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トップハート物語(3272)立志伝敢闘編
17/01/16
2010年(平成22年)7月中旬。
 今日も朝から、職業訓練の講師を1日中担当だ。今日のテーマは≪介護保険以外の社会保障制度について≫だ。準備をして、事務所を出ようとすると専任講師が来た。あす以降のカリキュラムと10月から始まる新たな職業訓練の担当教科の了解を貰いに来た。
加えて、他の事業所から同じ職業訓練授業をするのでと、講師派遣依頼が来ていたので
 「私も偵察に行きたいので、講師の一部を担当させて貰っていいですか。」
 「勿論、時間の許す限り結構ですよ。私も、もしかしたら受講生が集まらない可能性があり休止という事になりかねないので、他の講師を紹介して迷惑を掛ける事態を極力避けたいので、幾つか担当しようと思っています。」
 そのように返事をした。
 やっと出られると思っていると、今度は新人ケアマネジャー宏美さんが来た。新規アセスメントの打ち合わせ、認定調査2ケースの日程の打ち合わせ、そのほか止まっている業務の処理の相談だったのだが、9時半開講の私の授業に間に合わなくなるので、悪いがと言って拗ねた顔をする彼女をしり目に事務所を出た。
歩いて10分程度の位置にある市民生涯学習センターに入った。いつものように、今日の新聞やテレビのニュースで知った介護関係や、今日のテーマである社会保障関係の解説をした。年金関係の話が終わった処で休憩。
続いて、労働者災害補償保険、雇用保険、生活保護、児童手当、住宅政策、成年後見制度、日常生活自立支援、虐待防止政策などと続き、午前中を終えた。
 銀行で、登録ヘルパーさんの入金をしていたNPO常勤理事智子さんを呼んで、いつものショッピングセンター4階で和食を食べながら、情報交換。自動車メーカーのファクタリング責任者から、新たな事業を展開するので挨拶に来たいとあったが一杯一杯なので、遠慮した。
再び、1時過ぎから研修だ。それでも、私の仕事として一人ひとり面談をして、就業に結び付ける義務があるので、テーマを与えてグループ学習をさせて、面談室に入った。昨日は、一人当たりの時間が少し掛かり過ぎて2時間半で5人しかできなかった。
それぞれの、思いがあり話をしたいという気持ちが伝わって来ていた。今日も覚悟はしていた。結果的には、昨日より1時間、時間を延ばして3時間半で12名だった。やっと半数を超えたあたりだ。時間になっても、
「面談をして下さい。」
と言われて帰る準備をしたが座り直して、最後の方を受けた。
 第1期生の卒業生より、真剣に就職を考えているようだ。1期生の選抜は、年齢が50歳以下と地域が通い切れる方を優先にした為に、能力本位という事からは抜けていた。今回は、その反省から年齢などに拘らず、面接と作文の点数を付けて上位から入学許可を下ろした。
面接時間が長い人や短い人もいるだが、自分の道をきっちり持っていてその動きをしている人は早く終わる。また、どうしていいのか分からない人も早い。質問しても、ほとんど具体的な返事が無いので、誘導できない。糸口があれば、それから展開出来るのだがそれが無い。
黙っていても前に進まないのだが、何とか言葉を出して貰おうと思って、ついつい
 「大丈夫だから、何とか卒業までに就職できるようにしましょう。」
 と、言ってしまう。
 この日までの半数の面談の中で、強烈な印象があったのはこの方だった。
 「高校卒業して、落語家になる為に弟子入りして12年。NHKの新人の賞も貰った事があります。自分でも思うのですが高慢なところがあり、師匠と衝突してしまって、お前帰れと言われて、ついに破門です。名前を返して、もう高座にも上がれないし属していた吉本の契約も切れてしまっています。」
 それからの、人生を話してくれた。それでも、まだ40代半ば。
 笑うに笑えないのは、普通のサラリーマンを目指していたのだが、どこに行っても、噺家を生かすという事で、
 「しゃべりがうまいんだからクレーム処理をしてくれとか、テレホンアポイントや問い合わせに対する説明専門だったり。こんな性格、経歴で、何か道があるのでしょうか。どうこの業界で展開して行ったらいいでしょうか。」
 そんな話から始まった。

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