お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(3323)立志伝敢闘編
17/02/13
2010年(平成22年)8月上旬。
本当の、ここに来て新たな事務所に社員の訪問が多くなった。外出していても、
≪事務所に居ますか≫
とメールが来る。
朝一番は、キラキラ目の玉緒ちゃんだ。朝はやはり爽やかな人が良い。彼女はバイタリティーがあって、休日も早朝も夜間も、走り回って仕事に没頭している。お子さんが、まだ幼稚園に通っている頃は、その送り迎えが主体になって中々自由がきかなかったが、今年下のお子さんが小学校に入学したのを機にその働きは特筆すべき事だ。
今までの扶養対象から外れて、弾けた。その思いに応えるように、その意欲に報いた。益々意欲が湧いて来て、登録時代を含めると7年のキャリアがありながらまだ30歳を超えたばかりだ。
ブログに掲載されている、写真館でみんな全社員と個々に写した写真を見ると彼女のそれは、まるでアイドルのブロマイドのような出来栄え。率直に喜んでくれて、
 「娘も綺麗に写して貰って本当にありがとうございます。家の宝にします。」
 そう言って愛くるしく笑って、それを見て私も調子に乗って
 「パソコンの画面を君の写真を大きくして写しても良いかな。」
 笑って、顔を可愛いらしく傾けてニコッと笑った。
 まるで、ファンシーの世界に居るような楽しい雰囲気になって、顔が崩れてしまって締りが無くなった。
 そんな事を思い出していたが、勝手に私が思い出していたようで、そんな意識を推し量った訳ではないだろうが、
 「Yさんの猫についている蚤がヘルパーさんの体について、そのまま家に持って帰ったみたいで、それを貰った家族中が蚤に噛まれて、家族から何とかするようにとクレームが管理者に来たようで。それに息子のセクハラがひどくて、困っています。仕事が運転手をしているようなのですが、スピード運転で捕まってしまって免許停止で家に居るようなんです。その猫と蚤の事を言って何とかして下さいと言ったんですが、『蚤に強いヘルパーさんを派遣するように』とそんな事を言っているんです。セクハラは、まだ言葉の段階ですが困ってしまいます。」
 サービス提供責任者で10人のヘルパーさんと何十人もの利用者を抱えて、なんとか一生懸命になっているのに加えて、毎週土曜日に認知症ケア専門士の当社の研修を受けて合格を目指し、加えて毎週土曜日にも当社のケアマネジャー研修会の受講をして、合格を目指している。
 次に来たのは、NPO法人事務局を依頼している慶子さんだ。ケアもあり、八面六臂の活躍で、これまでのホームヘルパー以外の研修を彼女が担っていたが今回から他の者にさせるようにして、彼女はステップアップしてNPO事務局として色んな事業の企画から実行までの経過を学んで貰って、将来の糧として貰おうとしている。
その彼女も、お子さんを抱えてのシングルマザーだ。当社に入社してのシングル化の社員は多い。その方達の生活は私の肩に掛かっているのは分かっている。それを、私以上に実感しているのは多くのシングルマザーだ。
その彼女たちが、今回の研修関係の不祥事の行方を見守っていた。気になりながらも、聞く事が出来ずに不安が増大していたと思う。
 第一番目に、仕事よりその事について聞かれた。今まで何人かと話をしたように、経過を話した。
 「結果的に、みんなにとっては何の変化もない状態で終わった。しかし、俺にとってはこれから対象となった100人を超える受講生の再評価をしないと行けない。それは、俺にとって膨大な時間が掛かる、時間がとられる。俺にとっては、大変な事だ。もっとやりたい事があり、それを全部中途半端で終わらせてそれに掛からないと行けない。また、前は何かトラブルがあるとそれを穏便に済まそうと最大限の努力をして、大きな問題に発展する事を回避して満足して来た。しかし、もう俺には時間が無い。今回は、満足感より焦燥感の方が強い。あれほど俺が指示した事を守らず、勝手に隠れて行動して問題を起こした。それに対して、今までの経験から処理するすべを探って処理をした。それはそれで一定の成果を上げたが、俺の経験を前向きの事に使わせて欲しいんだ。こんな起こらなかった筈の問題を、俺の指示を聞かずに起こして、最初に行った担当者の言葉は『会社に迷惑をかけないように、お金は私が出します』だった。もしこれが、全部本当に掛かるとするなら何百万じゃ済まない。本当に負担する事が出来るのか。俺が言って欲しかったのは『済みませんでした』の一言だった。謝罪があってはじめてスタートするのだろう。支払えもしない金銭の話をしてどうなる。これでおれも踏ん切りが付いた。彼から出ている退職願を受理する事にした。俺も、責任者から下りる事にした。それでも、俺の切り札は1回しか使えない。研修関係は他の者に責任者を譲る。」

一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報