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トップハート物語(3292)立志伝敢闘編
17/01/28
2010年(平成22年)7月下旬。
 そう言えば、彼女からこんな言葉もあった。
 「皆さん綺麗ですよね。」
 「そうですか、意識していないけれど、他の事業所知らないから。」
 「だって、私が最初この会社のガイドヘルパーの研修を受けた時に、担当者がお局様筆頭サービス提供責任者さんとサービス提供責任者の方でした。その方を見た時に、みんなこんな綺麗な人が介護をしているなんて、と、一瞬見た時に受講生が『えっ』って声を出したくらいですから。」
 「そんなことない、自分だって南国特有の彫の深い美人でしょう。ミスワールドを輩出した地域ですし、芸能界でも沢山活躍をしている。」
 「それで、この会社に入る事になって事務所に来た時にもっとこれはすごいと思ったんです。みんな綺麗で、若くてどうしてこんなに素晴らしい人ばかり集まっているんですか。」
 「だから意識していないと言っているでしょう。偶然でしょう。」
 「それだったら、言い方を変えます。色んな方面に色んな力や能力を持っている人が沢山配置されて、どんな仕事でも対応出来るようになっているんですね。」
 「そうです、それは求めて永い間作って来た。その結果がそうなっているんです。」
 「一見大人しそうな、由紀ちゃんさんや慶子さんなんてどんな利用者にも来て欲しいと言われて、掃除でもケアでも丁寧に処理されて本当に素晴らしい。そのように私もなりたいと、一生懸命になっているんですが、断られたり自分が思っている事と違う思いをされていたりして、何が何だか分からないんです。」
 「だから、言ったでしょう。意識しちゃ駄目だって。誰でも、自分の出来ること出来ない事がある。無理すれば、相手に迷惑が掛かる。何が大事かというと、私たち管理する者は、何でも出来る人間を作る事ではないのです。出来る事を発揮出来る職場を作る事です。それが出来れば、誰も無理をしないで力を発揮出来る。辛いと思う職場を作る事ではないのです。他の事業所が困難事例だとかやりたくない仕事だとかを、楽しんで出来るような職場を作る事が大事なんです。私が、職場を作った時には自分が困難事例だと言う時には一番初めに入りました。そこで、誰が適任かをあてはめて行く事が最初した事です。それが決まった時には、嬉しい事は勿論だが利用者も嬉しい。その嬉しい言葉が、ケアマネジャーに届いて評価された。その為に、多くのヘルパーさんや人材が必要だった。」
 一生懸命に私の言葉を聞こうと、カラオケの音量の対抗するように耳をそば立てる。
 「しかし、その方針も途中で変更した。余りに多くのヘルパーさんを抱えた為に、管理が分散してしまっていい加減になってしまった時期があった。一時は、140人ものヘルパーさんを抱えて人数で満足してしまった面がある。それにいち早く気付いて、今は半減している。仕事を集約化している。」
 「今までも沢山の社員の方が居たと思いますが。」
 「正社員のナンバーからすれば、現在丁度50番だ。しかし、現在在籍しているのは24名だ。半分は辞めて貰っている。当社には合わない。他で活躍して貰えばいい。登録ヘルパーさんに至っては、もう1000名は超えたでしょう。その中から、必要な人材を得て教育する事にしたんです。最近では、半数近くが介護福祉士になっているし、ケアの研修は毎月全員に行っている。その手当も出しているし、研修も社員は無料だし登録さんも安価で受講できる。教育は力だ。それを得て、去る者は追わない。好きにすればいい。それは私の努力が足りないと思っている。出来るだけ、社員を初めとしてうちの会社に居たいと思わせるような組織を作る事が私の使命だ。」
 「ところで、社長の近くにいつも居るNPOの常勤理事智子さんは休みが取れているんですか。」
 「取れているよ。」
 「いつ休みですか。」
 「毎日午前中休みだよ。」
 それを聞いていた、近くの社員が
 「午前中起きられないから、来ない。だから、休みです。」
 そんな事を言って、みんなは理解していたが彼女にとっては理解しがたい事だろう。
 色んな話を聞きたいのは分かった。いつか機会を作る必要があるのだろう、そう思った。真面目過ぎる彼女が、どう変わって行くのかそれも心配だ。色んな事を知りたい、それが必要のない事まで知る事になってしまう事もままある。
 夜遅く、登録の男性ヘルパーさんから連絡があった。独立を模索しているのだが、思うように進んでいないと思う。その為に、
「その方向を一時中止して、佐藤さんの仕事を手伝う事に中心を据えたい。」
というのだ。
答えに窮した。はっきり断れないのが、私の悪い性格だ。

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