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トップハート物語(3366)立志伝敢闘編
17/03/06
2010年(平成22年)8月下旬。
本来なら、この猛暑の中関係者は体を休めたい土曜日だ。それが、いつもの我儘で自己主張が強い利用者でもあり、認知症とパーキンソンを併発している利用者の介護者である夫から呼び出しがあったのだ。
これまで、2年間その言動に振り回されて、関係機関である市役所介護保険課、地域包括支援センター、大学付属病院を初めとした関わりのあった多くの病院やソーシャルワーカーが手を引いてしまったのだ。
その困難事例の対象は要介護者である妻だったのだが、ことごとく夫が関係機関の差し延べた手を払いのけ、救急隊からも受け入れを拒否された。
 それでも、めげずその自分勝手な言動は限りを知らない。子ども二人は、縁を完全に切ってしまって寄りつかない。夫は、度々私を呼び自分の希望の実現を要求するが、私はある一定のところできっぱり断るので他に求める。
最初は訪問介護管理者を何度も呼んで、自分の作ったケアを要求するが自費になるというと、
「お支払するお金はあるので。」
と言い実際に追加でサービスを入れる。
ところが、月20万円もの請求をされて
「払う金がない。」
と居直る。
今度は、レンタル事業所管理者を呼んで何も無いのに自分辛い話をとうとうと述べる。その呼び出し手段は、如何にも新たなレンタル品をお願いするとか住宅改修をお願いするとかだが、実現に発展した事は無く依頼して納品する前に断って来る。
 今度は、デイサービスだ。
 「ケアマネジャーが全く来ないし、相談にも乗って暮れない。」
 そう言って、デイサービスの施設長に泣きつき何度も連絡するらしい。
 次々と、自分は可哀そうな介護者だという立場で連絡するので、本気にする場面もある。月数回、大事な話があると呼び出されて自分の大変さをアピールするだけの話でいつも終わる。
最初は本気にして、帰省中の大宮から急きょ戻って来た事もある。今回この日は、4時半に今までになく豪華なメンバーが集合した。デイサービス施設長、訪問介護管理者、レンタル事業所管理者、私に新人ケアマネジャー宏美さんなど。
 おもむろに、介護者が文書にした9月から来年の3月までのメモを読み上げた。ショートスティを導入したいというのが主眼で、
「毎週1回入れて来年には3か月連続入所させて欲しい。」
という。
笑ってしまうが一番の問題が、自転車で15分以内の施設だという。なぜ自転車で15分以内かというと、自分が行く為だ。週1日の利用に、その施設に自分が行くのだ。何しろ、3か月入院していた時にも、電車で1時間掛けて毎日見舞いに行って病院に対して毎日、
「いつ退院するんだ、何で良くならないんだ。」
と、言い続けて強制退院させれられた。
また、ショートスティも希望があったので入所させたら毎日タクシーで往復して、入所時の薬と異なる薬を持って行って飲ませろと毎日言い、面会時間が過ぎても帰らないでずっと居座るもので強制退所。
 個室料金や食事料金を請求されて、そんなに取られると思わなかったと遠方の縁を切った筈の家族に訴えて、紹介した私が悪者になる。
契約書に自分が署名して私は立ち会っていない。とんでもない事が続くので、今では慎重に成らざるを得ない。それを、事前にデイサービス施設長に相談したらしくて今までの経緯を知らないので、ショートスティのリストを持参して来た。
病院は何もしてくれないというもので、そんな事は無いと何度も今までの自分が引き起こした問題の一端を言いながら、諌めるようにした。
 先週訪問した新たな総合病院で指示された、20数種類の薬の整理や数多くの通院をしている病院の整理を、そこでも私が要求した。しかし、受け入れそうもない。完全に、利用者の主体である奥さんより旦那さんの方も問題がある。
これは、いつでもどこでもカンファレンスの度に出される結論だ。
 「妻は倒れても私が居るからどうにかなるが、私が倒れたら誰がどうしてくれるんでしょうか。妻は、病気なので出来ないと言っている。」
 「大丈夫ですよ。ヘルパーさんが、毎日朝と夕方入って居るから。誰かが発見出来るでしょうから。」
 「私が入院でもしたら、妻は誰が面倒みてくれるのでしょうか。」
 「家族さんが居るから大丈夫です。」
 「子供たちは、一切連絡もくれないし来ないと言っている。」
 「それは、旦那さんと何かあったからでしょう。ちゃんと対処してくれるから大丈夫ですよ。」 
 「息子は、佐藤さんの言う事しか聞かない。電話で少しは顔を出すように言ってくれませんか。」
 「それは家族の間の事ですから、私が口を出す事ではありません。」

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