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トップハート物語(3249)立志伝敢闘編
16/12/29
2010年(平成22年)7月上旬。
余りにも膨大な仕事量に私も、どうして良いやらダッチロールを繰り返すような状態になってしまった。ケアマネジャーの仕事は、今月から新人ケアマネジャー宏美さんにそのほとんどを移し、新たな事務所にて仕事を始めたのだが、思うような時間が取れない。
いや、大半がその新たな事務所での仕事だから、良いのかも知れないが。移管したと言っても、それでも、新たなプランの案件や私を指名して来る利用者には対応しないと行けない。
新人ケアマネジャー宏美さんが、打ち合わせに私の事務所に来た。先日、急に今月の半ば1週間くらいショートステイを利用したいと訴えて来た利用者に対応するのが手間取っている。
余りに急なのと医療処置が必要なのが重なっているのだ。その為に、近隣の市全部の対象施設に当たったが全部断られて行き場が無くなった。
 「どうしたらいいですか。全部ダメなんです。その事を報告して、諦めて貰いましょうか。今まで、ダメだった時にはどうしたんですか。」
 「ダメだった時は無い。必ず利用者の希望を叶えた。それが俺のポリシーだ。」
 「それじゃ、どうしたら良いですか。何か良い案はありますか。」
 「俺が、どこにでも行くと広域に対応している。その中に、送迎は無理かも知れないが、当社の介護タクシーで対応した施設がある。そこに聞いてみるか。」
 「そこだって、急だから無理なんじゃないですか。」
 「そこは、新しく出来た施設でまだあまり認知されていないので、大丈夫だと思う。」
 そう言って確認をさせた。
 「大丈夫でした。空いていました。良かった。これで安心しました。ただ、医療機関の診療情報提供書の準備や面談などの調整が忙しいです。また、送迎は範囲内なので大丈夫だそうです。医療対応も大丈夫、確認しました。一緒に利用者宅に行ってくれますか。」
 そう言われて、利用者宅に同行する事にした。
 朝10時から、人材紹介業の登録者の面談が3人あった。
 最初の男性は、魅力的な一面が有り当社の運営に携わらせようかとも考えて居ながらの、対応だった。親の自営の店を長年手伝って居て、接客慣れしているような感じだった。
お客さんに手を出すような感じだったので、取り敢えず今月は彼の勤務先を探す積りだ。その面談は、昨日まで3人終わり、今日で合計6人になるのだが、まだ営業する時間が無い。手足となる人間が居ないので、全部私が一人で面談から営業までするのだ。
その面談も、一人大体30分から長い人で1時間掛る。
 次の女性も、年齢の割には若い感じで、明るく当社に来て欲しい人材だと思ったが、希望は施設だ。
 「もう5件くらい申し込んで、面接を受けたんですがダメだったところもあるんですが、自分から断ったところもある。」
 「自分から断ったって、何故ですか。」
 「暗い感じのした施設と、挨拶しても返事もしない職員ばかりのところです。」
 「暗いって、どんなふうに。」
 「丁度、食事が終わって昼に行って見学させて貰ったんですが、お年寄りの方が食堂に居て、ただ黙って手持無沙汰で座っているだけなんです。職員の方は誰もいなくて。暗い感じでした。私は明るい、天然なんでそれがいいんです。それと、来て下さいと言われた施設ですが、会う職員に挨拶しても返事も返って来ないんです。若い人が多くて、私には無理だと断ったんです。」
 「介護業界で続かないのは、給与も安いが人間関係が理由なんです。それはどうしようもない事なので、この世界で働くならそれは覚悟しないと。これから、自分はどう生きていくのか目標があったら、それをいつも心に思って、人間関係は二の次で考えて下さい。俺だって、この世界に入る切っ掛けとなったポリテク埼玉で、一番年齢の高い部類に属して若い多くの生徒の中で、自分の目的を達成するために我慢しようと思っていた。それが、みんな優しい心を持った人間ばかりで、良かったけれど。実習などを通じて、この世界の、人間性が分かった。就職してからも、沢山の人間関係に悩まされたけれど、何とかここまで生きて来る事が出来た。自分の目的さえしっかりしていれば、ある程度我慢出来る。」
 そう諭した。

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