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トップハート物語(3219)立志伝敢闘編
16/12/11
2010年(平成22年)6月下旬。
 昨夜、介護管理者から
『娘の事を言われると、心が張り裂けるのでやめて欲しい、代金は返します。』
というメールが来たが、内容に思い当たる事はある程度あるにしても、代金とは何か。
そして、娘の事で何か間違った事を言ったのかとの私の問いに、何の返事も無く
「朝一番に行きます。」
と言うので待っていた。
折角、盛り上がっていた初めての統一制服制作に関しての高級な写真館での本格的な撮影。その余韻が残っていた時に、胸が張り裂ける思いをしたとの私への抗議に対して、その結末を案じながら眠りに着いたのだ。
 朝、7時過ぎに管理者は来た。その顔は、昨夜のメールの内容とは異なりいつもの柔和な顔に変わっていた。
 「何を言っているのか分からない。」
 「いや、昨日、お局様筆頭サービス提供責任者に『折角制服まで新しく買ったばかりなのに、退職するとはどういう事だと、佐藤さんが怒っていた』と、言われて、私も娘の事になると精神がおかしくなって、カッと来てしまって。ダメなんです、我慢出来なくなるんです。それで、制服の代金を返します。」
 そう言って、4万円弱のお金を差し出した。
 「待て、何を言っているのか分からない。俺は、制服の事どころか一言も、お宅の娘の事について話した事も無い。」
 「だって、佐藤さんが制服を作ったばかりだと怒っていたと言ったから、こうして代金返そうと持って来た。」 
 「何でそんな4万程度の事を。今までそんなケチな事を言ったことないだろう。そんなもの返して貰っても仕方が無い。次の人が使うので、退職する時には返してくれるようには本人に言った。俺は言いたい時には自分で直接言うよ。もう少し時間が過ぎたら、お局様筆頭サービス提供責任者に連絡して根拠を言う。」
 「それだったら、買い取りますので代金を支払います。」
 「そんな事今までした事が無い。断る。それより、言いたい事がある。座れ。良いか全部お前が悪い。何度も言った。子供の育て方が悪くて、子供をダメにする。いつまでも、子供をかばう事が出来ないだろう。この事は別に、みんなから色んなクレームが来ている。俺は、お前が娘を雇ってくれと言って来た時には、娘を思う余りダメにする危険があるのでお前と違う離れた職場にしようと、研修センターやレンタルなどの仕事をさせようと思った。それは本人も、了解済みだ。それを、お前が『娘が責任を押しつけられる』とか、所属させた『自立支援の管理者が要らないと言った』とか言って、邪魔をする。他の部署が一人で派遣しようとすると関係ないお前が着いて行く。娘も、他のメンバーに『一人で出来るのに、迷惑だ』と言って相談している。そんな事をして、どうするんだ。他の会社でも半年に1回替わっている。それで良いのか。」
 「ダメなんです、娘の事になると見境いが無くなって。やっぱり傍にいるのはダメです。他の会社ではちゃんと勤めているので、大丈夫です。」
 「それだって、何度も変わっている。転職を繰り返して、信頼を得られなくなってしまうぞ。もうひとつ。最初から手取り10万円は欲しいと言うので、そのようにした。先月は資格を取得させる為に研修が7日間あった。その受講料も会社持ち、加えて研修参加時間の50時間以上を出勤とみなして5万以上の金額を給与として支払った。その他、制服もそうだが個人の携帯電話を購入して、社会保険も付けた。実習型雇用の制度も利用したので、こんな短期間に辞められたのではその理由を付さないと行けない。子供さんが熱を出したとかで、何度も休み早退する。計画が立たないと嘆きながらも、教育した自立支援。その教育がやっと終わり、一人で出来るような状況になった。そうすると、急に収入が増えたので保育料が上がるから損だから辞めるというのは良い事なのか。これ以上何も言わないが、この大阪やお前の感覚は自分の損得、特に金銭だけで物事を判断する傾向がある。」
 そう言って、暫く話をした。彼女は、情けない自分に反省をしているのか、涙を拭った。私は今まで子沢山の彼女の子供の行く末をある程度聞いている。それを、聞いて余りに子供をダメにしている事を知って、何度も強い口調で注意をした。その彼女の心は治らない。仕方が無い事だ、と諦めた。
 社員が出勤して来た。突然、
 「Mちゃん、退職して登録さんになるって聞いたんですが本当ですか。そう言えば、昨日の撮影会に来なかったですよね。」
 と言われて、その理由を話した。

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