えました。」
 「相手もプロだから、直ぐに決まると思っているんだろう。俺も沢山のアクセスが来ると思う。」
 「何度も、年収が多い人が良いと聞かれたけれど、別にそんな事は考えていないけれど、ただ、話辛いので私の年収より多い人が良いと思います、と答えました。そうすると、そのパーティに参加する女性は金かね金というがつがつタイプだから、あなたはそこに似合わないのかも知れませんが、そのままの感じで大丈夫ですって言う。」
 本当に彼女は、お金に無頓着で、幾ら貰っているのかも、世間がどの程度かも余り知らない。母親が、彼女の預金を管理していて、定期預金とか保険とか掛けているようだ。父親より多いと言うらしいが、それもピンと来ていない。
買物も派手にする訳でもないし、遊びもする訳でもない。ただ、時々大金を使ったりする。それは、聞くと、母親に対する反発心だろうと思う。エステに年間契約して多額の契約金を支払っているので、いつでもVIP待遇で、先生や責任者が対応するという。
 「どれが良いとか、誰が良いとか、どんな感じとか考えさせないで矢継ぎ早に言うので、分かりませんと答えると、また同じ催促をするんです。『貴方は、誰かに圧して貰わないと動かないから、私が押しますから2年以内に結婚出来るようにしましょう』と言われました。イケメンが良いですかと聞かれたけれど、別にと言ったら、年収は1000万以上という登録者を見せてくれたんですが、どうしても顔を見てしまうのは当然ですよね。ちょっとこれはと言って断ったりして。」
 彼女はいざとなると、臆病になるし、余り恋愛という事に憧れも持っていないし、結婚という言葉も時には気に成るようだが、あせっている感じも無い。
 「周りで、離婚している人の方が多く、幸せと感じている人も居ないんで、別に焦っていませんと答えているんですが、何かコンサルタントの方があせっているようで。」
 「当たり前だろう。直ぐに決まりそうな、つまりこれからアクセスが多く発生して、見合いだ、結納だ、結婚だとなれば膨大な金額が動く。目の前にその可能性のある女性が来たんだから、垂涎だ。どうしようもない、何の可能性も無い奴には、最初から何もこんな扱いをする事はない。無駄な時間と労力だ。」
 「それに、『もし東京の方から申し込みがあったらどうしますか』と聞かれたんで良い人だったら遠距離でも大丈夫ですと答えたのですが、勝手に『無理だからこの地域限定にして置きましょう』と言って、書き込んでいました。」
 「それは、全国の同じような事業者と提携していてオンラインで結んでいる。もし、他に紹介してその方がメインになったら少ない手手数料で終わってしまう。折角、お金の成る木が目の前にあるのだから、生まれる手数料の全部を持って行こうとしている。」 
 「それにしても、『高額な年収なので何をしているんでか』と聞かれてどう答えていいのか面倒で、介護ですと言ったんですが、『介護でそんなに取れる訳無いでしょう』と言われ、事務関係ですと言いました。そうすると、『事務でもそんなに貰えないでしょう』と言ったんで、急成長した会社で私は一人の時から居たので、評価してくれているんですって答えました。」
 「だから、何か聞かれたらホームページを見て下さいって言えと言っただろう。説明が面倒だろう。」
 「だって、ホームページを見ると、私の顔がトップページで一番大きく出て来るから恥ずかしい。」
 「そんな、いいじゃないか。俺だって、何かパンフレットと言われるが、その時にはホームページを見て下さいという。」
 そんな事を言って、小1時間ほど停車した車の中で話をした。
 「もし、結婚したら私はこの会社に居られますか。」
 「どんな人とどこで暮らすか分からないのに、今言っても無意味だ。お金持ちの人と一緒になったら、働く必要が無いだろう。結婚したら、中々仕事は出来ないし、パートに成るかも知れないな。午後だけとか。」
 彼女は深刻な顔をして、前を見ていた。

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