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トップハート物語(3314)立志伝敢闘編
17/02/08
2010年(平成22年)8月初旬。
 朝から、気になるのは研修関係の問題検出の処理だ。どう対処したら、受講生に対して処分が及ばないか。その一点で、どう対処すべきかの思いを昨日からずっと考えていた。
最初、問題が報告された時にはその問題点はその者だけかと思っていたら、同じような問題がいくつか出て来たのだ。その点を考えると、余りに対象者が多いので軽度の処分では済まないと考えた。
手の施しようが無いと、諦めていた。しかし、昨日のお局様筆頭サービス提供責任者とかの話しを聞いたり若い社員の何度も訪問を受けて、ひしひしと生活が掛かっている事を改めて認識した。
その事もあったが、結果的に既に終了した受講生に害が及ぶと、完全に万事休すだ。
 一つの考えとして、上申書を作成しようと考えた。途中、社員の訪問などあり中断したが、1時間で書き終えた。認可権者の知事宛てだ。今までの当社の地域貢献を実践して来た対応と現在緊急人材育成事業で失業者対策の実績とその研修修了者の6割以上が就職を決めているとのフレーズに続いて、当社での社内処分の決定事項として今回の問題を引き起こした社員の退職申し出の受理と私の責任者との立場を退く考えであることをしたためた。
最後に、受講生に何らかの処置が下されれば大きなそれぞれの生活のみならず、その者を採用した事業所等に影響が大きくなるので、当社の処分のみにとどめて頂きたいと結んだ。
 その書類を持って、関係行政庁を訪問したいとある人物に斡旋を依頼した。夕方訪問する事になった。
NPO法人常勤理事智子さんが、憔悴した顔で
 「会社辞めるんですか。」
 「一応、その準備をするようにと昨日介護と支援事務所で責任者に話をした。これから、どうするのか。あくまで、自立支援と介護保険で得られた収入は全額人件費になっている。そのほかの収益、特に研修関係は大きな収益となっているので、それが停止または廃止となった場合は収益が閉ざされる。いつも言っているように、赤字になったら会社を辞めると言っているので、運営経費を負担する収益が無くなるので給与を大幅に下げるか、辞めるか、それぞれの分野毎に分社化するのかそれを考えて置くように言った。」
 「今の上申書では、佐藤さんは役職の退任と書いてありますが、会社を辞めるんですか。」
 「代表取締役は俺なので、それを辞めては会社が持たない。その立場ではなくて、辞めるのは研修関係の責任者だ。今回の機に、新しく採用した専任講師をその任にする積りだ。」
 「受けますかね。他のメンバーは、問題のありそうな人ばかりです。辞めて下さいと佐藤さんが言っている人も居ます。その人が、部下ではまた何があるか分かりません。メンバーを替えないと受けないと思います。」
 「それは分かっている。順次、変更する予定だ。」
 「佐藤さんが辞めて大丈夫ですか。今まで、担当者は全員大きな問題を起こして来た。まだ、佐藤さんがいたから早い対応をして解決をして来た。離れたら、どうなりますか。心配です。」
 そんな事を言われても、今回は自分の身を切って対応するのが良策と思っている。
 その問題を引き起こした張本人が来た。何度も同じことを言っているが、黙っている訳に行かない。
 「あれほど、その要綱に反する行為を示唆した講師を使うなと何度も言ったろう。そんな奴の言いなりになってお前は、一体どうするんだ。最悪、会社の存続に関わって来るぞ。あれほど、他の者に研修の仕事をさせるようにと新人を入れたりしたのに、ほとんど仕事をさせずに本来の仕事を隠してお前は一体何をしていたんだ。」
 そんな事を言ってもむなしい。
その間、他の社員も事務所に来るのでそれ以上言うのを止めた。
 とにかくいいようにない疲労感が襲って来る。こいつは、そして研修部門はこんな事を繰り返してきた。何かを社員が引き起こし、私が全精力を使って最悪の事態を防いできた。それでも、被害を受けた受講生に再講習をしたり慰謝料を支払ったり多額の経費と時間を費やしてきた。
こんな事をして、表面だけ繕っているのはもう疲れた。私の持っているものを、使ってしのいで来た。そんなものを使って、何が得られるのだ。切り刻んで、私の体や精神を渡してしのいでも、もう何も残っていない。
私のこのような問題との対峙で使うものは、私の経験の中で行政に携わっていたから分かる対応能力なのだ。その能力など本来使いたくない事だ。私は本来持った明るい未来に戦いを挑んで行きたいのだ。

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