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トップハート物語(3297)立志伝敢闘編
17/01/31
2010年(平成22年)7月下旬。
午後から、新人ケアマネジャー宏美さんから頻繁に連絡が入る。トラブルがある、市役所職員との対決にうまく行かないから、落ち込んでいる。その心情が読み取れる言動だった。
みなし2号の末期利用者。市役所のケースワーカーは、利用者宅を全く訪問する事もなく放置していた。病院が訪問診療を毎日行い、食事の準備までしてあげて市に再三援助するように要求していたが、動かない。
総合病院に入院してメディカル・ソーシャルワーカーが抗議をして初めて動いた。それも、退院後の住宅確保だ。あばら家を勝手に借りて、ただ放置しているだけだった。手遅れという事で、再度、独居生活と往診で過ごしたが状態の悪化で、介護の必要性が発生して当社に依頼が来た。
そこから、彼女、ケアマネジャーとしての宏美さんと市役所の軋轢が始まった。早くサービスを入れたいが、みなし2号なのであくまでも市役所が主体。相談に行っても、話も聞いてくれないという。
段々状態が悪化して、トイレでも容易に立ち上がり座りが困難になる。和式を洋式に替えたいと、相談したいが話を聞かない。何度か市役所の担当者を訪問したり業者が相談に行ったりするが、全く相手にされない。
 「予算があるから、『これからだったら8月からの受付になる』と言って申請書類を受け取ってくれない。償還払いにしてくれと言っても、『それは何や』と言って制度も知らない。説明すると、『下りなかったらどうするんだ』と相手にされない。」
 本来は生活福祉課の担当者自身が行わなければならない業務を、肩代わりしているようなもので、余りの人権無視ぶりに怒りを感じて宏美さんから相談があった。
 結果的には、懇意にしている議員に市会議員の紹介を頼んだ。その結果が、今日だ。新人ケアマネジャー宏美さんも踏ん切りがつかないのが悪い。何を頼んだかというと、
 「大事になるトラブルを避けたいので、償還払いが出来るのかどうか聞きたかった、一緒に行くと言われたが断った。」
 それだけの事由で議員を呼び出したとなると、やはりプライドがある。
中途半端になったので、市役所の担当者もメンツがあるから返って火に油を注いだ。その後、スムーズに行くだろうと新人ケアマネジャー宏美さんが市役所担当者に電話をすると、
 「『書類も出していないのに、償還払いも何もないだろう。来て話をしないと始まらない』と言われて明日業者と行って来ます。」
 償還払いを何だと聞いた本人だが、そんなこと言っていないとか相談にも来ないとか、住宅改修の相談など聞いていないとか、言いたい放題で結局新人ケアマネジャー宏美さんが落ち込んでいた。
それに輪を掛けるように、
 「市会議員からは、『もう少しケアマネジャーが動かないといけない』と言われた。」
 と、ショックをまた増長。
 外に弱い、当社の社員の懸念が出てしまった。困難な事は、サービス提供者時代に上の者がカバーしていた。その為に、ケアマネジャーという仕事に憧れていただけで、全く実情を知らなかった。
それにしても、この市の職員の対応が最低だと、職業訓練受講生の調査で明らかにされていたが市議会議員も最低だ。健康福祉委員会に属して居ながら、みなし2号とかケアマネジャーの職務とかを全く理解していない。
本来は、ケースワーカーの仕事なのだ。行政がどのように市民に対応しているか監視するのも市会議員の責務ではないか。この議員を紹介して貰ったのが失敗だった。
 夕方、先日ボランティアとして社員10名が職務に当たった団体からお礼のメールが来た。初めての全国大会で、その運営に問題もあったが事故もなく無事終了した事は幸いであった。
それにしても、その時に触れた保育担当の児童を思い出すたびに、もう少し接していたかったと思う。これは、ボランティアに参加したみんなの気持ちだ。彼、彼女たちの将来という大きな問題より、大きくならずにこのまま居てと思う気持ちが強かった。
久しぶりに、私は業務で子供さんと接した。昔から、障害児が一番大好きだと公言して、仕事の依頼が来ると最初に出掛けて行った。
 障害を持っている子ども50人と接して、昔の思いが蘇って来た。素直で、いい子たちばかりで楽しい4時間だった。このままの時間で、いつまでもずっとこのままがいい。
 午後は、NPOが行う新規事業の模索をしていた。各方面に連絡をとったり、話をしたり。その中で、やっと手応えを感じた。加入している商工会議所が私の提案を認めてくれて、その市にある大学の新設学科を仲介してくれる事になった。私の提案が、具体化してくれるとありがたい。間断なく動く事によって、成果が現れる。

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