お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(3306)立志伝敢闘編
17/02/04
2010年(平成22年)7月末日。
「また、今来ている自費のヘルパーさん派遣を金銭的な余裕があるので、病院内の派遣に切り替えたいのですが、宜しいですか。」
 「それは駄目です。利用者の拠り所は、ヘルパーさんと接する事です。その派遣は続けます。」
 「分かりました。それでは、転院の場合、ヘルパーさんの付き添いは可能ですか。」
 「勿論、自費で可能ですので大丈夫です。」
 その相談員は、私に会う事を極力拒否している。
 以前、問題のあった利用者の件で私がケアマネジャーの職務以外と拒否したので、それが念頭にあるのかも知れない。
 家に帰りたいと言っていた利用者も、いよいよ難しくなったか。
その夜、私に電話があった。その利用者からだ。何度も何度も電話があるが、出ると何も言わない。この日も何度も呼びかけたが、言葉が聞けない。切れたのかと電話を見ると、まだ会話の時間が更新されている。何度も呼びかけると、やっと出た。
か細い声で、
 「佐藤さんですか。お世話になります。」
 そう、言っただけで何も言わない。暫くして、切れた。
 食欲が全く無く、やせ細って来た。見るも無残な状態だ。月曜日に訪問したいと思う。
 午後は、職業訓練の応募者が芳しくないのでリーフレットをポストインする事にして、300枚持って出た。先週から、ハローワークの前で当社のカリキュラムを配布始めたが、やっと金曜日に効果があって5名になった。
ハローワークの担当者が、当社の掛かりの者に
 「パンフレットを貰ったという方が、何人も問い合わせがあるから11日までには、定員の30名には大丈夫他すると思います。」
 と、言ったようだ。
それを真に受けて、担当者の嘘つきせんと君は楽観視している。それを戒めているのだ。新たに開講する市に向かいつつ、嘘つきせんと君に電話した。
 「今日新聞に出した広告の反応はどうだ。」
 「お問い合わせが今現在で5件ありました。」
 「どこの人が連絡して来た。住所はどこだ。」
 「いや、聞いていません。」
 「聞いてないってどういう事だ。電話番号は。」
 「聞いていません。」
 「それじゃ一体何を話したんだ。」
 「制度の説明をしました。」
 「うちの訓練に応募して貰うのに、どうやって内容を知って貰うんだ。住所を聞いて、パンフレットを送るなりしないと何になるんだ。言ったろう、30万円も掛けて出しているんだ。どうするんだ、」
 「正式に申し込みがあったら説明しようと思いました。ハローワークに行って下さいと言いました。」
 「お前は馬鹿か。ハローワークに行けば他の事業所も沢山やっているから、その中から選ぶ事になる。どうして、うちの事を知って貰う事をしないんだ。他の事業所の募集をしてやってどうするんだ。」
 「分かりました、これから来たら聞きます。」
 「これからの事はどうでもいい。今日の朝に出したから、今日の連絡が大事なんだ。今までの事はどうするんだ。」
 「済みません。」
 「済みませんで取り返しが出来るか。お前は本当にどうしようもない考えしかないな。ところで、今何をしているんだ。」 
 「介護タクシーの担当者から依頼された資料を作っています。」
 「それは俺が作ると言ったろう。それをお前に任せたら、何日も抱えてそれを理由に仕事をしないから俺が作ると言ったろう。」
 「月曜日までに、1枚は作らないと行けないんです。」
 「だから、俺が作ると言ったろう。もう全部出来ている。何で俺が作ると言ったものを同じ仕事をして時間を潰すんだ。俺がするから、募集に全力を尽くすようにと言わなかったか。」
 「済みません、この時間は請求しませんので。」
 「おかしい、お前の頭はおかしい。何を言っているんだ。俺が、このくそ暑い中をポストインして、お前は冷房の利いた事務所でやらなくてもいい仕事をしているふりをしてパソコンの前に座っている訳か。そんな事をして本当にいいのか。覚悟して置け。」
 そう言いながら、団地に向かって走った。

一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報