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トップハート物語(3248)立志伝敢闘編
16/12/29
2010年(平成22年)7月上旬。
疲れたので、今日は早く帰りたかった。収穫の無い日だったような気がする。一緒に面談した、NPO常勤理事智子さんと戻る帰りに、
 「暑いから、アイスクリームでも食べたいね。」
 「もう少しで、寿退職をするから、どんな事でも最後だからいいよ。どこに行く。」
 「寿退職なんてしない。イオンショッピングセンターに行って、小川珈琲店でアイスクリームの乗ったコーヒーでも飲む。」
 そなんな事を言われて、向かった。
 暫くその店で、暑さを涼んでいると、新人ケアマネジャー宏美さんから電話が入った。
 「総合病院から、新規で末期の方の援助依頼が来ました。今日か明日に訪問して下さいと言って居ます。ケアマネジャーが訪問する事は告げてあるそうです。」
 「分かった、直ぐにこれから行く。連絡を取ってくれ。場所も確認して。」 
 直ぐに血が騒いだ。
 すべて、彼女に譲った筈なのに、無意識に指示をして仕舞った。主導権を持ちたい訳ではない。30分後に自宅に着いた。電話で、彼女が訪問の約束を取り付けているが、最近の傾向だが簡単には応じない。
高齢者を狙った犯罪が多過ぎて、我々の電話だけでは信用が無いのだ。突然電話して来て、訪問すると言われても、俄かに受け難いのだろう。それは十分理解している。それでも、女性の利用者だし電話も女性だし何とか信用して貰って訪問に漕ぎ着けた。
こんな時には、やはり女性のケアマネジャーが必要だと感じた。
 訪問すると、手術の後の戦いの名残が十分に感じられる状態だった。痛々しいという感じだった。私も同じ病院に入院していたので、その話から入った。堅い顔だったが、柔和に成って来た。大きく痛々しく腫れあがった状態を見ながらのアセスメントだった。
今直ぐして欲しい事などを聞き、矢継ぎ早に成らないように気を配った積りだったが、
 「そんなに急に言われても、分からない。」
 と、何度か言われた。
 明日からの生活に困る、日常的な援助を入れる事になった。直ぐに、サービス事業所を呼んだ。サービス担当者会議を開催した。その間、利用者は同じ姿勢を作る事が難しい位に、何度も姿勢を変えた。
早く終わらせないと、ダメージが生じる。ある程度話をして方向が決まったので、一旦、戻る事にした。部屋を出て、外に出た。
 「通院時に、介護タクシーを利用する事になると思うが、利用料金を支払えるかどうかちょっと心配だ。何かトラブルが生じてスムーズに行かなくなる恐れがあるので、その時には介護タクシーの料金はNPOで負担するので、言ってくれ。その代り、法人会費で賄うので。」
 「そうですね、何と無く思うようにならなかったら急に怒りそうなタイプですね。」
 「そう言う事ではなくて、入院治療費もままならない状態だし食事も困っている。その中で、通院に行くのにも末期だし歩いて行ける状態ではない。その点を、言っている。」
 そう言って、6時半になっていたが一応終えて戻った。
 新人ケアマネジャー宏美さんが
 「総合病院から依頼がある時もあるんですね。」
 「俺が、以前、他のターミナルの方の援助をしていた時に何度か地域連携室を訪問して名刺を置いて来た。それに、俺が入院して外科医の院長が主治医だったからからかな。とにかく、直ぐにその利用者の件を報告して、繋いで置くように。」
 そう言って、今日は終わった。
 夜になって、部屋に居ると、S急便が来た。なんと、トウモロコシだ。昨日、同じ生産者から20本届いたがまた10本届いた。何かの間違いかと思ったが、頼んだのが5月だからその経緯を覚えていない。また、今日も4本茹でた。二日で8本だ。
夜食は終わって居たので、明日から何度か食事代わりに食べないと行けない。
 今日は、多くの事の思惑が外れてしまったが、最後に新規利用者が1日を良くしてくれた。
「採算を度外視して、出来るだけの事をするように。」
と、トップハートに指示した。
病気になった人の気持ちが、自分が病気になってよく分かるようになった。

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