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トップハート物語(3241)立志伝敢闘編
16/12/23
2010年(平成22年)7月上旬。
梅雨らしい梅雨が無いこの地方では、今年は珍しく5月から雨続きだ。今日も雨。新任でNPOの常勤の理事になった、前の事務管理者智子さんが今日は休みだ。私も、時間を作って自宅がある埼玉の大宮に帰る積りでいたが、新たな職業訓練の会場設定で急きょ現地を訪問する事になった。
午前中は、認定調査のまとめ3件をして松山千春の曲を掛けて本を読んでいた。突然、サービス提供責任者が書類を持って来た。代表者印を求めて来たのだ。新規契約書に印を押して、
「新たな仕事とは何をするのですか。」
と聞かれた。
新たな事務所は経費節減とはいえ、備品購入に40万程度掛っている。それでも、机は学習机だし、応接セットは食堂セットだ。書庫も金庫もニトリで安く購入した。コピーファックス機や新たなパソコン、電話回線3本、お客様用のカップやソーサーなどの消耗品など、新しく備えたので社員にとってはある程度、不満もあるだろう。
何をするのかはっきりしない中での船出で、顔で笑って言葉で
 「一体何をするんでしょうか。」
 と、聞いて来る。
 直接、介護保険と自立支援とかに関係ないようなので、余計な投資ではないかと思っている。現在の、介護事務所を借りた時にも、何の展望もない中での事務所設置で有ったので、
「無駄じゃないですか。」
とはっきりと言われた事もあった。
しかし、今では、法人の中核として月1000万円の収益を上げる事務所となっている。また、国道を挟んで借りた研修センター2フロアは年間400万円の家賃を払っている。それも、当てもなく借りたのだが今では職業訓練を初めとして、多くの研修を行っている当社のもうひとつの中核となった。
 そんな思いもあってか、彼女から聞かれて答えた。
 「今日これから、新しい職業訓練の会場を探しに行って来ます。3か月で700万円以上の収益が上がる。現在行っている職業訓練は2か所で半年なので、その倍入って来る。そんな企画や調整をここでさせて貰います。また、保険関係も・・」
 と、言ってこの職業訓練の損害と災害保険を売り出すコーディネーターをする事を、書面を見せながら説明した。そして、
 「介護保険外の援助もして行くし色んな仕事をさせて貰って、無駄だと思っているだろうこの事務所が輝くようにします。何れは、本体をしのぐ組織を作って行こうと思っています。」
 そう説明をした。
彼女は、当社随一の真面目さと古風な性格を持っていて、誰もがその性格の良さを褒めたたえる。それにも増して、輝く瞳と長い睫毛、そしてすべてを兼ね備えた当社随一の女性だ。どうしてこの女性が、まだお嫁に行かないのか分からない。30代もそろそろ終わりだし、それでも嫁に行くと言われたら、当社が困るけど。
 そう言っている間に、嘘つきせんとくんが迎えに来た。今日は、雨が降っているしいつも同行してくれているNPO常勤理事が休みだし、彼に研修会場を見に行く同行を依頼したのだ。
同行と言っても、移動するのに運転者が居ないので依頼したのだ。彼は私の直接の管理下にあるので、毎日事務所に来て1日の予定と業務報告をする事になっている。しかし、彼は面倒だと思ったり都合の悪い事があったりすると来ないし連絡もよこさない。
昨日も全く来ないしスケジュールの連絡も無かった。今日の朝来た。
 「どうして、昨日は連絡も何も無かったんだ。」
 「済みません、昨日は午前中休んで午後から外出援助に行ってきました。」
 「いや、俺が聞いているのは毎日朝報告する事になっているのに、とぼけて来なかったり連絡が無い。電話しても出ないし、留守電になる。」
 「電話は掛って来ませんでした。」
 「それはいい、俺が聞いているのはどうして決まっている、朝来る事になっているのに来なかったのかという事だ。」
 「済みません、昨日は封筒書きや今日の準備が有り・・」
 「何度聞いても俺の質問に答えないいつものやり方だな。何をそんなニヤケているんだ。もういい、いつまでもそんな事していて続くと思うなよ。俺は連絡も何も無いから、何かあったのかと心配しているだけだ。そんな態度で居ても、長続きしないから出来るだけ早く自分に合う他の職場を見つけるように。誰も君が欲しいと思わないし、居るだけで困っている。仕事が無いのに会社でも困っている。素直に言われた事を忠実にするんだったら分かるが、言われない事に殊更時間を掛けて帰れと言われても帰らず、勤務実績に230時間などと請求されて、認めないとサービス残業ばかりだとみんなにうんざりするくらい言い続けている。制服は貸与だから、辞める時には返して貰うことぐらい分かっているな。」

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