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トップハート物語(3436)立志伝敢闘編
17/04/13
2010年(平成22年)10月初旬。
 最近は、どうしてこれほど多くの社員が顔を出すようになったのだろう。朝7時台から、引っ切り無しに続く来訪に戸惑っている。その多くの社員とは応接で座って話す事が多く、いきおい時間が長くなる。
介護支援専門員専任時代の部屋には今の半分程度しか彼女らが来る事も無かったのだが。現在の、個人事務所に転居してからが多くなり、段々と早く多くという現象に成っている。
その為に、朝決まってする私の多くの業務が停滞したり中止になったり。この記録や、ホームページに連載している会社の細かい歴史的な事象等、中途半端になってしまう。  今日も朝7時台からキラキラ目の珠緒ちゃんが来た。彼女は、お子さんが小さい時には、送り迎えがあり遅い出勤だったが、小学校に入学すると朝早く夜遅くまで仕事をするようになった。
現在は、介護管理者の補佐のような仕事をしている。その為に、細かい打ち合わせに度々来る。私が担当している困難事例の様子を聞いたり、利用料の集金や経費などの雑務も加わっている。今日も、当社が行っているヘルパー養成講座のカリキュラムの一部である同行訪問をしてくれたヘルパーさんへの手当支給名簿を持って来た。
その時に、
 「本社の管理者が言っていたんですが、加算関係の人員的条件がギリギリになって大変だって言っていました。」 
 「そんな事無いだろう。先日退職した介護福祉士の代わりに、同じ資格の者を入れたし。そんな事言うのはおかしい。最近じゃないだろう。」
 「いえ、昨日ケアマネジャーの受験の事で話をしたんですが、そんなこと言っていました。」
 その時は、不思議な事を言うなと思っていた。
 この日の昼に、大東本社の若いサービス提供責任者からメールが来た。
 『お話ししたい事があります。時間を空けて頂けないでしょうか。行きますので。』
 そんな内容だった。
 彼女のその言葉と、朝の彼女の所属している大東本社の管理者が、ここの事務所のサービス提供責任者に言ったという言葉を加味して、退職かと思った。そのメールに対しての返信は、理由は何だと返した。
長い時間返信が来なかったが、職業訓練の講師をしている最中にメールが来た。
 『佐藤さんに、2度拾って貰ったんですが11月一杯で退職する事を考えています。管理者には既に言っています。』
 やはりそうか、しかし、冷静だった。
 彼女の感情は人とは一風違った感覚なので、長く続く事は考えて居なかった。それにしても、大東本社の人材管理はどうなっているのだろう。今年に入って、26歳と33歳の男女社員が相次いで退職。
今度は30歳の彼女が退職。そのたびに、後任を入れている。これは、何も今年始まった事ではない。私が、本社を退いてから8年間続いている事だ。呆れ果てて、何度も匙を投げようとしていた。しかし、思い留まっているのは私が最初立ち上げた事務所だからだ。もし、廃止をするとなったらこの地の事務所が直接管理する事になる。
現在いる社員が4人で、全て吸収する訳にはいかないのだ。どうするべきか。また、悩まないと行けない。
 次男からメールが来た。丁度、講習時間だった。今週は全部の日を職業訓練の講義で朝から晩まで拘束されている。その時間に、メールが来てパソコンに依頼内容を送ったという。
夜事務所に戻って来て、パソコンを開ける。何と、転職先の保証人の書面とその他の書類が添付ファイルで送信して来た。その内容を確認すると、身元保証人の書類には損害があった時には全額弁済する事が書かれている。
息子とはいえ、なかなか厳しい文面だ。彼の仕事はIT関係なので、賠償となれば多額の債務をなどと心配になった。何か回避する方法はないのかと、一晩考える事にした。
 同じ時間に、妻からのメールだ。
 『明日からサイパンに行って来ます。土曜日の夜戻ります。何かあれば、佳裕にメールして下さい。』
 サイパンなど、もう隣近所のようなものだから、いってらっしゃい。シュノーケルを長い間しているので、その実践か。
 講師業務が終わって、面接をした。50代のあの他の者が面接を2回行って、いずれも高評価のあった方だ。一目見て、私より年齢が下だが老けている。話をしても、言葉がはっきり出て来ない。歯の具合が悪いのか。
 「今まで50代の人材は何人も採用して来たが、この地の男性は働かない、嘘をつく、怠けるだけで使いものに成らない。うちは、利益を出してくれる人材以外要らない。」
 そんな言葉で口火を切ったが、ニヤニヤ笑っていた。
 これは駄目だと思って、保留にした。
「例え採用しても、3か月で切る事になるので、自分でも考えたら。」
と言った。

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