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トップハート物語(3367)立志伝敢闘編
17/03/07
2010年(平成22年)8月下旬。
「妻の面倒は見てくれるのは分かったが、私が倒れたら誰も何にもしてくれないので、時々パソコンで確認するとか電話を掛けるとか、来るとかしてくれませんか。」
 「パソコンってなんですか。」
 誰かがテレビ電話じゃないですか、という。
 「テレビ電話があるんですか。」 
 「いえありませんが。」
 「パソコン通信で診察をしたりする医療のような事ですね。その装置は無いですよ。」
 そんな堂々巡りに近い話をして、1時間費やして終えた。
 いつもの通り、何の収穫も無い。前に進まないのだ。一番今やらねばならないのは、医師が指示している膨大な薬の整理だ。
それが人体に作用して顕著に表れているパーキンソンが悪化している可能性があるというのだ。それをもう何年にも亘って話をしているが、理解出来ないし薬の管理を強制しようものなら、病的になって噛みついて来る。
だから、手も出せないし何しろ薬そのものを隠している。通院している病院数の整理も必要だ。現在掛かっている病院は7か所。その中で、先週新たな病院の精神科に行った時に夫が告げた病院リストに、一番多くの薬を出している医院を伏せていた。切られる事を警戒して意識しているのだ。
 外の出ると、まだ詳細を知らないデイサービス施設長が話をもっと聞きたいと近寄って来た。今までの、何十分の一を話した。今、盛んに呼び出されているのは彼だったのだが、私が何もしない相談に乗って暮れないという利用者夫の話を真に受けていたようだ。
彼は、利用者夫に
「ショートステイを紹介してくれ。」
と言われてリストを持って来たが、紹介したら何かに付け責任を負わせられると知って、感嘆の声を出していた。
それでも、何とかしないことには夫婦とも潰れてしまうのだが、もうすでに市役所や地域包括支援センターが匙を投げている。
「本心からSOSを流して来ない限り、改善は難しい。」
との見解だ。
 新人ケアマネジャー宏美さんが、駐車場までの僅かの時間に
 「6月から担当したターミナルケアの方の余命は引き継いだ時に3か月と言われた期限だったそうです。現在は余命と言われた3か月を超えて5カ月目に入っています。区分変更はどうしましょうか。もう歩けなくなっているし、知人が来て面倒見ていた土曜日曜も対応依頼が来て来ます。」
 「直ぐに区分変更を出して、暫定で必要な援助を入れるようにしなさい。」
 そう指示して、これで何人目かになるターミナルの方のケアマネジャーとしての辛さを感じていた。
 夕方に、これまた入院して危険な状態にある利用者の情報が来た。
 「食事は完全に受け付けなくなって、吐き出すようになりました。点滴で何とか元気を貰っています。傍に居ると、話がつきなくて帰れません。」
 自費で病院内付き添いをしている。
お金が多額にあるが、子供さんと絶縁状態で遠くに居る為に、直ぐに面会に来られない。
 何とか連絡を取り、来月7日に来る事になったがどうなるか心配になった。
 また、区分変更を急いでいる方の中で、肺気腫の方が居る。レントゲンを見せて貰ったという新人ケアマネジャー宏美さんが
 「肺がこのくらいになってしまって、動けない状態です。それでも、ポータブルトイレに行きたくて、リハビリをしてくれというのですが、どうしましょうか。」
 直ぐ対応するように、リハビリ専門の介護事業所を紹介した。
 そう言えば、数日前に寝たきりで数年前からいつ亡くなってもおかしくないと言われていた利用者の容態が、
「かなり厳しくなって来た。」
と家族さんが告げて来た。
新人ケアマネジャー宏美さんが引き継いでいたので、直ぐに訪問するように言った。その夜、亡くなったと家族さんから報告があった。
 大東本社25歳男性新人社員の父親から、夜遅く電話があった。何事かと思って、その言葉を待った。
 「息子はちゃんとやってますでしょうか。問題を起こして居ないでしょうか。」
 「何かあったのですか。」
 「何も無いのですが、ご迷惑を掛けてないか心配になって。」
 そんな話だけだったのだが、気になった。
 前に何か問題を起こしていたんじゃないかと、心配になって管理者に問い合わせした。
 「何の問題も起こしていませんし、逆に人当たりも良く受けも良いので大丈夫です。」
 そんな安心メールが来た。
 障害の彼女から夜遅く連絡があり、
「お腹が痛いので通院介助をして下さい。」
と。
既に帰宅していた社員に連絡して、対応して貰った。

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