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トップハート物語(3263)立志伝敢闘編
17/01/12
2010年(平成22年)7月中旬。
 朝一番に、キラキラ目の玉緒ちゃんが来た。そのキラキラに符合するように、情熱的で多くの仲間とはかなり異なる感情と独特の思いを持っている。大げさに言うと自分を賭して、いつかの業務に当たっている。
その彼女が、色んなテーマを持って仕事をしている中で人材確保がある。ここ数年、いつも後半になると有能な人材の扶養範囲の収入との軋轢が起こる。その管理している筈の彼女の真意が分からず、ひょんなことからその話になってしまった。
毎月、扶養範囲の収入に抑えるという該当する何人かの非正規雇用者であるヘルパーさんの支払い金額を確認に来る。その事に関連して、話が及んだ。
 「毎日3回援助に行っているとはいえ、どうしてその利用者に10人も入っているんだ。」
 「・・・・・」
 「認知症で独居で、何もクレームを言わないからかもしれないが、家族からどんなに私に『何とかしてくれ』と言って来ているのか分かるか。俺がいなかったらその利用者は、他に行っている。『他の事業所に替わろうか』とも言っている。もうひとりの、Nさんも同じような利用者だが、同じく家族さんからクレームが来ている。あれほどヘルパーを変更してくれと言っているのに。」
 「・・・・・」
 「いいか、Nさんの家族は、『明るい話し相手にもなってくれる人が欲しい』と言っている。遠く離れていて、息子を昨年亡くして落ち込んで認知症が進んで、心配に心配を重ねている。一番嬉しいのは、自分の話を聞いて笑い転げているのが一番だ。それを、何度も担当者会議で言っている。それなのに、日本に来てまだ10年もならない異国の人を送って、一体何の話が出来る。昔の日本の国の独特の風習などを盛り込んだ話を聞いて、ヘルパーさんにどんな反応がある。だから、あれほど『毎日来て』と言って喜んでいた利用者が、彼女に替わった途端キャンセルを連発して来た。追い打ちをかけるように、『当分娘のところに行くので、3カ月ばかり援助をなくして下さい』と、言って来たが、実際はそんな事が無かった。認知症が進んでいるから、と認知症ケア専門士を行かせますと私が家族に約束したのに、最初だけでまた以前の異国のヘルパーさんに相談も無く替えた。それがどうだ。また、『援助を減らしてくれの、時間を短くして』のと今度は家族を通じて申し入れて来た。その離れて暮らしている息子さんとは、懇意にしているのではっきり断る事が出来ないで苦しんでいる家族の事を思った事があるの。自分の都合だけで、シフトを組んでいいの。あれほど、認知症の利用者だからこそ最高のヘルパーさんを充てるようにと口を酸っぱくして言っているじゃないか。」
 「・・・・・」
 「もうひとりの、10人ものヘルパーさんが入れ替わり立ち替わり時間が空いているからといって入れる事が良いのか。あれほど、それも何度も口を挟んだ。Sちゃんが今までずっと概ね一人で担当していて、その人の経過を把握して適切に対応していた。離れている家族も、分かりやすいノートへの記録で安心して任せていた。それが、段々と変わって今では毎月10人以上のヘルパーさんが関わっている。シフトとはそんなものか。どうして、クレームや要請がある利用者に対応出来ないんだ。Sちゃんが、今月も12万円を超える報酬を支払う事になったら、扶養の103万円には9月の勤務で終わりだぞ。その認知症の方のケアは生活援助だけだから、動かさなければSちゃんでうまく行く筈だったんじゃないか。」
 「・・・・・」

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