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トップハート物語(3343)立志伝敢闘編
17/02/23
2010年(平成22年)8月中旬。
本当にこの日は、平穏に何事も無く過ぎ去った。65回目の終戦記念日。静かに、事務所と部屋で過ごした。掛かって来る電話も無く、私の方はというと、夜に本社管理者に人事の事で掛けたくらいだ。
以前は、終戦に関わる番組やドラマを見ていたが最近は見ないようにしている。内容が以前とはかなり変わっているのだ。本当に作っているというような印象を受けて、自然に受け入れられないものが多い。
特にドラマはそうだ。制作者が、その時点で産まれておらず勝手に想像して作っているのだ。そんなもの、見たくないと思う。私も戦後生まれで、戦争に対する印象的なものは何もないが、戦争当時も勿論だが、終戦を迎えてからの日本人の活躍は、特に経済関係の世界での活躍や苦労は評価してしかるべきだ。
 経済アニマルと言われた時期もあった、しかし、今は見る影も無く無残だ。教育に問題があると思うが、それに危機感を抱いている者は少ない。経済界が起こした教育に対するアクションで、教育界に打って出て学校を創設したという。
また、日本に来る外国人留学生が大幅に増加しているという。そのまま、日本企業に就職する者も多く居て戦力になっている。日本人の多くは、無用になっているし現実的にそうだ。勤勉さは失って、ただ金銭を自分の尺度で要求する者が増えている。
それは当社とて同じだ。不要な人材が、特に男性がその枠に入っている。
 そんな事を思いながら、仕事をした。と言っても、研修関係のトラブルが相次ぎ、自分が計画していた仕事は全く出来なかった。目の前の、やり過ごすような仕事を入れながら、登録ヘルパーさんの7月分支払い明細書を作成して、これからの法改正特に医療関係の技術を有しないと、幾ら介護福祉士という名称を持っていても何にもならないよ、との文章を作成した。
いつもは挨拶やお願いが多いが、ここ数回は介護保険改正と介護福祉士の要件の見直しなどの情報が続いている。
 具体的な指針が出ていたが、介護福祉士の医療行為の件だ。今回俎上に上がっているのは、たんの吸引と胃ろうや腸ろうの実施だ。実施する資格を得る為の基本的なスケジュールは、来年1月頃から始まるのだが、まず、各種条件に見合う体制を構築して、訪問看護事業所や医療との協働体制だ。
その条件に見合った事業所に属していなければならない。その属している、介護福祉士かホームヘルパーが研修の対象だ。講義50時間を経て、研修の実習として各作業を5回以上、加えて緊急の蘇生技術を学ぶ。
それが終わると、実際の利用者宅で訪問看護師の同行を得て実施する。ここまでが一応の実施者へ要求される研修だ。これが終わっても、在宅の場合は看護師の同行が必要になる。それに対する介護報酬も見直されて行く。
 その医療行為の研修関係の検討記録を見ると、今回はたんの吸引と胃ろうなどの行為だったが、
≪今後は拡大を妨げない≫
という文言があった。
つまり、これから以前から思っていたように、介護福祉士などの介護職に医療行為を拡大して解放するようになる。それは、医療保険と介護保険の統一を目指した動きだ。
 登録ヘルパーさんへの、明細書作成が終わって一旦部屋に戻って昼食をした。簡単に、玉子丼を作った。沢山食材の買い置きがあるが、面倒なのだ。いつものように横になって、眠ってしまった。
多くの細かい懸案を少しずつ処理をして、何とか悩みを解消しつつ眠った。眠りながら、思う事は何もない。こんな日をいつも迎えたいと、熟睡。気付くと2時間以上眠って居て午後3時になっていた。
それでも、まだうつらうつらして4時に起きた。着替えて事務所に向かった。本社の管理者に人事関係の指示をする為に、書類を作った。25歳の有能と思われる男性求職者に対する対応だ。
実習型雇用であるなら、採用をすることを決めている。介護福祉専門学校を出ているが、在学中にアルバイトで全国展開している回転寿司屋で働いた。卒業時点で、その働きぶりが認められて勧誘され、社員となる。
5年で店長からスーパーバイザー、そしてエリアマネジャーに昇進。ところが、その働きぶりは休暇なしに枚に日午前様。生活が荒れる。
 ノルマがある、それに追われる。親が言って来たのだが、確かに、本給だけで管理職なので超過勤務手当がない。賞与も退職金も無い。当社と同じだ。年俸制だ。体を壊し、家族が崩壊。
体が続かなければ、退職する道しかない。体力勝負で、若いうちだけが仕事にありつける。エリアマネジャーの年収を見たが、当社で行けば社員中5番目だ。しかし、寝る暇も無いとか休暇が無いという事はない。それなのに残ったのは失業保険だけだ。
使い捨ての現状が浮き彫りになっている。安売りの裏には、人の人生を賭けたドラマがあるのだ。一人ひとりの人生を台無しにして、表の店では明るい家族のドラマを作っている。



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