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トップハート物語(3245)立志伝敢闘編
16/12/25
2010年(平成22年)7月上旬。
6時を過ぎたので、一旦店仕舞いをして部屋に戻った。食事をする積りが、全く腹が減っていない。支度を止めて、昨日着いたばかりのトウモロコシ2本と昨日、NPO常勤理事智子さんが買って来てくれた回転焼を2個食べて終わりにした。
ごろごろして、時間が過ぎて行く。こんな時に、事務管理者の智子さんの行く末を思うことが多い。
 
 思えば、平成12年の11月、彼女が初めて私の前に現れた。私が第1回の初めて開講する2級ヘルパー研修に応募したのだが、開講日を忘れて来なかった。電話をすると、奄美大島に行って居て忘れていたのを気づいた。数日後、オリエンテーションを1対1で私がした。
その時に、車の運転の出来る人が欲しかった。合わせて、私が事務所を一人で切り盛りしていたので事務員が欲しかった。色々聞くと、その条件に合っていたし、フリーターだったので勧誘した。その日の午後から出勤したのだ。
 「親から、智子は騙されているから行くのを止めるようにと言われた。」
 そう言われていた。
 そう言われて、もう10年にもなる。
20代で若かった彼女も、古参となり年収と共に年齢も上がって来た。数年前から気になっていた。このまま人生が終わらせる訳にはいかない。何とかしたいと思っていたが、結果的に何も出来なかった。
私の周りには、年齢の高い人しか居ないのだ。ずっと支えて貰って、この介護を始めて10年間で一番長く、それも飛びぬけて長く一緒に過ごした。
電話が有った。
話す言葉もない中で、中々電話が切れない。
 「明日の予定は?」
 「明日は面談がある。ひとりで行く。」
 「ちゃんと明日も会社に行きますから。」
 「いいから、自分の予定を優先して。今までありがとう。」
 「はぁー。何を言っているの。結婚なんて出来ないと思う。」
 「自信を持って、頑張って。このまま行ったら、嫁に行けないで一生終わるよ。」
 「分かった。」
 否定して欲しかった気も少しはあったが、気を取り直してこれからの事業をどうやるか。
今まで居た彼女の空白をどうやって埋めるか考えた。気が早いが、もし結婚するなら仲人は俺だろうなんて思ったりした。
 時計を見ると、午前1時に近かかった。

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