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トップハート物語(3339)立志伝敢闘編
17/02/21
2010年(平成22年)8月中旬。
 買って来た食料品の中から、今日の夕飯のものを取り出した。余り多くを買う積りが無かったが、結局6000円以上の食品を購入してしまった。寿司も3パック購入して、少し手を付けた。あとは、明日からの食事だ。
火曜日には100円市があり、巻きずしを買って来た事もあったがそのすし飯と比べると、今日の定価で買った海鮮ずしやねぎとろの寿司飯は美味しい。やっぱり、特価はものが違う。
手巻き寿司セットも半額だったのでそのままパックごと冷凍室に入れた。鯛も1匹購入した。それも、半額で500円だった。野菜は高くて、それでも最近サラダをちゃんと食べるので揃えた。満足した買物と、その後研修センターから何の連絡もないので一応は安心して横になった。
 見慣れない電話番号が私を呼んでいる。受け取った。あの、議員を通して求職して来た息子の親だ。話も、親から来て本社の社員二人で会ったので直接私は分からないが、会った二人の報告では
「有能な若い者だ。」
という。
「ぜひ欲しい。」
と言った。
 「実は、今日中くらいに返事をすると息子から言ってあると思いますが、今日面接するという会社がお盆休みで面接出来なかったんです。」
 当社の二人の社員が面接して初めて知った事だったが、親が議員に依頼して就職先を探していたのだが、息子は息子で伝手を頼って探していたようだ。
その息子のルートが友人の斡旋で
「13日に面接をする事になっているので、それが終わったら結果を返事します。」
と面接した社員に息子が答えていたという。
その結果を待っていた訳だが、その返事を口をきいている親からあった。
 「相手の会社がお盆休みでその返事が遅れるので、少し待って欲しいと息子が言っているので、ご連絡をしました。息子が言う事には、まだ給与などの条件面が提示されていないという事ですが。」
 「その時に当社の社員の説明があったと思いますが、国の助成制度の申請をしますので、事前に面接をして条件などを提示して採用を確約するなどは出来ないので、先ずハローワークにて手続きをして貰ってその対象者だという証明を貰ってから、初めて面接となり条件を提示する事になっています。」
 「それは聞いているかどうか。息子も、あるファーストフードのエリアマネジャーをして責任を持った仕事をずっとしていました。給与も若いけれど四十万位貰っていましたので、その事が頭にあるかも知れません。しかし、ボーナスも退職金もありませんので、年収で見た場合は世間的にどうか分かりませんが。毎日、休みなく出勤して午前1時2時の帰宅で責任があるので数字に追われていました。管理者なので、超過勤務手当も付かずに腰痛を患い、家庭も崩壊してしまいました。それで、思い切って今年の1月に退職してしまいました。」
 そうですか、という言葉しか出なかった。
 当社と同じ年俸制で、賞与も退職金もない。しかし、その年収からすれば、当社と比較しても高いとは言えず中堅というところか。20代半ばで、その年収だったら十分かもしれない。
 「しかし、退職したのは正解だったと思います。いつまでも、その仕事は続きません。若い者でなければ出来ませんし、何れは退職する羽目になりますから。早く結論を出して、これから一番伸びる介護の仕事に就くのが良いと思っていますが、こればかりは親が決めるのではなく息子が決めるので何とも言えません。もう暫く、猶予を頂きたくてご連絡させて頂きました。」
 息継ぎもせずに、私が話そうとすると被さるように話をするので私の真意を伝えられない。
 「ご存じのように、これから政府予算もこの介護に投入されるようになるし、これからこの業界も大きく変わると思います。まだ、20代ですので、管理を経験した者は相当重宝されると思います。」
 「私も、お願いした議員の方の推薦ですので、お宅にお世話になるのが一番だと思っています。お宅にお世話になり、独立したいと思っているのが本音です。ただ、いろいろ問題があり、金銭が必要なので条件を示してくれなかったので、戸惑っていると思います。」
 「条件は、ハローワークに行けばありますのでそれを見て頂く他ないです。」
 家庭の事情は当社には関係ない、規定に従ってという事を普通は言うのだが、それが言えなかったのはどうしても欲しかったからだ。
管理を経験して、外回りを経験していれば鬼に金棒だ。それでも、誰かが以前言っていた。
 「佐藤さんが、あれは良いぞといった社員はとんでもなくて、これはもしかしたら駄目かもしれないと言った人が良い社員となっている。」
 それらを考えると、どっちに転んでも良いかとなってしまった。
 疲れてしまったので、眠ってしまった。

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