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トップハート物語(3373)立志伝敢闘編
17/03/10
2010年(平成22年)9月上旬。
朝からボーっとして、良くない。起きられずに、最近では考えられない遅い出勤となった。何をして良いのか、何に手をつけていいのか分からない。キラキラ目の玉緒ちゃんが来た。
昨日も、銀行で手続きを終わると怪しげな格好をした女の人が近付いて来るのを察知した。よく見ると、太陽光線を完全遮断するための完全防備の玉緒ちゃんだった。どんな姿になっても、キラキラと輝いて瞳は美しい。
その彼女が来たので、先月採用した方の仕事振りを聞いた。なかなか言い出せないようなので、安心して言うようにと説得した。
 「利用者宅に行くのに、道に迷ってばかりで時間通り着かないようです。先日は、50分も遅れたのですが全く連絡がなく利用者からのクレームで気付きました。管理者が慌てて走って行って、謝罪して。」
 連絡をしないのは、基本的な問題だ。
 折角、希望する障害者のヘルパー研修を受講させようと準備をしたのだが、まず基本的な仕事をする事が大事だ。ステップアップは難しい。連絡や報告が適切に出来なければ、本人の信用問題だし会社の問題に発展する。
 今度は和服が似合うような、涼しい目をした美系のサービス提供責任者。奥床しさや控え目などという言葉が似合う。その言葉に合うように、休暇には陶器を作って居るという。
新規の契約書に代表者印を貰いに来た。続いて、新人のケアマネジャー宏美さんが来る。新規依頼の利用者家族が来るのでその打ち合わせだ。
「その時には、私の事務所を利用するように。」
言った。
何故なら、私が前の事務所を出る時に彼女らは自分達が過ごしやすいようにレイアウトを変更した。その机の配置が、全員壁に向かって座るようになっている。考えられない異様な雰囲気を感じては利用者家族も安心して相談出来ないと思って、オーソドックスな配置になって新しい応接セットもあるこの部屋にするように言ったのだ。
 相談が終わってから、新人ケアマネジャー宏美さんが言った。
 「私ってどうしたらいいんでしょうか。このまま行ってしまうんでしょうか。」
 何を言いたかったのかよく分からない。
 「私の担当は、現在合計46ケース。多くないですか。」
 自分が、私が担当すると言ったケースまで
「自分がやります。」
と張り切って居た。
私が揃えた資料を全部と言っていいくらい捨てた。残ったのは、利用者の個人情報だけ。その個人情報も、宏美さんは全く私の匂いを消すと言う事なのか、新たなファイルを買って全利用者のファイルを作り直した。
そこに自分の担当した時からの情報を綴りだした。カンファレンスでも、私を指名して来る利用者の会議に同席するが、他のメンバーに
 「私がケアマネジャーです。」
 と、しっかりとアピールする。
 多くの利用者の担当を変更して2か月。あれほど張り切って居たのが、段々と鬱に入って来たようだ。自分の描いていたケアマネジャーの仕事と現実の大きな違いをまざまざと感じたようだ。
 「アセスメントをきっちりして行こうとすると、大きな時間が掛かってしまう。やっぱりやめます。佐藤さんがしていた、簡易的なアセスメントにしようかと思っています。」
 あれほど、私の業務を否定して自分の世界を作ろうとしていたのに、とん挫は早い。
それだったら、私からゆっくりと業務の引き継ぎを受ければよかったのに、と思ったが可哀そうだから黙って居た。私としては、彼女に引き継いで余裕が出来て本当に良かったのだ。
 先日事故に遭遇したビジュアル系の社員は、情報センターで請求事務の責任者で彼女に負うところが大きい。丁度、この日から請求事務が始まるのに彼女は負傷して動けなくなって来た。
その為に、請求関係を私やNPO法人常勤理事が手伝う羽目になったので、その補償を自己加害者側の保険で賠償して貰えないかと保険会社と話し合っている最中に何度か携帯電話に電話があった。
やっと終わって、着信履歴を見て確認するとNPO法人が新たなコラボレーションをする相手の大学からだった。慌てて掛けたが、まだ仲介を取って暮れている商工会議所から、担当の教授などの名前を聞いていないので掛けられない。
夏休み明けとずっと待っていた電話があったのに、今日初めて掛けた電話の最中に掛かって来るなんて。

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