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トップハート物語(3440)立志伝敢闘編
17/04/15
2010年(平成22年)10月初旬。
昼に自分の事務所に戻る。仕事をしていると、メールが入った。新たに出来たホームページのトップページデザインを確認してとのメールだ。今までは、管理者の写真使ったトップページだった。それを、若手の写真に代えた。
出来栄えは上々だと思うが、管理者は突然変更したので知ったら怒るだろう。また、介護事業のトップページは今までイラストを変えて、新たに先日完成した萌え系のイラストにした。個々の事業所は、今まで通りのイラストだ。カレンダーの件も進んでいて、年末までに間に合いそうだ。
 午後から、レンタル事業所に向かった。事故で長期休職していた管理者が出勤して来たので、突然訪問しようと連絡もなしで向かった。彼女は、実績を打ち込みする作業も手伝っているので、この時期はいつも遅くまで頑張っている。
ビルの上がる段階横に、いつもある彼女のバイクが無い。もしかしたらと、思いながら階段を上がって行く。呼びブザーを鳴らしてドアを開けようとしたが開かない。やはりいない。
 「彼女のお子さんは小さくて、この時期は学校の迎えに行って食事をさせてから出勤するかも知れません。」
 同行のNPO常勤理事智子さんが言う。
 方向を変えて、デパートに向かった。いつも、火曜日と木曜日はデパートで買い物だ。今日は、北海道大物産展を開催している。初日だ。その向かっている最中に、電話が入った。
 「はい、佐藤です。」
 「ご無沙汰しています。Sです。」
 研修関係と自立支援担当者として、長い間勤務していて先日退職した若手の男性だ。
 「どうした、ちゃんと就職できたか。」
 「はい、今は、国道沿いの小さなデイサービスと訪問介護をしている事業所で勤めています。」
 「それは良かった、就職が決まらないと心配していた。どこに行ったの。」
 「門真のデイサービスです。実は退職してひと月自動車学校に通って免許を取得して今日、初めて送迎をしました。」
 当社に居る時には、全く免許を取得するのを拒否して運転をせずにいたのに、どうしたことか。
 「お願いがあるのですが、実はヘルパー事業所で今までしていなかった自立支援事業を申請をしたのですが、ガイドヘルパーの資格を持っているヘルパーさんが少ないので、紹介をして欲しいんです。会社に研修をするように言ったんですが、それだけは嫌だと言われてしまって。」
 何と、当社で学んで会得した全てのものを提供して、当社と被る地域で自分が担当した事業をしようとしている。特に、研修関係は講師や実習先の件があるし、そのルートを知っている彼が行おうとしていたのだ。
自立支援は、彼がすべて行っていたので、現在残され者はてんてこ舞いだ。それでも、言葉には出さず、
 「紹介はある程度金額が掛かるが、お前だから安くする。職業訓練で沢山供給は出来るので、いつでも言って来るように。」
 「有難うございます。まだ小さな組織ですので、全く社員とか従業員とかを入れる予定はないのですが、登録が必要になった時にはお願いします。」
 「ところで、その会社はもしかしたら、うちで1級の受講をした生徒じゃないか。」
 「そうです。」
 何と、あの受講最後の日に、彼の対応が悪いと受講生全員で彼を呼び出したのだが、彼は知らんふりして私に振って来た。それも、
 「突然、講師が駄目になって代わりに佐藤さん、お願いできませんか。」
 いつでも頼まれれば、引き受けてしまう私の心理をうまく利用した。
 何も分からず会場に行ってしまった私は、責任者として生徒全員の追及を受けたのだ。その吊るし上げの先頭に立ったのが、その彼が再就職した先の責任者だ。資本は他から出ているとはいえ、そんなところに行くとは。
 そう言えば、彼は辞める前に私の問いに
 「小さな近くの訪問介護事業所でもあれば、そこでイチから働きたいと思います。」
 とか
 「車の免許を取って、色んな業務に対応出来るような仕事をしたい。」
 などと言っていた。
 うまく、彼のスケジュールに乗ってしまった。
 そんな悔しさがある筈なのに、忙しい上に新たな仕事が次次生まれて来るので、気に成らなかった。それよりも、人材紹介業の顧客の一人としか考えていない。
 デパ地下での買い物は、自宅冷蔵庫一杯で事務所の冷蔵庫も借りる状態なのに、またたくさん買い込んだ。だって、みんな美味しいものが6時以降に行くと4割引なんだから。


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