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トップハート物語(3255)立志伝敢闘編
17/01/07
2010年(平成22年)7月上旬。
本人が可哀そうなのだ。彼女の年齢からしたら、管理者の位置に居ないと行けない。当社の多くのサービス提供責任者は30代だ。その彼女達の中で、新人として果たして遣って行けるのか。
そして、これから多くの資格取得を目指して遣って行けるのか。そんな懸念が有ったので、最初から希望を持たせてはいけないと他の事業所で働くようにと理由を述べて、突き放したのだ。
一旦、全国展開をする事業所に入るという話を専任講師から聞いた。ホッとしていたのだが、再度人材紹介に応募をして来た。
 その相手は、当社だという。私は人材紹介業責任者として面談をした。だから、言質を取られる事のないように話をした。一般論として、当社も含めて話をしたのだ。どうやら、その全国展開している事業所の責任者と懇意にしており、
「勧誘されている。」
という。
その面接が午後からあるという事を言っていた。一応、当社の説明をした。かなり厳しいお話をさせて貰ったが、報酬はそれに見合ったものを出すとの事も付け加えた。
そうして、原則としての給与条件を示した。
 「それに耐えられる人になれるか。仕事は沢山あり、何も介護だけではないという事です。ケアの時間の合間に、何にもせずに休んでいる事はありません。何か出来る事はして貰います。例えば、パソコンは出来ますか。」
 「ある程度は出来ます。パソコンで事務をしていたので大丈夫です。」
 「そうすると、請求事務とか実績報告とか。調査資料とか色んな沢山の事務が有ります。それが済むと、研修関係の申請書とか受講生管理とか電話の応対とか。それが、適職だという事になるとその方に向かう可能性もあり、ケアだけを学びたいと思う人は当社には無理だと思います。それに若い人が多くて、馴染まない事も心配です。運転はどうですか。」 
 「ペーパーに近いです。」
 「そうですか、運転出来るのが一番良いのですが、無理はしない方がいいでしょう。保育士とか幼稚園教諭とか持っているようですが、もし当社がその方面に進出するとしたら、そちらの仕事はどうですか。」
 「はい、ぜひやりたいです。」
 「NPO法人を作ったので、その方面も出来ればしたいなと思っている。結構年齢の行ったヘルパーさんも居るので、そこで働いてくれるようにしたいし、若い人の子供さんを預かって行きたいと希望しているんです。」
 「NPOの保育園なんかは、補助や市の委託を受ける事が出来るので良いと思います。」
 まるで、決まったかのように話をしていたのを途中で気付いて、元に戻した。
 「取り敢えず、希望を聞いてルートに乗せて、人材紹介をさせて頂きます。」
 そんな話で終わった。
 翌朝、全国展開する事業所との面接が終わった内容について電話が有った。
 「結論的には、今日の朝お断りしました。是非、お世話になりたいと思います。」
 「分かりました、後日お話をさせて貰いたいと思います。」
 腹の中では決まって居る様な、自分の思いだ。
 美由紀さんの入社は決まった。
 毎月10日まで収める、住民税と所得税の振り込みに銀行に行った。いつも、支払いはNPO常勤理事が行っているのだが、その金額を見て
 「いつもより、大分多くなったんじゃないですか。」
 「良く気付いたね。大幅に人員を増やしたり、給与を増やしたりして居たらこんな事になった。社会保険だって、雇用保険や労働者災害補償保険だって、多く増えてしまって。これからどうなるが心配になって来た。」
 「本当に済みません。どうやって返せばいいですか。」
 そんな事を言う。
 お局様筆頭サービス提供責任者から、
 「今までお盆の時期に手当は出て居なかったのですが、出勤する者が少ないので、出て来た者に手当を出す事は出来ませんか。」
 そう言う問い合わせが有った。
 出勤しない者の給与は変わらず、出勤して来た者に手当を出すのは年末年始の6日間だけだ。貰う事ばかり考えて、節減する提案は一つもない。人件費の負担に困っているのに、もう少し物事を合理的に考える事が出来ないだろうか。


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