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トップハート物語(3364)立志伝敢闘編
17/03/05
2010年(平成22年)8月下旬。
昨日、地デジ対応のインターネットオークションで落札したSONYのブラビア32型が事務所に届いたので、5年前にお願いした自宅にテレビを運ぶのを再び同じ女子社員に依頼した。
大東本社サービス提供責任者で、この介護業務6年目で今年30歳になった女性社員だ。彼女は、6年前にヤンキーだったが一大決心して当社主催のホームヘルパー2級の受講をした。
しかし、卒業しても同級生がみんな仕事に就くのに一人だけ仕事が無かった。その理由は、外見がヤンキー時代と変わらず派手な露出の多い衣服と茶髪、髪を伸ばして爪も伸ばしマニキュアをつけていては誰も採用しない。
腐って部屋に閉じ籠って居た彼女を自宅まで呼びに行って外に連れ出して、仕事を与えたのだ。すっかり服装も穏やかになり、仕事も熱心にしていた。
 そんな時に私はテレビを買い、細身だが身長170センチの大きな体の彼女に今回と同じ事務所から自宅まで運んで貰ったのだ。それには理由があって、彼女は学生時代に砲丸投げの選手として活躍していたと知ったからだ。
その彼女が、2年目にして当社から施設に移った。
「もっとケアがしたい、このままでは進歩が無い。」
と言って辞めてしまった。
3年後、今度はその施設を辞めると報告があり、介護福祉士の受験の為に実務経験証明を求めて来たのだ。施設を辞める話を聞いて、再び当社に入社させた。施設で培われた時間を守る、つまり遅刻は完全に克服されていた。
あれほど、朝のケアに遅刻を繰り返して利用者から顰蹙を買っていたのが、今では6時からのケアに対応しいている。
 その彼女に、ホームページのスタッフブログを通じて
『再び地デジ対応のテレビを買ったので、自宅まで運んで』
と彼女にお願いした。
そのテレビの写真を掲載した。直ぐに返事があった。ブログに返事があったのだが、見ていなくて分からなかった。メールで携帯電話に返事があった。
 『今日だったら、夕方行けます。』
 本当に来てくれるんだ。
 私のかわいい子供だ。直ぐに、その終わった後の食事を一緒にしたいとの連絡をした。
 『おにぎりでしたら。』
 そうメールが来た。
 直ぐに、以前私が居た居宅介護支援事業所に行った。そこには、30代の彼女と同年代の社員が3人居るので、
「食事に付き合ってくれ。」
と言いに行ったのだ。
丁度、7月から社員になった彼女が居た。介護福祉士の受験があるとの話をして
 「実技試験なんか簡単だから大丈夫。学科試験は、幅が広いから集中した分野を確実にしないと、訳が分からなくなるから。今までの試験の重要分野があるので勉強するのはそれだけでいいし、参考書は1冊だけにする事だ。当社の、学科試験の受験対策も良いが実技試験対策は過去合格率が100%だから。金を払って実技試験免除など馬鹿な事はしないように。金で資格は買うな。」
 「済みません、もう申し込んだんです。お金も支払ったんです。」
 「何とバカな事を。この部屋の先輩の二人を見ろ。全て実力で受けて次々と資格を取って、今ではケアマネジャーだ。まだ30代で、介護福祉士を初めとして認知症ケア専門士やケアマネジャーの資格を持っている。全て実力だ。最初から、試験を避けてどうするんだ。金で資格を買ってどうする。2級ヘルパーの実技を6万円以上も掛けて、合格して嬉しいか。本当に、介護福祉士ですなんて言えるか。実力が無く資格だけ取ってもどうしようもない。これからが、勝負なのに最初から逃げてどうするんだ。試験の度に抜け道を探すようになる。介護に関わらず全てがそのような考えになる。金が掛かってしょうがないだろう。」
 「済みません、私は何も知らずに介護福祉士を受ける積りだったのですが、周りのみんなが『早く申し込まないと駄目だ』と言って技術講習の情報をインターネット出してくれて、そんなものかと申し込みしてしまったんです。今その話を聞いて初めて、国家試験の実技があると知ったんです。何も読まずにいたのが悪かったんです。今から取り消しして、お金が戻って来るでしょうか。」 
 「それは無理でしょう。ああいう類の学校は一旦払ったものは戻さない。大体、国家試験だと実技は半数の合格だが、技術講習だと100%合格なんておかしいだろう。この制度が始まるまでは、介護福祉士の合格率は30パーセント前後だった。それが、技術講習が始まってからは50%の合格率になった。ヘルパーのおばちゃん連中の合格者が増えて、ヘルパーのおばちゃんが技術講習を受けて合格するようになった。経営が悪化した介護福祉士養成校の救済策だ。そんなのに合格しても、その後に控えているステップアップの対応が無理だ。医療関係も始まるし、介護福祉士の名が泣く。」
 そんな事を言って、叱責したが夜彼女やテレビを運んでくれた彼女を交えて、30代社員5人と木曽路ですき焼きを食べた。


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