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トップハート物語(3222)立志伝敢闘編
16/12/13
2010年(平成22年)6月下旬。
 私が一番懸念しているのは、訪問介護ヘルパーからケアマネジャーになった私や彼女達が、何か自分達が特別の権限を持った特殊な人種だと思い込む事だ。ケアマネジャーの本質は相手の立場に立ち、その要望の実現に取り組むコーディネーターとしての役割だ。
その為には、多くの規則や情報に精通して、自己研さんに取り組まないと行けない。ともすると、自分で何の情報収集手段を持たず、ただ単に噂や他人に聞いたなどとの理由で、一方的な通告によりサービス実現に繋がらない場合がある。それは自己満足だけで、誰も利益を享受する事にならない。
 院内介助について、一方的に点数が足りないと言って削られる事に対してサービス事業所のサービス提供責任者が強く疑問を挟んだ。それに対して、ただ理由もなしに認められない単なる待ち時間はダメ、このくらいの時間だったらいい、身体に直接触れる時間だったらいいとか、何を根拠にしているのか分からない状態だった。
それに対して、
 「4月に出た、厚生労働省からの『院内介助の取り扱いについて』を読んだか。一方的なケアマネジャーの判断ではダメだぞ。必要のある報酬は算定しなさいとなっている。つまり、院内に於いて介助が必要かどうかの判断は、第一に適切なアセスメントに基づいてサービス担当者会議で検討する、医療機関で介助が出来ない事を確認する、その必要となる介助の時間を決める。つまり、トイレに行く準備から介助や認知症の方の付き添いの必要性、移動の介助の必要性など、が検討されて初めて成り立つ。だから、一方的に何もしないで、ケアマネジャーが決めて終わりという事ではない。」
 「その通知はいつ出て居るんですか。タダ認知症を理由にしてはダメだとQ&Aにあります。」
 「それは当たり前だ。認知症だからどんな介助が必要だという位置づけが必要だ。その理由を話し合うのが、アセスメントの必要性で有りサービス担当者会議じゃないか。どうして、みんなの意見を聞かない。必要だったら、市役所に聞けばいいじゃないか。」
 「市役所に聞いたら、今までどうしていたと言われてしまう。」
 「それが嫌だったら、具体的な情報を避けてこのような状態だったらと言って、相談したらいい。何度も言うが、自分だけの判断は止めろ。みんなの意見を聞くように。」
 そう言うが、自分のプライドがあるのが訪問介護員からのケアマネジャーだ。
困った頑迷さがある。
 その資料を貰って、彼女は出て行った。準備していた炊き込みご飯がもう出来ている筈なので、摂っていない昼食を摂る為に事務所を出た。部屋で、食べた炊き込みご飯はことのほか美味で、ついつい多くの分量を腹に入れた。
1時間弱で再び事務所に向かった。嘘つきせんとくんが来た。彼にして貰う仕事が無いので、新たな職業訓練の準備をさせようと思って相当前から指示していた。その進み具合を見る為に、彼の職場である研修センターに午後行くと言って居た。それを、彼はその出来た資料を持って来たのだ。それを見ようと思ったが、その目的の資料ではなく借りる予定の市民会館の空き具合のシートだった。
 「これで申し込みに行こうと思っているのですが。」
 「3か月の申し込みは分かったが、カリキュラムが出来ているのか。」
 「今作っている最中です。」
 「作っているって、既にベースがあるのに一体何日掛っているんだ。」
 「はい、直ぐに作ります。」
 「直ぐに作るって、もう何日掛っているんだと聞いているんだ。」
 「2級ヘルパーのカリキュラムは初めてですので。」
 「あんたは初めてかもしれないが、ベースがあるのに日にちを入れ替えるだけで良いんじゃないのか。依頼してどのくらいかかっているんだと聞いているんだ。」
 「1週間くらいです。」
 「30分位で出来る仕事が、1週間か。仕事が無いから依頼して、訓練しているのに、そんな調子でどうするんだ。勉強もなにもあったもんじゃない。そんな意識で、何がサービス残業をさせられているだ。俺がやるから、もういい。」
 「いや、遣ります。」
 「雇用能力開発機構に対する第13号資料は出来ているのか。それが出来ないと、会場を借りる日程が決まらないだろう。どうして、決まらないのに会場を借りる契約するんだ。お前の考えが分からない。その様式を明日午前中までに作るように。」
「明日まではちょっと。」
 「それならいい、そんなの10分もあれば出来るから、俺がするから持って来い。」
 「いや、やります、やります。」 
 疲れてしまう、こんな50代の男性を二人も抱えている。
 夕方、いつもの健康診断に主治医のところに行った。おおむね良好だったが、コレステロールが増えてついに薬が1個加算された。

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