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トップハート物語(3296)立志伝敢闘編
17/01/30
2010年(平成22年)7月下旬。
 朝から興奮していた気を静めるために、オフコースの曲を掛け続けた。しかし、そんなことは効果も無く怒りに満ちた時間が来た。嘘つきせんと君が事務所に入って来た。昨日から、新たな彼の仕事を作る為に始まった職業訓練の生徒募集。
昨年、彼に第1回目の募集の担当をさせた。電話を受けても、相手先の名前を聞き逃したり連絡先を聞き逃したり。おおよそ、社会人としての能力もない処理に終始した。その講習が始まっては大問題を引き起こす。
通常の当社の仕事に就かせたが、全く対応が出来ずにクレームやキャンセルが発生したのでリタイヤ。唯一、介護タクシーの運転をさせているが、遅れたり道を間違えたり。
「事前に確認しておくように。」
と言っても、市内でのトラブル。
何度叱責しても、なんとも思っていないとぼけた顔。そうして繰り返す問題。
 仕事をしないで給与を払うバカバカしさを、いつもどうにかしたいと思って何かをさせるが、考えられない問題を起こす。何が出来るか、研修関係の営業など動く仕事をさせて他の者の時間を浮かせるように配慮した今回の研修対応。
昨日から、募集が始まった。何と、当社の応募者がいるがリーフレットが届いていないとハローワークから連絡が来る。彼は自分がこの日届けると私に報告して居ながら、休暇を取ったのだ。
つまり、この日は何もできずにただ終わったという事だ。つまり、限られた日程の中で1日が無為に終わったのだ。
 事務所に入って来た彼に、
 「昨日はどうして、ハローワークに届けると俺に報告しておきながら来ていないとはどういう事だ。」
 「済みません、今日届けます。」
 「今日の話を言っているのではない、昨日の事はどうなっているのか説明をしろ。」
 「済みません。」
 ただ、黙っているだけ。
 何度か叱責をしても、キョトンとして何で悪いのか分からないという顔をしている。
 「責任はどうとるんだ。」
 「しっかりと運営して行きます。」
 「お前は馬鹿か。受講生が集まらないで、どうやって運営して行くんだ。どうやって、集めるんだ。それを聞きたい。」
 「今日からハローワークに行って、リーフレットを配って来ます。」
 「そうやって、また時間潰しをするのか。」
 「今まで、どこのハローワークからの紹介があるんだ。教えてくれ。」
 「これから調べます。」
 「それで時間また潰して、残業代を請求するのか。今までの傾向を調べるのが、担当者として当たり前だろう。もう良いから、辞めてくれないか。どうしてうちにしがみ付いているんだ。邪魔しないでくれ。うちはみんな一生懸命働いて、力を併せてがんばって行く会社なんだ。お前のような人間はいらないし、みんなが困っている。必要ないから辞めてくれないか。邪魔だ。なんでみんなが要らないと言っているのに、しがみつく。自分の力が発揮できる会社に行けばいいじゃないか。」
 「もう少し頑張らせて下さい。」
 「いや、もう良い。折角こっちがお前の仕事をと思って考えてやっているのに、その初日に当事者が逃げて問題を引き起こすなんて結構だ。邪魔しないでくれないか。お前が居なくても、この会社は大丈夫だから。」
 「邪魔なんて、頑張って定員になるように集めますので。」
 「いや、結構。自分達でするから。いいか、これまであんたの仕事は何をしていた。いくら稼いでいる。」
 「ちょっと分かりません。」
 「分かるじゃないか。介護タクシーしか仕事をしていないのだから、その受け取る金額がお前の収益だ。月2から3万だろう。お前の人件費はどうなっている。その10倍じゃないか。社会保険も入っていて、制服も提供して。それで、残業なんてどうやって発生するんだ。何で残業時間がある。誰も残っていてくれと言っていないのに、残業だなんて信じられない。とにかく辞めてくれないか。全く困らないから。」
 「一生懸命募集して、人員に達するようにします。」
 そんな話をしているところに、介護事業所のサービス提供責任者が来た。彼女は、誰にでも優しくその透き通った大きな目で見つめられて微笑まれると、何も言えなくなる。こんな怒っているところを見られたら、幻滅されるとここで止めた。
 「お前、由紀子さんに救われたな。」
 そう言って、一旦帰した。
 その募集に関して、彼から夜電話があったので状況を聞いた。10人くらいの求職者にパンフレットを配っただけで、応募者は0だという。10人くらいというから、本当は数人だろう。これが、彼の約束した満席にするという行動だ。

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